どんな人間であっても、誰かの話を聞きたくなる夜はあるものだ。
四宮かぐやは従者に『どうして男は浮気をするのかしら』と白銀の自由意志をまるで無視したかのような話しを繰り広げて、早坂のため息をかっている神無月の夜である。同じように五条美城もメイドの照屋まもるに、早坂がお見舞いに来た時対応しただいぶアレなメイドに、ふとした疑問を投げかけていた。
「女の子と付き合った男は何をすべきなのでしょうか?」
女子と付き合い立て思春期の男子みたいな事を言っていた。
まったくもって美城の危機感を抱いた言葉は正しいのだが、その言葉を真正面から聞いていたメイドのまもるは一瞬脳がバグりかけた。何せ五条美城は真っ白な髪を肩ほどでなびかせた、赤い瞳の女の子にしか見えない男だ。全話を通して何度目か分からない描写である。
おまけに今は袖がレースの意匠に華やぐ藍色のパジャマを身にまとって、天蓋付きのベッドに座り、真っ新なシーツに覆われた枕をぎゅっと胸元に抱き寄せていた。姫じゃん……。眠いのか、少しとろんとした目をしている。この見た目に情欲を掻き立てられない男はホモ!だが抱こうとした時点で美城は男なのでホモである。どちらを選んでも不正解なホモのダブルバインドであった。
「何を今更仰いますか」
「真剣に考えているんですよ、私は」
メイドの心ない一言に傷ついたのか、ぷーっと不貞腐れた表情を浮かべる。
どの口が『男は~』などと言うのだろう。かわいめであった。持って帰りたい。
「大体もうそろそろ半年も経とうというのに何童貞みたいな事言っておられるのでしょう」
「みたい、と言うかそのものだから仕方ないじゃないですか」
「なるほど。美城様のお悩みが理解できました。であるならやる事は一つです」
「本当ですか? 教えて、まもる」
「スクワットです」
そう言って彼女は完璧なスクワットのフォームを取った。見た目重そうなクラシカルメイド服も何のその。軽やかに太ももの筋肉をいじめていた。
「筋力強化がいる……ってこと? でも私百メートル十二秒で走れるよ?」
「えっぐ……美城様の身体能力えっぐ……。いえ、そうではなくて、この先にある物事のために必要な事です」
「必要って何に?」
「セックスです」
「ヘァッ!?」
メイドから飛び出した明け透けな物言いに、美城は思わず大きな声を上げた。ちょっとウルトラマンである。
ちなみに同時刻、彼の恋人も主人に『セックスすればいい』とアドバイスをしていた事は今までもこれからも知らない。
嫌なシンクロニシティが従者の間で生じていた。
「何ていう事を口走るんですか!」
「しかし、良く聞いてください美城様。あの早坂愛という人は装いもそうですがハーフという血筋から言って絶対ドスケベですよ」
「人を見た目で判断しない!」
「外面は人の内面の一番外側という言葉もあります。清楚清廉清純な美城様に言うのは憚られるのですが、あの見た目でモテないはずが無いので絶対過去に交際歴ありますよ。男の数だけスケベになるのが女です」
「そんな訳……!……いや、うーん」
人に歴史あり、そんな言葉から考えるならこのメイドの言葉もあながち的外れではないような気がしてくる美城である。確かに早坂愛はとても美しい容姿をした女性であるからだ。
主人のかぐやを裏切らざるを得ない状況に追い込まれている事は、かの家に対する怒りと彼女が抱く悲しみに触れた事で美城も受け入れる事が出来るのだが。
過去に男がいた、という歴史があるのかと思うと、少しだけ心がざわざわした。
「美城様はどんな男性と比べても繊弱である事は否定しようのない事実でありますので、まず隗より始めよ、スクワットから始めるべきだと私は愚考いたします」
「その心は?」
「ふふふ……セックス!」
「やめないか!」
愚考を重ねると言うよりも愚行を今現在連ねつつあるメイドのまもるだった。さすがにこれには美城よりお口チャックの令が発布され、彼女も黙りこくる。
「まったく……。するとかしないとか、考えてることが男子中学生レベルでしたよ」
「でも美城様。秋ですよ?」
勅令は数秒で効果を失ったようだ。全く悪びれる事なくまもるは会話を続けた。
秋がどうかしたの、と言いたげな怪訝な目で美城は続きを話すように促す。
「秋は人恋しくなる物ですが、それはホルモンバランスの変化によるものです。この時期は日照時間も短くなってきてセロトニンの分泌が少なくなります。幸せホルモンとも言われるセロトニンが少なくなると、人は寂しさを覚えたりひどい時はうつを発症したりするのです」
「それで?」
「はい。このセロトニンを増やす方法といたしまして、まず日光に当たる事と運動、そして人とのスキンシップが挙げられます」
「……一応考えているんですね」
「スキンシップ……つまりセックスです」
「もー!」
精神科的な観点からまともな事を言ったかと思えばこれであった。
すぐ言う~!
「スクワットをすればテストステロンの分泌が高まり男性機能の向上が見込まれます。良いスキンシップ。良いセックスのためにもこれは見逃せません。スクワットをすべきというのはそういう事です」
「もっと他に考える事は無かったの!?」
「この主張は譲れません」
(なんて真っすぐな目をして……)
一般的に邪と言われる物事を散々言ったくせにこのまもるという女は一切の曇り無き眼で美城を見返すのであった。七部の大統領並に掲げる正義に生きている。
全てが『正義』だ。……彼女の言いたい事は全てが『性技』だったが。
「……まあ性交渉がどうとかは置いておくとしても、運動をするのは良い事だから、まもるの言う通りスクワットを初めてみます」
「本当ですか? 言いましたね? 明日トレーニングルームにあの人を張り付かせて見てもらいますから」
「私がやるって言ってやらなかった事ある?」
「おっと。これは失礼いたしました」
変てこメイドは失礼を詫びるように口元を覆い隠したが、体から立ち上る楽しそうで嬉しそうな気配という物は全く隠せていない。自分の言葉が聞き入れられた事がそうさせるのだろう。
素直に喜ばれるとやってあげたくなるのが人の性という物で、当然美城にもそれはある。
彼女にとっては本気の提案を受け入れるため、少し腿のあたりを労わるようにぐいっと撫でつけた。
◇
「あれ、美城どこ行ってたの?」
翌日の放課後、いつものようにボランティア部の部室には早坂愛と五条美城がいた。
正しく言うと部室にいたのは早坂の方で、美城は今しがたここの扉を開いて入ってきたのだ。
「すみません……愛。一言も言わずに用事に出て」
「それは、まあいいけど。いいんですけどね」
早坂が自由にできる時間というのはそう多くない。放課後はその貴重な時間の一つであり、出来る事なら恋人と一緒にいたいのは当然の想いだろう。
それを十分少々とはいえ待ちぼうけを食らわされたのだ。拗ねるようにぷいっと美城とは反対の方向へ青の瞳を向けて、不満を言葉少なに露わにした。
可愛らしい子供っぽさに、美城は微笑みながら恋人の隣に座る。スマホを放り出した彼女の手にそっと自分の右手を添えた。
「怒らないでください」
「別に怒ってないし」
「そうですか? では、どうしてこっちを向いてくれないんでしょうか?」
美城は早坂の細い掌を握ったり離したりとしながら、ゆっくりと問いかける。すっぽりと彼女の手を自分の手に収めたあたりで、観念したように青い瞳がこちらを見た。
「それっていつもどういう気持ちでやってるの?」
「どう? 私なりの誠意をこめて握らせていただいている次第ですよ」
「ハァ……。そういう人だもんね」
金髪のサイドテールをわずかに振ったかと思うと、少し困ったような表情を浮かべながらも赤い瞳を真っすぐに見返した。
拗ねた気持ちが解けたと分かった美城は、握っていた右手を離していつものように向き合う。
「それで、何でこっち来るのが遅れたの?」
「少し友人の下に行ってトレーニングを」
「……何で?」
早坂渾身の何で?だった。
そう易々となれる物ではないが、彼がバッキバキの体になったら嫌だという乙女心から直通で届いた『何で?』だ。
「直近には体育祭が迫っていますよね」
美城は単純に健康目的での行動だが、まさかメイドの『セックスのためにスクワットをしなさい』という言葉から始めたトレーニングだとは口が裂けても言えない。時節に合わせた非常に安パイな理由を切った。
「それはそうだけど。けど美城は出れないでしょう? 体育祭の日って基本快晴だから」
「そうは言いましても、全く参加の意思がない人がいると嫌でしょう?」
「まあそれはね」
早坂は意外と学校行事には積極的な方である。特に今年はいつも忙しい彼女の母親、早坂奈央が見に来てくれるという事もあって、内心とてもウキウキなのだった。それなのにニヒリストぶって『体育祭とかやる意味分からない』とか言われたらそれなりに腹も立つだろう。
幸いにして美城はどんな物事にも全身全霊をあげるのだから、早坂の危惧は朝靄のように溶けて消える。そんな心意気は彼の苦手な晴天下の行事にも発揮されるようであった。
「トレーニングなんかして疲れてない?」
「少しばかり、でしょうか」
「そうだよね。いつもと歩き方少し違ったもん」
「そんな細かいところまで見てるんですか?」
「人間観察は従者の基本だよ」
「愛は凄いですね」
「……えへ」
正面から褒められて思わず早坂はヘラっとしてしまう。完璧で当たり前な四宮の従者歴が長い彼女は、それくらいの事で褒められた時どんな顔すればいいか分からなかった。嬉しい事に違いは無いのだが。
「……って、そうじゃなくて。疲れたなら私がマッサージしてあげる」
ちょっと朱を差す頬のまま、両手を突き出してわきわきと揉む仕草をしたのは照れ隠しであった。そうでなければこんな強引な話題転換はしないだろう。
「え? いや、いいですよ。そんな事なんてしなくても」
「じゃあ言い方変えるね。美城にマッサージしてあげたいから、させて?」
「……そう言われると困ってしまいます」
「困らないでよ。私が悪いみたいじゃない」
「そんなつもりでは。……分かりました。お願いします」
「やったあ」
ハーサカちゃんモードみたいな声をあげた早坂は、さっと立ち上がって二つくっつけた机の上に寝転がるように指示した。これが正規の部室ならソファなどが置いてあったりするのだろうが、空き教室を間借りしているボランティア部にそんな物は無い。美城はお腹に天板の容赦ない固さを我慢しながら彼女の言う通りにうつ伏せに寝転ぶ。
無防備にゴロゴロした恋人にどんな感情を抱いたのか、むふー、とした表情で、
「では施術の方始めさせてもらいますね」
巷に溢れたマッサージ店の店員のような事を言いながら、早坂はそろりと彼氏の体に触れた。
(ふふっ。まさかこんなおあつらえ向きの状況を彼の方から揃えてくれるなんて)
机に顔を伏せてこちらを向いてこない美城を眼下に収めながら、早坂の唇は怪しげに吊り上がった。
マッサージ!!
ヨーロッパ発祥の手技療法であり、皮膚に触れてさする、揉む、おさえるなどの刺激を加えて静脈やリンパの流れを改善し、その流れを促進する効果があるとされている。
――だが早坂の狙いは健康ではなく愛情ホルモンの分泌を促進する事にあった!
この思考の起こりは昨日の夜、美城がメイドの口から男性におけるスクワットおよびそれにより分泌されるホルモンの重要性を滔々と語られていた同時刻にさかのぼる。
早坂はかぐやに白銀ヤリチン疑惑で生じた浮気の疑問に答え、それらを抑制するにはオキシトシンやバソプレシンといったホルモンの働きが重要とアドバイスもしたのがきっかけだ。かぐやに手のひらのツボを教えた後、寝る前に一人で考え事をしている時に『これ私にも使えるのでは……?』と思いついたのである。
異性に触れられるとそれだけで脳に変化は起きる。
脳下垂体後葉からオキシトシンやバソプレシンが分泌され、愛情や信頼の感情が強まるのだ。
恋愛的好意の薄いこの彼氏に自分の手で触れて絶え間なく愛情ホルモンの分泌を起こさせ、愛情を獲得しようというおいしい作戦であった!
この作戦に於いて一番のネックは彼にマッサージをする状況を作る事であったが、幸運の女神が微笑んだのかトレーニングして疲れている状態という、まさにお膳立てされた状況が目の前にある。これを笑わずしてなんとするか。
早坂は美城がボランティア部に入ってきた瞬間から、夜神月が笑いをこらえるように頬が緩むのを耐えていたのである。
「どうですかー。痛くないですか」
「んっ……くすぐったいですよぉ」
「我慢してください」
マッサージの基本は末端から中枢。
美城が一番変調をきたしていたのは足なので、早坂はその先からゆっくりと揉みほぐしながら、自分の存在を沁みこませるように声をかけていった。くすぐったいと言った言葉通り彼はもぞもぞ動くが、早坂の言葉に従って大人しく我慢する。
「ふふっ、可愛いですよー美城さん」
気をよくした早坂の声が、だんだんと猫撫で声のように甘くなっていった。
(うわ……何この人……。筋肉柔らか! 女子!)
ギャルとして振舞っているが、異性の体に全くと言っていいほど振れたことがない早坂は、新鮮な驚きと共にこの状況を楽しんでいた。
恋人に触れる事により、彼女の脳内ではオキシトシンやバソプレシンが大量分泌!とめどなく愛情が湧き出るのであった。
対してくすぐったさにも慣れだした美城の体も、優しい完璧な手つきでマッサージされる事により『愛情ホルモン』であるオキシトシン、『幸せホルモン』であるセロトニンに加えて『快感情ホルモン』であるドーパミンが大量分泌され始めている。
愛情ホルモンによる行動で愛情ホルモンが生まれる好循環。
「美城。足の施術終わりました。楽になられましたか?」
早坂の意気込みとしてはこのまま全身をくまなく揉んであげたかったのだが、あまりに露骨すぎて嫌われるのは嫌なので足だけに止めておく事にした。
「ありがとうございました、愛。とっても楽になりましたよ」
「そう言ってくれると嬉しいです」
じっ、と二人の目線が会うと、何故だかおかしくなってきて一緒に笑い始める。
これも互いに愛情ホルモンの分泌が高まり、気分が高揚した事によって起きる愛情形成であった。早坂の目論見は完璧になされたと言っていいだろう。
本日の勝敗 早坂の――
「そうだ、私にも愛の体を労わらせてください」
――勝利。が確定する前に、美城は笑顔でそう言った。
分泌される愛情ホルモンにより今の美城はいつにも増して慈悲や愛情が深い精神状態にあった。
つまりとっても親切なのである。
「えっと、どうしようかな……」
笑顔を前に早坂は一瞬考え込んだ。もちろん嫌だからなどではない。むしろ触って欲しいくらいだ。
しかし誘いにホイホイ乗っかると軽い女に思われないか、彼女の心配はそこだけである。
「もちろん変な所には触りませんから。私にお礼をさせてください」
小さく礼をしながら提案というよりお願いしてくる美城の姿を見て、早坂の心配事は無くなった。
「そこまで言うなら。お願いしてもいい?」
「はい。任せてください」
机から降りた美城は震脚してみせると、凄い凄いと尽くしてくれた恋人を褒めちぎった。
「大げさだよ」と言いつつも、嬉しさは止められない早坂は心地よい気分で先ほどまでの彼のように机に横になった。
「美城のお手並み拝見だね」
「お手柔らかに」
手首を回して準備体操をしている彼に、何が面白いのか自分でも分からないまま笑顔を零す。
彼女にしては珍しく、油断しきった状態で美城が触れてくるのを今か今かと待っていた。
――その日、早坂愛は思いだした。
五条美城は何に対しても天才だと言う事を。
「ふぁ……♡」
美城が体に触れた瞬間、早坂の意思に反してそんな甘ったるい声が出て来た。
「……今の変な声は違くて」
「力加減を間違えてしまいましたか? もう少し優しくしますね」
「お願いします」
なんて情けない声……と自戒するほどの声をあげてしまった事で、早坂の警戒心は強まってしまった。
覚悟を決めてしまえばゾルディック家の教育の如く痛みに耐える訓練を施されてきた完璧従者・早坂愛が遅れを取る事などありえないのだ。
絶対に美城のマッサージなんかに屈したりしない!
「ではいきますよ」
「はい……んー……やっ、あ……♡」
ダメみたいですね……(諦観)。
情け容赦なく早坂は、美城の手技の前にクッソ情けない声をあげる羽目に会うのだった。
「愛、やっぱりお仕事が大変なんですね。凄い肩凝ってますよ」
「そ、そう……ひゃっ」
何故こんなにも変な声をあげてしまうのだろう? 頭に浮かんだクエスチョンマークが、だんだんと彼の手によってハートマークに変わっていく事を自覚しながらも一抹の疑問となって彼女の頭に残った。
だがこれは単純な事である。
早坂は痛みに耐える訓練はしたことがあっても、快楽に耐える訓練なんてしたことが無いからだ。
さらに言えば、肉体的な物だけでなく、好きな人に触られているという精神的な物も加わった相乗した愛情形成は、愛に飢えている彼女には効果抜群。びっくりするほどメス声をあげてしまうのであった。
「触りますね」
「んん……ふー……んっ……♡」
「愛。そんな体強張らせてたら効果が薄くなってしまいます……よっ!」
「ひゃん♡」
「ほら声我慢しないでください」
「そう言われて……あっ、そこ……だめ♡」※マッサージです
肩を揉み解していた美城の手が、するすると背中を伝って腰の方までやってくる。
立ち仕事やかがんでする仕事で酷使する腰回りに手が触れると、まだ若いから大丈夫と思っている理性と脳を裏切るように、奥底に眠っていたコリの爆弾が爆発した。
「にゃあああああああああ♡」
美城の女性のように細いが、宿った力は男性の物という指にピンポイントで突かれて、早坂の身体は容赦なくほぐしの雨に晒される事になった。
コリが解れて柔らかくなった身体に、大量に分泌された幸せホルモン達が良くなった血行に乗って全身を駆け巡る。それは日々の業務で忙しさやストレスに追われ、βエンドルフィンやコルチゾールといったストレスホルモンを押し流すには十分すぎた。
「はい。終わりましたよ。どうでしたか愛? 私の腕のほどは」
「……」
「愛?」
二回目の美城の呼びかけに早坂は顔を上げると、充足感に満ち満ちた笑顔で愛しい恋人に抱き着いた。
「えへへ、みしろぉ~」
今の早坂はオキシトシンやバソプレシンで愛情一杯、セロトニンで幸せ一杯、ドーパミンで喜び一杯、つまり無敵状態だった。
これらをもたらしてくれた美城に対して愛情が高まるのは必然とも言え、その高まりは行動となってすぐに表れることになるのである。
かぐやから生徒会が終わった事を告げる連絡が届くまで、早坂は片時も美城のそばを離れようとしなかった。
スクワットってすごい。これがテストステロンが高まった私の力……。
美城は盛大に勘違いしたまま甘えてくる恋人の頭を撫でてやるのであった。
本日の勝敗 早坂の敗北(後になって滅茶苦茶恥ずかしかった)
メイドの照屋まもるは鹿苑こがねの兄の家に勤めていたけど奥さんに追い出されたというどうでもいい過去設定があります。