五条美城
◆家族構成――父・母・妹
◆秀知院学園高等部二年生
◆身体的特徴――アルビノ・美少女(男)
◆今作『五条美城は白サギ嬢』の主人公
大手老舗ゼネコン・五条建設当主の長男。
有名進学校(男子校)出身の父親と、生粋の秀知院生である母親との間で教育方針の違いから齢三つにして人生の選択を迫られたが、四条姉弟と一緒がいいという一言によって秀知院行きを決めた。
しかしそれは幼等部の初日だけ、という結果に終わってしまう。彼が再び秀知院の門をくぐるのには十一年の時を要した。
小学校、中学校とロクに学校に通えず一人で勉強を済ませたため、学校生活というものに強い憧れを抱いており、高校生になってようやくまともに学校に行く事が出来た。
高校の一年目は四条帝について公立校に行く事にして、サッカー部のマネージャーになる。
人手が足りなかったり、故障者が出た時にスーパーサブとしてピッチに立つこともあった。なおその際の成績は四試合に出場して3ゴール2アシストと、彼が出ればとにかく点が動いた。しかし十分ほどしか出場しないので某有名サッカー漫画のキャラから取って〈ガラスのエース〉などと呼ばれたという(本編にとってどうでもいい)過去を持っている。
彼の特徴である白い体にはいろいろな逸話がある。母親が身ごもっている間は雪がほとんど降らなかっただとか、生まれる日に季節外れの雪が東京に積もっただとか。その事もあって『現場の神』とも呼ばれた祖父にはからかい半分に崇められている。本人は雪の日のかくれんぼが有利になる事の方が嬉しかったが。
息子の為に仕事を辞めて付きっ切りで見てくれる母親や、よく遊びに来てくれた四条姉弟や藤原千花の存在、その浮世離れした美貌を寄ってたかって褒めちぎる親族もあって美城は自分が愛される存在であるという事に何の疑問も抱いた事がない。しかし傲慢にねじ曲がらず、素直で自信のある子どもに育った。
持前の素直さから『とりあえずやってみる』タイプであり、加えて天賦の才からやってみて出来なかった事がない典型的な天才型であるが、常に四条帝に負け続けてきたために他の人も自分程度にはなれると思っている。むしろ自分を倒す天才が沢山いた方が良いとすら思っている。
彼は日々、『俺より強い奴に会いに行く』つもりで人脈を広げているのだ。
愛される事を微塵も疑わない彼ではあるが、自分に恋する人はいないという事も微塵も疑っていない。未来の五条家は妹の子供が引き継げばいいと思っている。