ゴリラ的人生哲学   作:ヤン・デ・レェ

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ゴリフレッドの初労働。労働の後にはちゃんと日常を挟みたい。


美少女に声かけちゃう系ゴリラ

「おおぉ!デカーーーーい!ヒローーーーい!」

 

コンクリートジャングル、昨日は暗くてよく見えなかったが…ビルが犇き、ガラスが眩い都心の朝に田舎もんリアクションをとってしまうのも無理はない。

 

柄にも無くはしゃぎまくってしまった。さてさて、家をお求めになる為には、20区の喰種の完全掃討を求められているっと。

 

…完全掃討。

 

何を基準にするんだ?というか、この区を俺一人で?

 

いやいやいや、案内人がいるって言ってたしな、服はもらったから着てみたが、いやはや…何というか新鮮だなぁ。

 

パッツンパッツンなんだもん。

 

明らかにサイズが…reのオークション編で出てきたおデブピエロの服よりも既に大分大きいはずなんだが、見るからに。

 

…不満ばかり言っても仕方ないか。

元々全裸だし、ゴリラだもん。

まだまだこの頃はCCGとはいっても出来立てホヤホヤだもんな、デザインもどこか違うのかな?

 

 

鳩の着るあの白コートだって、明らかに俺のはテントかなって感じだな。

 

黒い体毛がわからないように完全防備だし、こんなデカブツ世界広しといえども、私くらいだろうなぁ、

 

だけど、だけどね。

この頭にかぶせられたヘルムはどうかと思うのですよ。

鉄っぽく黒光りするバケツだな、こりゃ。

頭のてっぺんは丸く加工してくれたみたいだけど、中世の騎士にしては不格好だし、顔の正面はT字の切れ込みが入ってるけど息苦しいし。

 

ナンダコレ?

私はキングダムの乱美迫じゃぁないんだぜッ⁉︎

全く……んお?

 

 

なんじゃ、あの女の子は?

むむむ、どっかで見たことがあるんだよなぁ…でも、それにしては大きさが変わっとらん…私が大きいのか?

いやいや、先ずは話しかけてみることが重要だ、俺の言葉がわかったんなら、恐らく私の姿は人間に写るんだろうからな。

ヒョロイ見た目の若いお兄さんが相方らしいけど…全く見かけないしな。

先に動かせてもらいますよ。

 

 

 

 

その日もどこにともなくぶらついていた。

空腹は常だし、生まれた時からそのことは変わらないから半ば受け入れていた。

いざとなれば、殺して喰べるだけだし、野垂れ死ぬなんて真っ平我慢だ。

今日の食事を探していると、全く気づかないうちに目の前が真っ白な壁に変わった…おかしい、道を間違えるはずがない。

 

「あの〜、もし。そこのお嬢さん、良ければ私の捜査にご協力願えませんか?私、こういうものでして。」

 

頭の遥か上から声が聞こえて、自分じゃないことを願いつつ顔を上げた。

壁だと思っていたのは、3メートルに届くほどの、今まで見たこともない大男だった。

 

警戒よりも先に困惑した。

明らかに同じ人間の範疇外にいるような、そんな印象を受けたから。

次に男の出した手帳に目が縫い付けられた。

 

喰種捜査官

CCG

ハト

 

そんな単語の羅列を無視して、なんの気ないそぶりを見せることに注力した。

 

「へぇ〜、そうなんだ。お兄さんも大変だね、悪いけど私これから用事あるんだよね…それで急いでるから違う人にお願いしてくれる?」

 

少し強めに言い切った。

男はたじろぐこともなく、かと言ってすんなりと通してもくれないように感じ、体の感覚を、生まれもってもの自分の武器に集中させ始める。

 

「そういう事情だとは知らなかった。…申し訳ないけど、私も仕事でね。どうにか協力してくれないかな?食事とかなら…ほら、奢るし、他にも何かあれば助けになるかもしれない。私と私の上司に貸しを作ると思ってさ、ね。」

 

思いの外足が強くて表情に出さずに驚いた。

はぁ、仕方ないか。

どうせ目撃証言とか何とかだろう。

うまくおびき出して始末する方向に思考を切り替えた。

作り笑いを顔に塗して、私は名乗りを上げた。

 

「ふ〜ん…そっか。ならあっちで話そっか、私はロマってゆーんだ。おにーさんのお名前は?」




大分昔からのスタートですからね。時系列的に間違っちゃあいないはずなんですよね。ゴリラがどうにかしてくれるでしょう。
純正合法ロリータを最初に出すことになろうとは。
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