ゴリラ的人生哲学   作:ヤン・デ・レェ

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特に日常に変化を認められない日々が続くので、しばらくは時間を経過させながら周りから見たゴリラを描いていきたいですね。
どんどん新しい登場人物をゴリラと合わせまくりたい。
しばらくは大きな戦闘?もしないでウホウホします。


賑やかになる職場、増える隣人、逃げるゴリラ
超大型(物理)新人フレッド君


私、黒磐巌は世の為人の為に喰種を狩ることを職業としている漢だ。

 

CCGという組織に属している。

 

噂の超大型新人が早くも一等捜査官へと昇級したと聞き、新芽の成長著しさに感嘆したものである。

 

興味を掻き立てられ、彼のパートナーはクインケの扱いに長け真面目で有名な後輩の真戸君だったのでどんな人となりなのか聞いてみた。

 

「うむ。うむ。うむ。」

 

真戸君によると、実力は圧倒的、人身では到底不可能なはずの荒技を事も無げにくりだす、いつもはヘルムで隠されている顔は意外にも大変整っており、そのずば抜けた巨躯の逞しさに一輪の花を添えているという。

 

他にも、身長を測ろうとしたら彼に合う器具がない為地べたに寝そべってもらい巻尺で測ったとか、体重計に乗ろうとしたら片足を乗せただけで200kgを超えており担当から止められたとか、さらにさらに局内のトレーニングジムでは凡ゆる最高重量を汗一つかかずに上げまくっている様子を目撃されたらしい。

 

聴けば聴くほど謎が深まる、しかしそれと同時に興味や不思議な魅力に溢れた人間らしい。

 

私は彼に直接会ってみようと思いたち、一路彼がいると言うオフィスに向かっている。

 

「ふむ。ふむ。ふむ。」

 

鼻息荒く丁度角を右に曲がろうと言うとき、ドし!っと人とぶつかってしまった。

 

しまった、注意緩慢であった。

 

謝ろうと思いいつもの通りに少し屈もうとすると…

 

「ごめんなさい。クロイワ上等が私に会いたがっているとクレオから聞いたので急いでいた。怪我はないだろうか?」

 

そんな言葉が頭上から降ってきた。

 

私は30そこらではあるが、局内の大半よりは縦にも横にも大きいほうだ。

 

無論、こと筋力や逞しさに限れば10指に入ると自負している。

 

これまでの人生でそんな私が道や廊下でぶつかれば、謝るのは決まって私であった。

 

…なるほど君が超大型君か。

 

すまんすまんと謝罪しながらそそくさと私に会いにいくと足を急ぐ彼に声をかける。

 

私は思わぬところで出会った彼に自分が黒岩だと伝え、この縁に食事に誘うことにした。

 

「私が黒磐というものだ。さっきはこちらこそすまない。つい気を緩め過ぎていた。こうして会ったのも何かの縁だ、お昼を共にしないか?」

 

「ええ!そうだったのか…(確かに若いけど面影が濃いな)うーん。いいぞ。だけどクレオとも一緒でいいですか?」

 

「敬語はいい。勿論だ、キッカケは彼のおかげだからな。」

 

「ありがとう!それじゃ呼んでくるから待っててな!」

 

 

壁が薄いと言うか何というか…でも、無礼というより芯の通った男ですよ、彼はーーーーそんな真戸君の言葉を思い出した。

 

彼は上司の私に対しても何の忌憚なく意見を述べられる種の人間なのだろう。(*脳みそまで筋肉に侵されているだけです)

 

理由は不明だが基本ヘルムで顔を隠しているせいで外見の威圧感が増しているのも勘違いされる一因だろう。

 

だが、上司に決しておもねらず、かつパートナーを大切にしていることはハッキリと私に伝わったぞ。

 

「すみません!お待たせしました…は、本当にいらしたんですね。黒磐上等…」

 

「うむ!」

 

「おぉぉ、どこか嬉しそうで何よりですな。」

 

「こらこら、フレッド君…君はブレませんねぇ…」

 

「いい。私はその方が好ましい。さぁ、行こう!昼を食べられなくなるぞ。」

 

「ゴチニナリマス!」

 

「片言で言ってもダメだよ、フレッド君…すいません上等…」

 

「うむ!」

 

今度篠原も呼んでみよう。

彼も気にいるはずだ。




超大型(物理)新人との遭遇を果たした若き日の黒磐サンでした。
次の話ではそろそろゴリラには仕事をしてもらいましょうかね。
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