ゴリラ的人生哲学   作:ヤン・デ・レェ

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篠原=サンsideでの話を用意したかったので。
これはウリ父sideも書こうと思うので、よかったら読んでやって下さい。
イワイワsideも同様です。
イワイワの場合は経験者はかく語りき的な?


今日は俺たちの奢りだ!(死亡フラグ)

期待の新人

 

超大型新人

 

喰種捕縛数及び駆逐数の最速記録更新

 

人間離れしたの身体能力

 

グールをも凌駕する頑強な肉体

 

圧倒的な戦闘センス

 

などなど…さまざまな逸話が早くも氾濫しているフレッド二等…今は昇進して早くも一等捜査官だったな。

 

そんな彼に友人の黒磐厳が珍しく積極的に興味を持っている。

 

そのことに私は強く興味を惹かれた。

 

イワは決して感情の起伏が人並み以下なわけではない。

 

単に顔に心情が現れないだけなのだが、そのストイックで自己を磨き続ける高潔な性格から他人に意識を向ける機会が少ない為そう思われがちなのである。

 

そんな彼がいつもに比べてずっと楽しそうにその新人について話していたのである。

 

とても気になる…そんな風に思っている矢先。

 

とある週末明け、イワが少しばかり疲れた様子でしかし何処か楽しそうな空気をまとっている日があったのだ。

 

気になって彼に直接聞くと次のようなことがあったらしい。

 

「おはよう!なぁイワ、今日は一段と楽しそうだな、どっか疲れてるようにも見えるけど…何か良いコトでもあったのか?」

 

「うむ、おはよう。…そうだな、確かにイイコトがあった。」

 

「おぉぉあのイワがイイコトと言い切るような出来事が…どんなことがあったか聞いてもいいか?最近今までにないくらい楽しそうだったからずっと気になってたんだ。」

 

「うむ、かまわない。先週末は早めに上がっただろう?あの日の昼に偶然くだんのフレッド君に会うことができたんだ。それでこれも何かの縁だと思い昼食と仕事終わりに居酒屋に行こうと誘ったんだ。」

 

「なるほど…しかし、それにしても嬉しそうだったな。そんなにそのフレッド君はいい子だったのか?」

 

「うむ。いい子と言うのは変だが、芯のある立派な漢だと理解させられたよ。あと西洋人の如く親しみやすく、遠慮しなくていいと言えば遠慮が無くなると言うことならばいい子と言えるかも知れん。面白い人物だったぞ。彼は大人物になりそうだ。噂以上に体も大きかったしな。うむ。」

 

「そ、そうか…それにしても、昼間も一緒に食べたのに夜も誘ったのか?本当に気に入ったんだな〜。ハハハ!珍しいこともあるもんだな!」

 

「う、うむ。夕餉も誘うつもりではあったのだが…事情が変わった故その日は昼間だけだったんだ。あの日早く帰ったのは妻に事情(財布の中身)を説明する為だったのだ。」

 

「えっ⁉︎つ、妻に事情(浮気疑惑的な)を説明⁉︎だ、大丈夫だったのか⁉︎」

 

「うむ。大事なかった。貴方にもそんなことがあるのね、と許してくれた。」

 

「そ、そうかそうか。よかったよ。本当に。うん。」

 

よかったな…イワが浮気疑惑を生むなんてことがあろうとは本当に驚きだが、そんな疑惑を許してくれる奥さんの懐の深さにも驚きだな。

 

まぁイワに限ってそんなことをするようには見えないしな。

 

う〜む、それにしてもあのイワが会ってすぐさま食事に誘うほどご執心とは…是非とも会ってみたいな。

 

よし!食事のセッティングでも頼んでみるか!

 

ついでにウリも誘おう!(被害拡大確定)

 

「なぁイワ!俺もフレッド君に会いたいんだが?食事に連れていく機会を作ってくれないか?」

 

「う、うむ。うむ。気持ちはよくわかるぞ。そ、そうだな、給料日の後ならいいぞ。うむ。彼と真戸君にも話しておくよ。うむ。…後悔しないか?」

 

ぷっ…めずらしい〜な、こんなに焦ったイワは初めて見たぞ…?後悔?なんだろうな?まぁ大丈夫だろう。(財布くんの死亡確定)

 

「あぁ!勿論だ。ウリも呼ぼうと思ってるんだがいいか?」

 

「…うむ。そうだな。分割すべきだな。名案だ。」

 

「分割?…まぁいい、それじゃ予定とかをすり合わせんとな!いや〜楽しみだ!」

 

 

当日

 

イワ曰く(わざとではありません)彼らには俺たちのことは伝えてないらしい。

 

ふふふ、曲がりなりにも一応直属ではないとはいえ近場の管轄の上司に当たるからな。

 

どんなリアクションになるか楽しみだな!すまんなお二人さん。

 

お?きたきた…って、ええぇ⁉︎

 

「お、大きい、な。」

 

「あ、あぁ…そうだなウリ。」

 

こっちが驚かされてしまった、残念。

 

向こうも少しは驚いているみたいだが、どちらかというと真戸君の方がほんのり青ざめているみたいに見えるな…大丈夫か?

 

「ふ、フレッド君!…わかってますね⁉︎いけませんよ!今回は流石に!ね!ね!(小声)」

 

「マカセロ、ワタシ、イイコダヨー」

 

「…うう、君の言葉を信じるよ…。」

 

「うっうん!ウォッホン!」

 

ここは先輩として威厳を出していかないとな!

 

「はっ!お初にお目にかかります。お噂はかねがね。私は真戸呉緒と申します。一等捜査官です。それでこちらの巨躯の彼が…「フレッドと言うものです。一等捜査官になりたてホヤホヤです。よろしく!」…デス。」

 

「うむ。二人は私の同僚で、気の良い君たちの先輩だと思ってくれていい。フレッド君は私に接するのと同じようにしてくれて構わない。では、二人から各々自己紹介をしてもらおう。」

 

「了解した。俺が篠原幸紀、このイワの同僚だな。階級は上等捜査官ということになっているが、まだまだだ。イワの言った通り、いつものように接して欲しい。俺はひとまず以上だ。次、ウリどうぞ。」

 

「あぁ。俺は瓜江幹人、階級は二人と同じく上等。大体篠原と同じだ。君たちの噂もかねがね耳にしている。前々から会うのを楽しみにしていた。これからよろしく。」

 

「よろしくお願いします。」

 

「そう言うことなら早速。新米だけどこれからよろしく!ユキノリとウリウリだな。」

 

おぉ、上司にも一切おもねらないというのは本当なんだな。

 

もう気に入りそうだな。

 

隣のウリも感心した様子だ、ウリウリというのには目を細めたが。

 

 

…思いの外話題がぶつ切りになってしまっている。

 

き、気まずい…さっきは気づかなかったけど、フレッドくんはなんだか疲れた様子だし、イワはいつもよりは良く喋るけど、ウリは相変わらず口数が少ない…というかそもそもの共通の話題がなぁ…真戸君は緊張してるみたいだな…

 

ぐぅううううぅぅぅー〜きゅるるるぅぅぅ〜〜

 

「おあぁぁ〜…ご、ごめんなさい…」

 

「うむ。問題ない。」

 

「ふふふ、そうだな。…そういえつまみ以外誰も頼んでないな。」

 

「そ、そうでふね。」

 

⁉︎真戸君…なんでそんなに料理の話になってからたどたどしいんだ?

 

「そうだな、そろそろ料理を頼もう。そうだな、イワは何を頼む?俺はーーー…」

 

「う、うむ。うむ。そうだな、そろそろだな…」

 

イワまで…?ま、いいか。

 

どれどれ、ここのは何が美味しいのかな?

 

 

 

「ーーーー、じゃぁ今度はフレッド君のオーダーだな。何を頼むんだい?」

 

ピシーーーーンっっっ!!

 

なんだ⁉︎イワと真戸君の周りだけ緊張感が漂い始めたぞ⁉︎

 

い、イワも真戸君も…まるで凶悪なグールを前にしたときみたいだ…

 

「い、いやぁ…私はまだいいかなぁって…あはは…」

 

「そう遠慮するな。折角の食事会なんだぞ。みんなで食べようじゃないか。」

 

「で、でもぉ…」

 

ウリが熱心に説得してるがどうやら断固として遠慮しているらしい…言葉遣いとは違ってずいぶん謙虚が極まってるなぁ…俺たちの財布を気にしてるのか?

 

ふふふ、舐められたもんだな…上等捜査官三人の解消を見せてやるぜ!

 

よし、ここは不安を払拭してやらんとな!(満面の笑み)

 

 

「今日は俺たちの奢りだ!」(死亡フラグの極み)

 

 

 

 

遠慮せずに頼んでくれ、そう言い終わると同時に悲劇は幕を開けた。

 

フレッド君はその巨躯に違わずよく食べた。

 

…本当によく食べた。

 

ほんとうに…正に"竜"の如く…

 

頼まれては彼の胃袋に消え頼まれては胃袋に消えていった。

 

アニメやマンガのように皿が積まれている様は圧巻だった。

 

流石のウリも表情がひきっていた。

 

俺たちの中でイワだけそこまでフレッド君に料理のオーダーを強く勧めていなかったのを思い出した。

 

なるほど、納得だ。

 

 

135.000円

 

…よく食べるなー最近の子は。

 

 

 

 

どこか達観した感情と共に、なんだか悔しさが込み上げてきた三人組が懲りずにまた彼を食事に誘い財布ごと玉砕するのはまた別のハナシ。

 

 




長くなりました。
会話文を増やして、いつもよりたくさん喋ってもらいました。
広めの個室での情景だとかを浮かべてもらえればいいなと思います。
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