やーさんside
アーシアとイッセーと別れた後しばらく歩いてふと公園に差し掛かったとき、俺は足を止める。
「誰かいますね。何をしてるのでしょうか?」
既に夜遅い時間で、あまり人が出歩く時間ではない。そんな時間に公園のベンチに誰かが座ってうつむいている。なにかあったのか?
俺はその人に近づき、声をかける。
「どうしたんですか?こんな遅くに」
すると、その人は顔をあげた。銀髪の美少女だった。
「悪魔か。私に何か用?」
一目見ただけで俺が悪魔だと気づいた。只の人ではないな。
「警戒しなくていいよ。手を出す気はないから。この町にいるってことはグレモリーの眷属かな?それともシトリーの眷属の方?」
「リアス部長の『
「私?私は
「ヴァーリさんですか。こんなところでどうしたんですか?堕天使陣営ならばこんなとこでぼーっとしてるのはまずいんじゃないですか?ここは悪魔の管轄ですし。それに風邪をひいてしまいますよ」
聞くと彼女の顔が暗くなった。
「実は、堕天使陣営が嫌になってきて…」
それから彼女は自分の近況を語った。
「私は元々悪魔と人間のハーフで、堕天使総督のアザゼルに拾われて、それで堕天使陣営にいるの。私は戦いが好きでね、いつもはぐれ悪魔やはぐれエクソシストを倒してるんだ。でも、最近いざ行こうとしてもアザゼルから仕事がきて行けなくてその間に倒されるってのが続いて…。なんかアザゼル含めて堕天使の一部が私を見る目もいやらしいし…。それで嫌になってきたの」
「それは嫌ですね。奏たちもそういう視線は嫌って言ってますし」
「そうよね。あなたは別にそんな視線むけてないからまだいいわね」
「もし抜けたとしていく宛があるのですか?」
「特にないわね。父親の悪魔なんか見たことないし、母親は私を生んですぐ死んじゃったみたいだし。お爺ちゃんはよくしてくれたけどいつの間にかいなくなってたし」
「嫌なことを思い出させてすいません」
謝る。両親の死なぞ思い出したくないことのはずだ。
「いや、別に気にしてないよ。いっそのことはぐれを倒してまわるのもいいかなって思ってるんだ。住むところはまぁ最悪野宿でいいしね」
「ならうちに来ませんか?」
「リアス・グレモリーのところに?」
「いえ、俺の家です。まあ男の家に、まして悪魔の男の家に行くのは抵抗があると思いますが…うちには奏たちもいますから女性しかわからないこともなんとかなりますし、それに戦うのが好きなら俺の神器なら魔力さえあればいつでも戦えま」
それを言った途端彼女の目が爛々とした輝いた。
「強いやついる!?」
「いますよ。それに俺のモンスターたちは戦うほどに強くなる。俺もいつか抜かれるんじゃないかってひやひやしてます」
彼女の目はこれでもかってくらい輝いている。興味があるらしい。
「行ってもいい!!??」
「俺から誘ったわけですしいいですが、できれば堕天使陣営には知られないようにお願いします。敵と見なされると厄介っていうか絶体絶命ですし。あなたもおそらく裏切るのではと余計に拘束されかねません」
「ならなにか理由でっちあげて休みでももらうよ。しばらくはそれでそっちに行く。なにかきっかけがあれば完全にそっちに行くよ」
「完全に離れるんはいいこと何でしょうか…。くれぐれも気づかれないでくださいね。俺は仲間を危険にさらしたくない。もちろんあなたもですが」
少しヴァーリの頬が赤くなった気がする。気のせいだと信じたい。
「わ、わかった。じゃあ近いうちに連絡いれるよ。そうだな…携帯の番号聞いていい?」
「携帯あるんですね」
「一応人間としても動いてるからね。半分悪魔でも。怖いでしょ?」
「全然。はい、これでオッケーです。じゃあ待ってますね」
「うん。またね~」
そう言ってヴァーリはアザゼルのもとへ戻った。さて、黒歌たちに説明しないとな。
やーさんsideout
イッセーside
「じゃあいこうか」
ふっふっふ、あの野郎からフラグ奪取成功!アーシアのフラグは俺がもらった!これでアーシアは俺のもんだな~。まさか俺の方じゃなくてやーさんの方にくるとは…。警戒してあとつけててよかった。
「はい。お願いします」
俺達はたわいもない話をしながら歩き出した。
その道中にある公園で、俺達は子供が転んでしまうのを見た。膝を擦りむいたようだ。
「うぇえーん痛いよー!」
「もう、男の子なんだから泣いちゃだめよ」
アーシアはその男の子に近づいた。
「泣いてはダメですよ。我慢して強い男の子にならないと」
アーシアの手から淡い光が出ると、男の子の傷がみるみるふさがっていく。そしてあっという間になくなってしまった。
あれが『
「これで大丈夫です。それでは」
アーシアは俺のところにもどってきた。
「アーシア、今のは?」
「私の持ってる力です。私は、この力で皆を助けてきて、聖女って呼ばれてたんです。ですが、ある日私は傷ついた悪魔を治療して、そのせいで魔女と呼ばれ、教会を追い出されました」
「辛かったね」
「はい。ですが後悔はしていません。助けられるのに助けないなんて私にはできませんから」
いい子だな。その追い出した奴ら絶対許さねえ。天使長さんに問いただしてやる。
それからしばらく歩くと教会についた。
「ここであってるか?」
「はい!ありがとうございました。よかったら中でお礼を…」
「いやいいよ。俺はこれで帰るわ」
「え、でも…」
「いいって。
「は、はい!」
こうして俺はアーシアと別れた。本当なら今すぐにでもアーシアをさらってしまいたい…。でもそんなことしたらハーレム計画が!!今後のフラグもしっかり回収しないとな。それにしてもアーシアかわいかったな。
こうして俺のハーレム計画はすすむのだった。
イッセーsideout
やーさんside
パシンッ!
頬を叩く音がオカルト研部室に響いた。イッセーの頬をリアス部長が叩いたのだ。
「いい?二度と教会に近づいちゃダメよ。今回はよかったけどいきなり光の槍が飛んでくることだってあるのよ」
協会というのは天使陣営の拠点のようなものなのだ。教会には多くの神父や
「すいません」
「部長、俺にも責任があります。俺がイッセーに行ってもらうように頼んだんです」
「そうなの?」
「あぁ。たまたまやーさんが話してるのみて俺の家が教会と方角が同じだったんで俺がいくことになったんです」
「あなたも、教会には近づいちゃダメよ。わかった?やーさんは破ったら命令を一つ聞いてもらうわよ」
「俺だけですか?」
「イッセーは…そうねグラウンド百周でいいわ」
「なにげにきつくないっすか!?」
「わかりました…」
「よろしい」
(よし!たしかに聞いたわよ。言い逃れはさせないわ。さて、次やったら何をしてもらいましょうか…)
何やら寒気がした。
「お話はすみましたか?大公から討伐依頼が来ています」
朱乃さんはいつもの笑顔でそう言った。
やーさんsideout
どうもコクトーです。
ヴァーリくんはヴァーリさんになりました!
戦いが好きなところは相変わらずです。
さてイッセーくんのハーレム計画はどう進んでいくのか!?
期待しないでお待ちください。
ではまた次回