やーさんside
「そいつは違うな」
「なに?」
俺はライザーの言葉を否定した。
「彼女は決して弱くない。お前が伸ばしきれてないだけだ。一週間きちんと鍛えればお前の兵士じゃ届かなくなる」
数多のモンスターを、見てきたことである程度素晴らしい可能性を持つ人は見分けられるようになってきた。まぁあくまである程度だが…。
「なんだと?貴様も俺を愚弄する気か…。カーラマイン、やれ」
違う女性が剣で切りかかってくる。彼女も相当可能性を感じる。それに彼女はなんかライザーのことを気に入ってないように感じる。先程の女性もそうだ。女王にライザーがキスをしたとき彼女らとあと一人顔をわずかに歪ませていた。眷族の中でもなにか思うことがあるのだろうか?
俺は迫り来る刀を『だいぼうぎょ』と『スカラ』で受ける。彼女はどこか殺気を感じない。避ける気にもならかった。
そして止められたことに驚いている彼女にすんどめで『しっぷうづき』を放つ。まったく反応できていない。鍛えればできるだろうに。
「この人もまだまだ伸ばせる。今のもすぐに反応できるはずだ。それだけお前が鍛えるのが下手なんだよ」
彼女は俺から距離を取る。そこに、
「ライザー様やめてください」
「しかし!やつらは俺の眷族を傷つけた!それを粛清しない理由がない!」
「彼らは武器には触れてもあなたの眷族には触れていません。これ以上なさるのでしたらサーゼクス様の女王としてあなた方を粛清します」
グレイフィアさんの本気の殺気が放たれる。これはきつい。
俺は咄嗟に小猫の手を握り後ろにかばう。少しはましになるか?
「……リアス、レーティングゲームで決着をつけよう」
「えぇ。あなたを消し飛ばしてあげるわ!」
「では皆様、10日後、レーティングゲームを行います。そこで決めさせていただきます」
「聞いたな、そこの下級ども、10日後のレーティングゲームで貴様らを燃やし殺す。覚えていろ」
そういい残してライザーは消える。そして少し遅れて眷族も消えていく。
10日。長いようで鍛えるにはあまりにも短い。
「部長、俺が必ず部長を勝利させてみせます。そのためにもしばらくモンスターたちと特訓しますので部活を休みます」
「大丈夫よ。みんな、特訓にいくわよ。やーさん、空間は使える?」
「すいません、モンスターの訓練も派手にやらせますのであそこにいると確実に巻き込まれます。俺もときどき確認にいくだけにしますし」
「そうなの…。なら山ね。明日からいくわよ!みんな準備をしといてね」
「「「「「はい!」」」」」
こうして10日後にライザーとのレーティングゲームが決まり俺達は特訓することになった。どこまで高められるかわかんないけど、ライザーは俺が潰す。人を愛さず道具としか思ってないやつは俺が全身全霊で潰してやる。
その日の夜、俺は空間で露さんと話していた。
『じゃあ試合に出るモンスターだけを中心的に鍛えるのかヨー?』
「はい。他のモンスターたちは一体ずつにして出すやつをM出せるだけ出して訓練してください。俺はこれないのでお願いします」
『わかったヨー。それでどいつヨー?』
「『メラゴースト』『ドラゴン』『メタッピー』『ホイミスライム』『ぐんたいあり』の五体です。ではお願いします」
さて、モンスターの方は露さんに任せれば大丈夫。あとは俺だな。魔力の総量をあげないと不死鳥はつぶしきれない。
時間との勝負だ。
俺絶対勝つと心に誓った。
そして俺達はリアス部長の所有する山へ向かった。
やーさんsideout
イッセーside
俺達は今、山を上っていた。
「イッセーさん、大丈夫ですか?」
「あぁ!大丈夫だぜ、アーシア」
俺の分とアーシアの分の二人分を持っているがそんなに重くないので別にきつくない。てかこれできついって言ってたらやーさんに怒られるわ。だって…
やーさん六人分運んでんだもん。木場は自分ののみ。俺がアーシアの自分の。そしてやーさんは自分のと部長、朱乃さん、小猫ちゃん、奏さん、レイナーレの分だ。
それを平然と運ぶあいつはなんなんだよ。
「部長、山菜をとってきましたので夜にでもいただきましょう」
「近くに川もあるし魚もとれそうにゃん」
朱乃さんと奏さんが山菜をたくさんとってきた。いつのまに…。
「さて、ついたわ。ここで今日から特訓よ」
山頂につくと、そこには一件の家があった。聞くところによると部長の別荘らしい。特殊な結界があって普通の人は山自体に入れないのだとか。
「じゃあ早速始めるわよ。着替えてきてね」
女性陣が部屋にいく。そして俺たちも行こうとしたとき、木場が言った。
「イッセー君、覗かないでね?」
「ぶっ殺すぞ木場ぁあ!!」
「ははは、冗談だよ。じやあ僕らも着替えようか」
俺達はジャージに着替えた。
「全員着替えたわね。じゃあこれから特訓を始めるわ。ある程度個人に任せることになるけど頑張ってね。まず朱乃は魔力の扱いね。もっと精度をあげてちょうだい」
「わかりましたわ。あとやーさん、『ピオラ』を教えてもらえない?あれができればかなり動きやすくなるの」
「おそらく10日では間に合わないと思います。俺のは『魔法』ではなくて基本『呪文』ですから概念自体に違いがあるので」
やーさんが申し訳なさそうに言う。そりゃこの世界じゃまず存在しないからな。無理だろ。
「残念ですわね。また機会があったらお願いしますわ」
「次は祐斗よ。祐斗ははじめはイッセーに剣の扱いを教えてくれない?そのあとは技を磨きなさい。筋力トレーニングもね」
「わかりました。イッセー君、木刀でやるけどいいかな?」
「あぁ。俺はパワー重視だからな。テクニック重視の木場から盗んでみせるぜ!」
「おてやわらかにね」
「次は小猫。奏、頼んでいい?あなた以上に小猫のことをわかってる人はそういないし、私じゃ仙術は使えないし」
「りょうかいにゃん。小猫もいいかにゃ?」
「はい。大丈夫です。よろしくお願いします。姉さん」
「じゃあアーシアは体力作りよ。ランニングのあとに朱乃から魔法を少し習ってちょうだい。朱乃もそのときは頼むわ。威嚇と牽制くらいでいいわ」
「朱乃さん、お願いします!」
「うふふ、アーシア頑張りましょうね」
「はい!」
「次はイッセーね。イッセーには全員と相手してもらうわ。はじめは祐斗と剣術。次に小猫と近接格闘。そして朱乃とアーシアと魔法について。次にやーさんと私とトレーニングよ」
「はい。やーさんもトレーニングするのか」
「はい。基本は魔力の総量をあげるのと呪文の応用に使いますが途中でイッセーと合流します」
「そうか」
「じゃあ始めるわよ!」
「「「「「「「はい!(おう!)」」」」」」
修行開始だ。
始めは魔法で強化した木刀で木場と切り合い。やはり『
「なんでそんなに細かく動けるんだよ!」
なんとかくらいつける速さで迫り来る木刀をはじきながらそう毒づく。
「ははは、イッセー君もなかなかやるね。でも!」
力で弾いていた俺の木刀を木場が手を当てて緩ませてから飛ばす。負けだな。
「僕も負けないよ」
「はぁはぁはぁはぁ全然勝てねえ」
「イッセー君は基本的に武器なしでの殴りあいとかの方が向いてそうだからね。刀が本職の僕としては負けられないよ」
「よく言うぜ。結局お前体に当たってないだろ?くそ!イケメンめ!」
そう。なんとか木刀には当てていたが木場自身にヒットさせたのは一回もない。少しくらい当てさせろ!
「イッセー君は相手を見切れてないんだよ。とにかく力づくでやろうとするところがあるし」
「あんがとよ木場。さて、次は小猫ちゃんのとこだな」
「小猫ちゃんは強いからね。しっかりみきらないと怪我するよ」
「きーつけるよ」
俺は小猫ちゃんと奏さんの所に向かった。二人で仙術?だったかな?を練習してるらしい。
と、見えてきたな。
なに!?
「猫耳しっぽ!?」
かわいいなこんちくしょう!たしか原作だとだいぶ後にでてきた気がするが、黒歌がいるからもう使えるのか?
「ん?イッセーにゃん」
「…イッセー先輩、次は私とですか?」
「おう。よろしく頼むよ小猫ちゃん」
「じゃあ組手にゃん。小猫は仙術禁止にゃ」
「わかっています。イッセー先輩、怪我しても知りませんから、やー兄さんかアーシアさんのところで治してもらってください」
「えっ?それってどうゆう」
傾けた頭があった場所を拳が十栄抜けた。その拳は後ろにあった大岩を打ち抜いた。
「やばくね!?」
その後も迫り来る小猫ちゃんの連打を必死にかわす。途中手で受けようとしたらなんか宙に浮いたもの!
「イッセー避けてばかりじゃなくて攻めるにゃん」
「むりだろぉぉぉおおおお!!!」
「しゃべる余裕があるんですね。ならペースをあげます」
連打のスピードがあがった。つか無理!
そしてついにクリーンヒットして地面に倒れた。原作よりずっとつえぇ……。
「イッセー先輩、大丈夫ですか?」
「イッセー、まだ始まったばかりだから起きるにゃん。イッセーが小猫に攻撃当てるまで組手にゃん。早くしないとアーシアとの修行なくなるにゃよ?」
飛び起きた。そりゃ起きますよ。アーシアと朱乃さんとの修行。やーさんは自分の修行してるし独り占め!最高だぜ!
「よーし小猫、もう一回にゃ。はじめ!」
再び連打の雨が…
結局13回気絶して18回叩きのめされてかろうじて当てれた。
「小猫は少し休んで仙術の修行にゃん。イッセーは次は朱乃さんのとこにゃん」
「はい。少し水を飲んできます」
「はぁはぁはぁはぁ、生きてる…よかった」
「本来なら仙術も使っての組手にゃん。今のイッセーだと無理だけどにゃ」
「そうっぽいな。神器さえ使えればなぁ」
『甘ったれるな相棒。俺の力は相棒が強くなるほど効力が上がるんだ。精進だな』
「へいへい」
そして俺は朱乃さんのところへ向かった。たしか魔法の修行だっけ?
「あ、イッセーさん!お疲れさまです!」
「あらイッセー君、次は私のところですか?」
「アーシア、お疲れさま。朱乃さん、お願いします!」
「ではアーシアも、まずは魔力を集める練習です。片手に流れを集める感じです」
やろうとするもうまくいかない。
と、横でアーシアが魔力の球を作っていた。早!
「できました!」
「アーシアは魔法の才がありますわね。これなら基本的な魔法だけじゃなくて応用もできそうですね」
「アーシアすげぇな。俺も!」
はぁーーー!
魔力を集める!
うまくいきませんでした。てか難しいな!なにかヒントを!と朱乃さんをみる。
「イッセーはイメージが足りていません。一ヶ所に力を集める感じをイメージしてみてください」
右手に力を集める。あれだな。ハ○ター×ハ○ターのあれを思い出すんだ。さいしょはグー!ってやつ。
結果汗だくになりながらも小さな魔力の球をつくるのに成功した。まぁビー玉くらいだけど。イメージすげぇ!
「あらあら、かわいいですわね。そこからすこしずつ大きくしましょう。アーシアは違う形にしてみましょう」
力をより多く集める感じで少しずつ大きくなる。よし、テニスボールくらいになった。
ふと横目でアーシアをみる。アーシアは球体が少し歪み潰れるところで消えてしまっていた。形の変形は俺には無理だな。ならこれをバスケットボールくらいにしてやるぜ!
「アーシアはもう少し鍛えないといけませんわね。でもはじめてでそこまでできれば十分ですわ。イッセーもなんとか球はできましたね。魔法はそれを火や水、雷などに変化させて放ちます。それにもイメージが重要です。イメージがはっきりしていればいろんなことができます」
「「はい!」」
朱乃さんは優しいなぁ…。修行はきつかったけど…。まぁ俺が未熟なだけか。さて、イメージか…。やっぱ必殺技とかほしいよな…。まあ俺の必殺技といえばあれだよな!
「っと、さて、最後はリアス部長だな。どんな修行だろう?」
俺はリアス部長のところにむかった。
イッセーsideout
どうもコクトーです。
ここ最近こっちの作品を更新することが多いからか気づいたらお気に入り数とかUAとかイチカと一夏をかなり追い抜いてました。いやーびっくりだね!
本当にありがとうございます。
次回も山の中です。
ではまた次回