どうも皆さん八草信玄です。たった今この世界に降り立ちました。誰に言ってるのかって?キニシナイキニシナイ。
てことでさっそく自分の家に向かおうと思いま「ニャー」す。ん?
「猫の声?向こうからか?」
とりあえず声のした方に向かった。なんか嫌な予感しかしない。
的中した。二匹の白と黒の猫がなんか悪魔っぽいのに追われていた。二匹はボロボロだ。
「やばいですね。助けましょう」
いざとなれば逃げるくらいはできるだろう。
「なにやってるんですかあなたは!」
二匹を抱えてそいつに向き合った。
「ちっ、目撃者かよ、めんどくさいな。殺すか。ともかく、少年、それをこちらに渡せ」
「嫌だといったら?」
「…殺すまで」
悪魔は魔方陣を出した。そこから火の玉が2つ同時に飛び出す。
俺はなんとかかわして召喚用の魔方陣を地面に設置した。
「魔方陣セット!来い『スライム』!」
魔方陣から1体のスライムが飛び出した。スライムは相手の悪魔を確認すると勢いよく飛び出した。とはいってもスライムはまだレベル1だ。もちろん呪文は使えないし能力も高くない。だが、スライムにも長所はある。
「今はとにかく時間を稼ぎます。まずは少しですがあなたたちを回復させます」
今俺が使える呪文は『ホイミ』と『メラ』だけだ。それに魔力も低く連発はできない。精々三度が限度だ。更に召喚もあわせると今は一度しか使えない。
俺は二匹を『ホイミ』である程度回復させた。白いほうは寝てしまった。この状況でよく寝れるな。疲れてるのか?
「あんたは、何者にゃ?」
黒い方がいきなりポンと音をたてて人になった。猫じゃねぇのかよ。
「俺はただの訳あり人間です。今は君たちを絶対助ける。ただそれだけです。君は?」
「私は悪魔の黒歌にゃ」
黒歌というらしい。と、そうこうしてるうちにスライムがやられた。だがすぐに次が魔方陣から出てきた。同時に悪魔に向かっていく。またやられる。次が出る。その繰り返しだ。
この魔方陣は非常に便利だ。設置したら俺の魔力がなくなるまでセットしたモンスターを召喚する。自動で魔力を使うのがきついがそれでも自由に動けるのはいい。
そして早くも10体めがやられた。ほんとに弱いな。だが、今スライムがやられたことで能力の一つか発動した。
モンスターのレベルアップだ。
基本的にモンスターは一定の経験値がある。それはレベルが上がるごとに増えていく。レベルが上がるためには経験値が必要だが、経験値を得るには二通りがある。
一つは相手を倒すこと。なにをもって倒したことになるのかはモンスターどうし以外ではいまいちわからないがとにかく倒す。
二つ目は自分がやられること。元々自分を他のモンスターが倒して得られる経験値の半分だけモンスターにも入る。例としてスライムの経験値は2だが、今はやられるだけなので毎回1入る。
そして10経験値を手に入れたことでレベルが上がったのだ。
俺にもモンスターが得た経験値の半分が入るのだが1のさらに半分だけとか泣きたくなる。まぁ倒せばいいんだけどね。
俺のレベルアップでは魔力の回復、能力の上昇、呪文の習得などがあるが、モンスターも同じである。魔力の代わりにランクごとに決められた絶対数まで増えていくのだ。
ランクFは10、Eは8、Dは6、Cは4、Bは3、Aは2、S以上は1。まぁ例外はあるが…
スライムはFなので10体まで上がる。それを示すように魔方陣から二体目がでてきた。二体になり少しずつ攻撃が当たるようになった。次々とやられては出るのを繰り返していることには変わりないが、効率は上がる。現にもう一レベル上がり三体になった。つかハイペースすぎて魔力の消費がやばい。
が、ここで俺もレベルアップした。魔力が回復し、新たなモンスターを出せるようになった。
「よし。魔方陣セット!来い『ドラキー』!」
今度は空に設置された魔方陣から『ドラキー』が出てきた。これで4対1だ。それも直に5対1、6対1に変わるだろう。
「なんなのだ貴様は!雑魚を何体並べたところで同じことだ!」
悪魔は火の玉で目の前のスライム二体とドラキーを吹き飛ばした。しかし後ろのスライムの攻撃をくらう。後ろを向いてそのスライムも倒すがドラキーが増えて次が来る。延々と終わらない戦い。正に悪夢だろう。悪魔の見る悪夢って変な感じだけどな。
「そろそろ引いてくれませんか?こいつらはまだまだ増えます。それに、倒すほどに強くなる。現に最初より早いでしょう?」
「くっ!ならばそのはぐれだけでも殺す!くらえ!」
悪魔の出した火の玉が飛んできた。黒歌は咄嗟に避けようとするが疲労からか動けないようだった。
「やらせませんよ。『メラ』」
俺の放ったメラが火の玉を相殺した。相手が疲れててよかった。悪魔は唖然としていて動きが止まった。
「今です。畳み掛けなさい!『メラ』!」
モンスターズの攻撃とメラが直撃した。悪魔はその場に倒れ、魔方陣でどこかへ消えてしまった。俺達の勝ちだ。
経験値がかなり入ったらしく、レベルが一気に5まで上がった。なにやらメッセージが出た。神様かららしい。
『あーお前さん無事転生できたようじゃの。今お前さんはレベル5になって5体のモンスターを出せるようになっとるはずじゃ。
その5体はそれぞれの種族の基本となるやつらじゃ。今後はお前さんでなくモンスターのレベルで出せるやつが増える。
お前さんにやった空間なら何種類でも出せるが基本的には五種類それぞれが一体ずつじゃ。他のモンスターを出したいなら同じ種類を解除して登録するように。
まぁ頑張れ\(*⌒0⌒)b♪
神様』
五種類の基本のモンスター。
スライム族『スライム』
悪魔族『ドラキー』
魔獣、自然族『ももんじゃ』
ゾンビ、物質族『ゴースト』
ドラゴン族『ドラゴンキッズ』
ここからどの種族を伸ばすのかは俺次第だそうで。でもどうせなら全部ですよねー。
「と、なんとかなりました。それより、大丈夫ですか?」
「あ、ありがとうにゃ。助かったにゃ」
「いえいえ。と、まずは治療が先ですね。これをどうぞ」
俺は空間から仙豆を三つ取り出した。そして1つを食べると二匹にも食わせた。
「さぁ仙豆ですよ。これを食べれば元気になります」
俺が口のところに持っていくと二匹は若干警戒しつつも食べた。
「「!?」」
すると二匹の怪我が一瞬でなくなった。黒歌は少し体をくねらせ困惑していた。
「改めて、助けてくれてありがとにゃ。不思議な人間にゃね」
「不思議は失礼ですね。俺の名前は八草信玄。やーさんとでも呼んでください」
「やーさん?じゃあ私達はこれで失礼するにゃ。迷惑ににゃるし…」
「どこかいく宛でもあるのですか?」
「それは…」
「ないならうちにきてください。いやうちにきなさい。これは決定事項です。異論は認めません」
「そ、そんなこと言われても、迷惑ににゃるし、やーさんまで追われることににゃる」
「大丈夫です。俺は変わった
『そのとーりヨー。なんかあってもこの露さんにまかせるヨー』
「「だれ(にゃ)!??」」
『露さんだヨー。神器の中にいる精神体ヨー』
なんか急に出てきた声の主は俺の神器の中にいるという人だった。神器の中に人いるんだな…。
「でも、悪いにゃ…」
『うるさいやつヨー。そう言う猫は餌をドッグフードに変えてやるヨー』
露さんやめたげて。
「という訳だから、二人はうちにきなさい。今から帰るとこだから」
「……わかったにゃ。でもホントにいいのかにゃ?私はぐれ悪魔なんにゃよ?」
「大丈夫。いずれそのはぐれ悪魔とかいうの解除しにいかないといけませんね。そういえばどうしてそのはぐれ悪魔なんかに?」
「……」
黒歌はとてもつらそうな顔をした。
「すいません。無神経でしたね。言わなくても「いや。言うにゃ」」
「私達はもともと猫魈という妖怪だったにゃ。それである日、私の仙術の力を欲しがった悪魔が来て、白音を人質にして私に悪魔になって自分の眷属になるよう脅してきたにゃ。そこで白音に手を出さないことを条件に私はその悪魔の眷属になったんだにゃ」
「人質をとるなんて…ひどい」
「それでしばらくたって、私の仙術の利用価値がかなり高かったことをきっかけに白音に仙術を使わそうとしたのにゃ。仙術は未熟だと命を落としかねない技。もちろん私は契約が違うと抗議したにゃ。でも聞く耳を持たなくて、結局私は主である悪魔を瀕死まで追い込んで逃走したにゃ。それでSS級はぐれ悪魔として追われて、二人でなんとか逃げてたんにゃけど今日そ不意打ちをくらってしまってさっきの状態になったのにゃ」
想像以上にきつい話だった。人質をとられ、契約違反され、あげく討伐対象。なんともひどいものだ。俺は黒歌をぎゅっと抱きしめた。
「つらかったね。もう大丈夫だよ。これからは俺が黒歌も、白音も守るから。安心してね」
俺の言葉に対し、黒歌は泣き出した。きっとずっと耐えていたんだろう。自分が泣いたら白音が不安になるから。そう思って。
しばらくして泣き止むと俺は黒歌にむけて言った。
「さて、そろそろうちにいこうか。しばらくかかるし」
「ありがとにゃ。やーさん。もう大丈夫にゃ」
『てゆーか1km向こうから魔力反応がするヨー。なんか危ないっぽいヨー?』
「早く言ってよ!二人とも、行くよ!」
俺は寝ている白音を抱き、黒歌の手を取って走り出した。
どうもコクトーです。
さっそくですが原作ブレイク!
二人は喧嘩してません。
主も生きてます。
そしてオリキャラ
露さん登場!
『露さんヨー。よろしくヨー』
ちなみに露さんの容姿は『おおかみさんと七人の仲間たち』の魔女さんです。
ではまた次回