ハイスクールDQM   作:コクトー

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夜の散歩の最中に

 

 

やーさんside

 俺はリアス部長を誘って夜の散歩にきていた。気分転換にもなるし風が気持ちいい。

 

「割と涼しいわね。リラックスできそう」

 

「ですね。風も気持ちいい」

 

 軽く話ながら歩いているとき、突然魔力を感じた。

 

「!リアス部長」

 

「えぇ。わかってるわ。はぐれでもきたのかしら?」

 

 俺達の目の前に魔方陣が現れた。それはつい最近も見た記憶のあるもの。

 

 そう、フェニックスの紋章だった。

 

「フェニックスの紋章!?ライザーったらなにか用かしら?私にはないというのに…」

 

 その魔方陣から数人のローブを纏った男が現れる。見た感じからしてただ用事というわけではなさそうだ。

 

「ここはグレモリーの土地よ。いきなりなんのようかしら?不法侵入よ」

 

「リアス・グレモリーとその眷族だな」

 

「間違いありません。『兵士』八草信玄と思われます」

 

 リーダー格っぽい男が仲間にたずねた。

 

「えぇ。俺は八草信玄です。いったいなんのようですか?こんな夜更けに…そろそろ帰って寝ようと思っていたのですが」

 

 リアス部長が俺の後ろにくるよう陣取り対応する。すると、ローブの男の仲間たちが一斉に魔法を放ってきた。

 

 俺とリアス部長は慌てて左右に飛び退き、魔力をためた。

 

「あなたたちはぐれ悪魔ね。なんのつもり?あなたたちに見覚えも恨まれる筋合いもないのだけど?」

 

「我々ははぐれではない。ファニックス家からの正式な依頼のもとで行動している。故にこれは正当である」

 

「フェニックス家の依頼!?ライザーはこんなことまでして私の勝ち目を潰す気なの!?」

 

「殺そうとは言わん。せいぜい骨の一二本折れてくれればそれでいい。おいお前ら、他の眷族を襲え。王もいるからここは5人いれば十分だ」

 

 男の指示でやつらは宿の方へと向かおうとした。しかし、その全員に火が襲いかかりもとの場所へと戻った。

 

「みんなはやらせませんよ。リアス部長、ここは俺が食い止めます。宿の方をお願いします。ここにいるのが全員とは思えません」

 

「そんな、この数を一人なんてやらせないわ。私も戦う」

 

「いえ、リアス部長はできるだけ戦いに加わらないでください。万が一のことがあって明日のレーティングゲームに支障をきたしてはいけませんから」

 

「それこそ今から二人でこいつらを!」

 

「リアス部長は『(キング)』です。『兵士(ポーン)』が『(キング)』を守るのは当然です。それに女性に戦わせてなにが男ですか」

 

「貴様一人でなにができる。やれ。男は酷く痛めつけてもかまわん。女は好きにしろ」

 

 再び魔法が俺を襲う。しかし、それは壁に遮られた。

 

「リアス部長、俺は一人じゃありません。俺には…」

 

 壁の正体は『ドラゴン』。俺の前に6体の『ドラゴン』が現れる。

 

「こいつらがいます」

 

 リアス部長は今だ若干の不安はあるようだが宿にむかった。

 一方、それを見た瞬間の相手の狼狽えようはすごかった。

 

「なに!?ドラゴンだと!?しかもこれほどの数!まずい、おい!誰か戻って連絡を」

 

 怯えてもたつきながらも魔方陣で帰ろうとするやつらをドラゴン『ブレス』で蹴散らす。

 他のやつらもあっさりとやられていく。

 

「なんなのだこの男は!」

 

「リアス部長の兵士。ただそれだけだ。やれ」

 

 ドラゴンの『ブレス』が男に降りかかる。

 避けることもできずあっさりと崩れ落ちた。

 

鎮圧完了。

 

「ふぅ。とりあえず捕まえときますか。『ヒャド』」

 

 倒した男達を全員まとめて顔だけ残して凍らせる。これで身動きはとれないはずだ。

 

「ドラゴン、ご苦労様でした。一体はこいつらを運んでください。残りは帰っていいですよ」

 

 ドラゴンたちは帰らずに空を飛んでいた。たまには遊びたいのだろうか?

 

「まぁあまり長くならなければいいですよ。ではいきますか」

 

 ドラゴンは凍った男達を背にのせて俺のあとをついてくる。

 

 急いで宿に戻ると、そこでは黒歌が気絶した数人の山の上で座っていた。終わってたようだ。おそらく仙術で敵を見つけて速攻で終わらしたのだろう。さすが黒歌。

 

「お疲れさまです、黒歌。怪我はありませんか?」

 

「にゃはは、こんな相手じゃ怪我なんかしないにゃん。それとリアスはリビングにゃん。あと、試合が終わったらご褒美期待してるにゃん♪」

 

「今回はお手柄ですものね。まぁ常識の範囲内ならいいですよ」

 

 黒歌は目に見えて上機嫌になった。常識の範囲でとは言ったが早まった気がする。

 

 リビングに行くとリアス部長が心配そうにしていた。

 

「やーさん!大丈夫!?」

 

「はい。ドラゴンたちが頑張ってくれたので怪我もないです」

 

「よかった…」

 

「一応彼らは全員とらえましたがどうしますか?あれでしたら空間に入れてレイナーレにでも監視を頼みますが」

 

「いえ、グレイフィアに確認してるわ。たぶんもうじき引き取りに来る」

 

 ちょうどグレイフィアさんがきた。狙いすましたかのようなタイミングだな。

 

「ご無事ですか?リアス様、八草様」

 

「えぇ。怪我はないわ。それと襲撃者は外にかためてあるわ。なんだったの彼らは?」

 

「今のところわかりかねます。フェニックス家の依頼といっていたのですね?」

 

「えぇ。フェニックスの紋章の魔方陣で現れたしその言葉も間違いなく聞いたわ。ライザー、こうまでして…」

 

「まだライザー様の命令とは決まっていませんのでなんとも。ですがフェニックス家には私の方から尋ねておきます。明日のレーティングゲームに支障はありませんか?もしなにかあれば対処は」

 

「問題ないわ。必ずライザーを倒してみせるわ。あんなやつと結婚なんて嫌よ」

 

「…それでは私は彼らを連れて戻ります。失礼しました」

 

 グレイフィアさんは再び魔方陣で戻っていった。

 

「ふう、これでようやく寝れますね。おやすみなさい、リアス部長」

 

「一緒に寝ましょ。明日の景気づけよ」

 

 リアス部長に捕まれる。あれ?どうしてこうなった?おーいリアス部長ー、はーなーしーてー!てかなんで部屋に入るなり服を脱ぐのさ!?寝るときは全裸?今日くらいやめてよ!わー!腕を絡ませないで!あたってる!柔らかいのがあたってるから!

 

 こうして悶々としながら夜は更けていった。

 

 

 

 

 

 

そしていよいよレーティングゲーム当日。

 

 現在の時刻は深夜11時40分。ゲームの開始は12時だ。俺達は現在、オカルト研の部室で試合開始を今か今かと待ちわびていた。

 

 俺たちのほぼ全員は制服だった。ただ、アーシアはシスターの格好だ。

 

「アーシアはシスターなんだな。かわいいぜ!」

 

「ありがとうございます、イッセーさん。服装は自由って聞いてたので…」

 

「アーシアにはその服が一番似合うから大丈夫だ!」

 

 各々、武器の手入れだったり精神統一だったり談笑だったりと時間を過ごしていると、リアス部長が問いかけた。

 

「あと少ししたらゲーム会場に移るわよ。みんな、覚悟はいい?」

 

「ええ。腕がなりますわ」

 

「はい。『騎士(ナイト)』として恥ずかしくないように頑張ります」

 

「役にたてるよう頑張ります!」

 

「…やー兄さんにいいとこ見せます」

 

「なんで俺なんですか小猫。俺は準備万端です」

 

「あんな焼き鳥ぶちのめしてやりますよ!」

 

「応援は任せるにゃん♪やーさんのかっこいいところしっかり見とくにゃ」

 

「みなさん頑張ってください!」

 

「黒歌、全員の応援頼みますよ」

 

「ふふ。今日まで10日間、やれるだけのことはやってきたわ。ここまときたらあとはひとつだけよ。この勝負、勝つわよ!」

 

「「「「「「おう!(はい!)」」」」」」

 

 そして試合開始10分前、魔方陣が現れ、そこからグレイフィアさんが現れた。

 

「昨日も思いましたが10日でずいぶん変わりましたね。私の立場上言いづらいですが、頑張ってください」

 

「……えぇ。やれるだけやるわ」

 

「ちなみに、このレーティングゲームは魔王であるサーゼクス・ルシファー様も見ていられます」

 

「お、お兄様が!?」

 

「「えぇ!?」」

 

 リアス部長のその言葉にイッセー、木場、アーシア、それからレイナーレは驚いていた。そういや知らなかったっけ。

 

「ぶ、部長って魔王様の妹!?」

 

「そうよ。カッコ悪いところはみせられないわね」

 

「それでは会場に移ります。魔方陣の上にお乗りください」

 

 グレイフィアさんの指示に従い魔方陣に乗る。いよいよだ。

 

「これより皆様をレーティングゲームの会場へと案内します。どうか御武運を…」

 

 目の前が光におおわれる。そして俺たちは会場へと移動した。

やーさんsideout

 

 

 

 




どうもコクトーです

今日二話目ですね


今回謎の襲撃者さんにでてきてもらいました
二度と出ることはありません!


次回はついにレーティングゲームスタート!



ではまた次回
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