朱乃side
「うふふ、この程度なのかしら?
「はあ、はあ、まだ私はやれますよ」
私は相手の女王を追い詰めていた。お互いの攻撃をかわしあい、相殺しあいながらすでにしばらくが経過していた。しかし、相手はすでにぼろぼろで、おそらくあと一撃あてれば倒し切れると思いますわ。
私の使う雷光はただの雷とは違う。おそらくあの日やーさんが助けてくれなければ私は今でも父親を恨んで、使うことはなかったのでしょう。でも、今の私はそうではない。彼に助けられ、父親のこともゆるしている。その堕天使の父親から受け継いだ力……光の力。
光は悪魔にとっては巨大な弱点である。その力をまとう雷。それが私の雷光。
相手の女王の爆発も威力は大きいが、雷光には及ばない。少しずつ私が押し続けてきたのだ。
「早く終わらしてみんなの援護に行かないといけませんね」
そんな時、アナウンスが響いた。
『ライザー様の―――』
それはやーさんたちが相手の眷族を倒したアナウンスだった。これで相手の眷族は今私の前にいる『女王』を含めてあと二人。対するこちらは誰一人かけていない。
「シーリスたちはやられましたか……」
「もうあきらめて下がったらどうかしら?こちらはまだ誰もリタイアしてませんわよ」
「大丈夫です。私だけいれば何とかなりますし、そもそもライザー様は負けません」
「そのあなたもここでおしまいですわね!」
私は雷光の槍を放つ。
彼女はそれをよけられず、地面に向かって落下していった。
「あなたの言葉を借りるなら『テイク』といったところですわね。私もリアスのところに」
私は落下していく女王をよそにリアスのもとへ向かおうとした。が、
「テイク」
私は爆発に包まれた。
「な、なぜ…」
見ると、そこには無傷の『女王』がいた。服はぼろぼろですが、これまで与えたダメージがない。
「うふふ、油断するこの時を待っていました。これなにかわかります?」
その手に握られているのは小さな瓶。
「フェニックスの涙…」
「そう。これで回復しましたの。形勢逆転ですわね。あなたはもってなさそうですし」
彼女は魔力をためる。しかし私にはそれを破るほどの攻撃をするだけの体力も魔力もない。
「終わりにしてあげます」
私の体は再び爆発に包まれた。
『リアス様の女王、リタイアです』
朱乃sideout
やーさんside
俺達は『メタッピー』に屋上に飛んでもらっていた。メタッピーは素早さをあげる全体呪文『ピオリム』を覚えており、条件によっては今俺が呼べるモンスターのなかでも一二を争うほど速くなる。
「くそ!間に合ってくれ!」
『リアス様の『女王』リタイアです』
俺たちの耳に衝撃的な言葉が流れた。
「朱乃さんが!?」
「相手の女王にやられるなんて…」
「おそらく『フェニックスの涙』だ。あれで回復されて不意打ちでもくらってしまったんだろう…」
まずい。これで俺たちより早く相手の女王が屋上についてしまったら…
「メタッピー、『ピオラ』俺だけでいい。先に送ってください」
俺たちを運んでいない『メタッピー』が一斉に『ピオラ』を唱える。それにより俺を運んでいた『メタッピー』のスピードが一気に増した。
そして俺はほかのみんなより早く屋上へ向かった。
やーさんsideout
リアスside
はぁ、私、王失格かもね。
ライザーと戦いながらそう考えた。
数分前、必死になってみんなが相手の眷族を倒してくれていた。兵士が5人に戦車一人。そんなとき、ライザーが急に本陣にあらわれた。
「やぁリアス」
「ライザー!なにをしに!?」
私は滅びの魔力をためる。
「いや、君の眷族が思ったより頑張っているからね。ごほうびをあげようと思ってね。僕と一騎討ちをしないかい?」
「何をいってるの?今さら私の眷族が怖くなったの?」
「ははは、この俺がそんなこと思うわけないだろう?それに、全員で束になってきても俺は倒せないさ。それと、」
ライザーの手に炎が灯る。
「今君を倒せば終わりだしね。だからチャンスをやるよ。今から屋上にこい。そこで一騎討ちといこうじゃないか。もし断ったら」
ライザーは怯えて動けないアーシアに手を向けた。人質ってことね。
「ちょっとした弾みで彼女を殺してしまうかもしれない」
殺す。本来レーティングゲームでは、一定以上のダメージを受けると自動的に外へ送り出される仕組みになっている。そのため死人は
「……わかったわ。私はその戦いを受ける。だからアーシアには手を出さないで」
「いい判断だ。この戦いのあとに俺のハーレムに加わる女性を殺すのは気が引けるからね。じゃあ先に行っているよ」
アーシアを私の付属品とでも思っているの!?アーシアは立派な私の眷族よ。
「ぶ、部長」
「大丈夫よ。アーシア。必ず勝つから」
そういって私は部屋を出て屋上に向かう。
『ライザー様の―――』
その間にもライザーの眷族が倒されていく。みんな、ありがとう。でも
「私が決めるわ。誰も傷つけさせない」
屋上につくとライザーは不適な笑みを浮かべていた。
「ようやく来てくれたか、リアス。どいつもこいつも使えないな。ユールベーナくらいか。残っているのは。といっても、彼女一人でも事足りるけど」
「私の眷族をなめないでくれる?」
「ふん。あんな下等な奴等は俺が後で潰してやるさ。安心しな。女は全員俺のハーレムとして可愛がってやるから。男は…そうだなサンドバックにでもなってればいいかな」
へどがでる。こんなやつに…
「それはないわ。あなたはここで敗れるんですもの」
「おもしろい冗談だ。さて、始めよう!」
ライザーの炎が飛んでくる。私は滅びの魔力で炎を消す。
「さすがは紅髪の
左右から炎がくる。なんとかよけるものの、少しかすってしまう。
私も魔力弾で反撃するも、当たったところもすぐに修復していく。フェニックスの力だ。
「無駄だよリアス。君は俺には勝てない」
炎が直撃する。痛い。熱い。
「もうリタイアしたらどうだい?もともとわかりきっていた結果なんだから」
「そうはいかないわ。私はみんなの『王』だもの」
「ふーん」
『リアス様の『女王』リタイアです』
「えっ!?」
嘘!朱乃がやられた!?
「頼みの女王もやられたな。あとは時間の問題か。まぁせいぜいあがいてくれ」
ライザーの手に巨大な炎が出る。あれをくらったらもう私はたてない。でもあれを防ぐすべは私にはない。滅びの魔力で消そうにも消し切る前に私に到達してしまうだろう。
「ごめんね。やーさん」
目の前に炎が迫る。あぁ、私、負けるんだ。
炎が直撃した。身を焼くような痛みが体を…………襲わない。
「え?あれ?私」
「ばかな!誰だ!」
見ると私の周りを白い霧が覆っている。そして後ろからぎゅっと抱き締められた。と同時に体の傷がいえていく。温かい。
「リアス部長、少し遅れましたがなんとか間に合いました。ここからは俺がやります」
「来てくれたのね。ありがとう」
私は待ち望んでいたその人影の名をよんだ。
「やーさん」
「ライザー・フェニックス、ここからはリアス部長の『兵士』八草信玄が相手だ!」
その背中はとても大きかった。
リアスsideout
どうもコクトーです
リアスさんが一騎打ちを受けた理由が出ました
眷属を大事にするが故に受けた一騎打ち
ここだけ聞くとなんかかっこいいですよね
グレモリーは眷属を大事にする。それを表したような行動です
ちなみに『BADENDの先に掴むもの』
という作品知ってますか?
上の言葉に疑問を持たせる素晴らしい作品です
ぜひ読んでみてください!
次回はライザーVSやーさん
ではまた次回