ハイスクールDQM   作:コクトー

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終結とイッセーその頃

 

やーさんside

 俺は二人を見ていた。カーラマインさんとミラさん。ライザーの元を離れると言った二人だ。カーラマインさんはライザーに嫌気がさしたため。ミラさんは強くなりたいがために。

 

「勝って二人にも答えないと。サーゼクス様、どこか暴れても大丈夫な場所はありませんか?」

 

「それならレーティングゲームをやった空間がいい。あそこは君が校舎をかなり壊したからグラウンドになるけどね」

 

「かまいません」

 

「俺もです」

 

「じゃあ送るよ」

 

「ライザー、あんな転生悪魔など潰してしまえ」

 

「やーさん、お願い、勝って…」

 

「もちろんですよ。リアス部長。あなたの『兵士ポーン』を信じてください」

 

 こうして俺達は決闘の場へとんだ。

 

「ふん、貴様など五分で倒してやる」

 

「…なぁライザー、今から俺が言うことは独り言だ。気にしなくていい」

 

「ん?」

 

 俺は語りだした。誰かに聞いて欲しいとかそんなのではなく、ただ語りたいがために語りだした。

 

「俺はさ、これまで色々と我慢して、隠して、諦めて生きてきたんだ。もちろん我が儘いったときもある。

でもさ、なんか最近思うんだ。俺はイッセーが羨ましい。自分の欲に正直で、隠さず堂々と自分の考えを貫き通す。それってさ、すごいことだと思うんだ。

それで、俺は考えたんだよ。俺はなにやってんだってさ。

いつまでそんな傍観者みたいな感じやってんだって。俺は完全な物語の一登場人物だっていうのにさ。

それで考え抜いた結論がさ、たぶん、俺まだ昔のこと気にしてんだと思う。

俺か『俺』だったころ。八草信玄じゃなくで『――――』だったころをさ。これまではただの一人として仲間を、家族を守りたいって思ってきた。でも、それを思ってるのは『俺』なんだよ。俺じゃない。

だからさ、すげー勝手なんだけど、俺は『俺』を捨てる。『俺』の仮面を脱ぎ捨てる。俺じやなくて『俺』の戦い。

お前がどう思おうと知らねぇ。周りがなんて言おうと知らねぇ。俺は俺なんだ。

だから今からやるのは最初で最後。もう二度とできやしない技。

お前には悪いけど、お前には俺が『俺』と向き合う壁になってもらうよ」

 

 ライザーはなんのことかわからずポカーンとしている。つか俺も何いってんのかわかってない。ただわかるのは今は『俺』なんだってことだけ。

 

「さあ、名乗りを上げよう

ドラゴンキッズ、ドラゴン、ギャオース、スカイドラゴン、スノードラゴン今ここに顕現せよ

 

『我が体に宿すは龍の鎧

 すべてを弾く鋼の象徴』

 

『我が腕に宿すは龍の爪

 すべてを砕く力の象徴』

 

『我が足に宿すは龍の足

 止められぬ速さの象徴』

 

『我が背に宿すは龍の翼

 大空を翔る自由の象徴』

 

『我が頭に宿すは龍の冠

 全てを統べる王の象徴』

 

『我はモンスターの王なり

 そのすべてを捧げて王に仕えよ』

 

『血となり

 肉となり

 骨となり

 皮となり

 我等のすべてを示せ!』

 

 禁手化(バランス・ブレイク)

知ることなき龍王の魂(ドラゴニック・ソウル)』!!!」

 

 俺の体はもはや人ではなくなった。正確には人の形をしたドラゴン。

 一回り大きくなったその体は頑強な鎧に包まれ、手足は太く爪は鋭い。背には悪魔の翼でなくドラゴンの翼。頭には銀色の龍の形の冠。

 

「それが貴様の禁手か。おもしろい。ドラゴンなぞ不死鳥の前では無力だと示してやる!」

 

「これは『俺』の禁手であって俺の禁手じゃない。さて、決闘の前に改めて名乗ろう」

 

 今こそ名乗ろう。『俺』の名を。

 

「時は戦国

 場は日ノ本

 甲斐の国を統べる大大名

 無敵を誇る騎馬軍団を率い

 数多の戦を勝ち残り

 強者の名を欲しいままにした男

 姓を武田

 名を信玄

 その本家の血統

 武田家長男にして次期当主

 人生最初にして最後の戦

 我が名は『武田勝頼(・・・・)』推して参る!」

 

 

『俺』、『武田勝頼』の戦が始まった。

 

 

 

 ライザーはいきなり俺から距離をとり、司会がすべて埋まるくらい炎を撃ちまくった。

 そのすべてが俺に直撃する。しかしライザーほその手を止めない。

 

 本能なのかなんなのか、それはわからない。でもわかった。わかってしまった。

 

 

 手を止めれば潰される。と

 

 

 龍の鎧を纏った俺の体は、百度をはるかに越えるライザーの炎を無傷で弾いていた。

 ライザーが攻撃を続けるなか、俺が思っていたのは昔のことだ。

 本家の長男として生まれ、親戚連中に武術を叩き込まれ、それが嫌になり逃げ出した俺。

 妹と両親仲良く暮らし、友達と笑いあい、ふざけあってきた俺。

 時に喧嘩し、時に涙し、時にだきあった。

 今はもうその俺はいない。

 

「俺は俺の世界を歩く。だから、『俺』はもうゆっくりと休むことにするよ」

 

 炎のなかポツリと呟く。

 

「さぁ覚悟を示そう」

 

 周りの炎がすべて消し飛んだ。

 

 俺はすべての力を解放した。

 

 一瞬でライザーとの距離を詰めた。『縮地』。空中でやるのははじめてだったが成功した。一瞬でライザーとの間にあった数十mを移動する。

 そして繰り出す『掌底』『肘鉄』『貫手』すべて前世で叩き込まれた実戦武術。長らくやってなくても体が覚えている。

 ライザーはボロボロになっていた。不死鳥の力でも再生が追い付いていない。いや、体が再生するのを放棄・・・・・・・・していた。なぜ自分がこんなことに?おそらくそれで埋め尽くされている。止めの一撃を放とうと構えた俺にライザーが言った。

 

「や、やめろ!き、貴様はこの婚約の意味を分かっているのか!この婚約は悪魔の未来のためにも重大な意味を持つものなんだ!、お前のようななにも知らないようなやつがどうこうしていい問題じゃないんだよ!!」

 

「そんなもん知らねぇよ。俺は『俺』との別れのために。そしてなにより、リアス部長の笑顔のために!てめぇをぶったおすだけだ!リアス部長の苦しみを味わえ!」

 

『最後の龍王の咆哮ドラゴン・ロード・ブレス』

 

 ライザーを龍の一撃がねじ伏せた。

 

 俺の勝ちだ。

 

 俺の体からドラゴンの力が抜ける。あぁ終わったんだ。これでもう『武田勝頼』の役目は済んだ。いるのは八草信玄だけだ。

 

「あぁ、部長、やりましたよ…」

 

 俺とライザーは魔方陣で会場に戻った。

 

 

 

 会場に戻った俺はまずリアス部長のもとにいった。

 

「リアス部長、ただいま戻りました」

 

「やーさん…」

 

「…失礼します」

 

「キャァ!」

 

 俺はリアス部長を抱き抱えた。そして壁に『メラ』で穴を開けた。

 

「みんな、またあとで会おうぜ」

 

 俺はその穴から飛び降りた。そして、不意にまた穴のもとまで上がった。

 

 その足元にいたのは

 

「サンキューな『レティス』」

 

『乗せて飛んでやると言っただろう?』

 

 会場ではフェニックス卿が驚きの表情を浮かべていた。

 

「あ、あれは!」

 

「知っているのですか?フェニックス卿」

 

「……大空の支配者。伝説の霊鳥レティス様。まさかこの目で拝見できるなんて…。それより、あの者、レティス様を従えるとは…」

 

「いいか、よく聞け!今後リアス部長とまたこんな話があったら」

 

 俺は四種のドラゴンを魔方陣で呼び出す。

 

『ドラゴン』『ギャオース』『スノードラゴン』『スカイドラゴン』だ。

 

「俺が龍と、モンスターと共に必ず連れ去る!それを忘れるな!」

 

 そして俺とリアス部長は飛び去った。

 

 

 

 

 

 

 

そして会場も見えなくなった空

 

「やーさん、ありがとね」

 

「いや、俺は俺がしたいことをしただけだ。俺はリアス部長に好きな人と結婚して欲しい。だから結婚式を潰した。それだけだよ」

 

「うふふ。好きな人と結婚して欲しい、ね」

 

 俺の唇が突然柔らかいもので塞がれた。

 

「リアス部長!?」

 

「ふふ、女の子のファーストキスよ。大切なものだから好きな人にしかしないのよ。私は欲深いわよ?覚悟してね♪」

 

「…望むところだ。俺こそもうおさえないからな?したいときにする。それともう前みたいな丁寧口調はやめる。やっぱこれが一番だ」

 

 俺はリアス部長をきつく抱き締める。

 

「リアス、おかえり」

 

「……ただいま、やーさん」

 

 そして俺達は部室へ帰っていった。

 

やーさんsideout

 

 

 

「フェニックス卿、今度の婚約、このような形になってしまって申し訳ありません」

 

「いや、私は欲をかきすぎたようだよ。それにライザーもやってはいけないことをした。あの眷族二人を送ってやってくれるか?わしは八草信玄の家を知らんのでな」

 

「はい。わかりました」

 

「それにしてもあの霊鳥レティス様を拝見できるとは、生きていた甲斐があった」

 

 二人はしばし雑談を続けたのだった。

 

 

 

 

 

????side

「ほう、これはこれは」

 

「彼が彼女の探している兄らしい。できれば見つからないでもらいたかったがな」

 

「別に大丈夫さ。彼は『見つかってない』」

 

「ん?」

 

「彼女はこの事を知らないからな。知らせなければいい。そしてできるなら始末する。なにか機会があれば俺が行く。こいつがいたら彼女の目は俺にむかないからな」

 

「頼んだぞ。『織田嵐』」

 

 二人しか知らないはずの真実。

 

 しかし、それを知るものは他にもいた。それが何を意味するか。それは誰にもわからなかった。

????sideout

 

 

 

 

イッセーside

 やーさんに眠らされた俺はなんか白い空間にいた。

 

「どこだ?ここ」

 

「おっきたなお主、おまえさんとははじめましてじゃな」

 

 テンションの高いおっさんがいた。

 

「だれだ?神様?」

 

「そのとおりじゃ!」

 

 あたったよ。すげぇな俺。

 

「突然じゃがお主の記憶を制限するぞ!」

 

「記憶を制限?」

 

「原作知識なくしますた」

 

「はぁ!?」

 

「だってつまんないんじゃもーん。自分が転生者だと知ってるが原作がわからない。そんな中でいろいろやるのを見てるのが楽しいんじゃよ。とゆうことで目が覚めたら原作の内容は原作だとハーレムを形成していたってことしか思い出せんからの!これまでの記憶はあるから安心じゃな!それじゃ!」

 

「おいまてじじい!まだ話はすんで」

 

「スイッチオーン!」

 

 穴が開いた。

 

「うわぁぁぁあああああ……」

 

 落ちるとともに目が覚めた。

 

「なんだったんだあのじじい」

 

 ふと窓の外をみる。既に朝だった。

 

「部長の結婚式潰してないぞ!?ってあれ?こっからどうなったんだっけ?思い出せねぇ!なんでだぁぁぁぁあああああ!?」

 

 誰もいない部室にイッセーの叫びが響き渡った。

イッセーsideout

 

 

 

 




どうもコクトーです

昨日は先輩に飯奢ってもらってて遅くなり投稿できませんでした


やーさん無双回!
そしてやーさんの丁寧口調は今回で終わりです
次回から地の文での口調になります

あとイッセー(笑)は原作知識を失いました!!
いずれこうするつもりでした
今でもあってもなにもありませんでしたが!
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