ハイスクールDQM   作:コクトー

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巫女と堕天使魔王様

 露さんの案内でむかってみると、そこは神社だった。俺は黒歌に白音を預けて言った。

 

「俺は突入するから白音を守りながらついてきてくれる?」

 

「わ、わかったにゃ」

 

 俺は急いで神社にある家の中に入った。

 

「この子は関係ないわ!!手を出さないで!」

 

「汚らわしい血の混ざった者は生かしておくわけにはいかん。その子を渡せ。さもないと貴様もその子とともに切るぞ」

 

 そんな物騒な会話が聞こえてきた。危なすぎる!

 

「きゃあ!?」

 

 その声を聞いてあわててその場へ行った。

 

「お母さん!」

 

 女の子が背中から血を流す母親を見て泣いていた。俺は彼女たちを彼女たちを見下ろす集団から守るようにして言った。

 

「あなたたちはなにをしてるんですか!この場から離れなさい!」

 

「なんだこの子供は?私達はその汚らわしい血の混ざった者を殺すだけだ。どきなさい」

 

「誰がどくもんですか。彼女は俺が守ります!」

 

「そんな者をかばうとは…なんと愚かな。きっと貴様も染まってしまっているのだろう。せめてすぐに殺してあげよう」

 

 そういって男は刀を降り下ろした。俺はその刀をかわして無防備な男の腹に蹴りをいれた。

 

「ぐはっ!」

 

 男は周りを巻き込みながら飛ばされた。レベル5にもなれば少しは強くなっていたらしい。俺は男たちを警戒しつつ仙豆を取り出した。

 

「黒歌、これをその人に食べさせて」

 

「わかったにゃ」

 

 黒歌が母親に仙豆を食べさせると、背中の傷はみるみるなくなって母親は安らかな顔になった。意識もじきに戻るだろう。

 

「なんだ貴様は。その女になにをした!」

 

「なんでもいいでしょ?あなたがたには関係ない。それよりここから立ち去りなさい」

 

「調子に乗るなよ小僧!」

 

 一人が魔方陣をだし水を放ってきた。俺はよける訳にも行かず『メラ』で迎撃した。レベルが上がったことで威力も上がったそれは水を蒸発させ、水蒸気で視界が遮られた。その隙に5つの魔方陣を準備したところ、集団の奥からそうとう大きな魔力の反応が出た。

 

「貴様らここでなにをしている!」

 

『あれは堕天使ヨー。元天使ヨー』

 

「ちっ、ずらかるぞ」

 

 集団は外に逃げていった。すると堕天使はこちらに来た。

 

「朱乃!朱璃!無事か!?」

 

「お父さん!お母さんが背中を切られて…」

 

「なに!?今すぐ治療を!」

 

「大丈夫ですよ堕天使さん。とりあえず落ち着きましょう。治療はすでにすんでます。傷も塞がりました」

 

 俺は魔方陣を消して堕天使を宥めた。この人俺がやったのかみたいな顔してたもの。俺守ってた側じゃん?みてたじゃん?

 

「君達は?」

 

「八草と言います。やーさんとでも呼んでください。魔力を感じて来てみたらさっきの状態で」

 

「あのね、この人が助けてくれたの!」

 

「そうか。本当にありがとう。私は堕天使のバラキエルだ。君達のおかげで娘と妻が助かった。なんとお礼をしたらいいか…」

 

 あ、誤解溶けたな。バラキエルと言うらしい。お偉いさんかな?

 

「いえ、いいですよ。強いて言うなら…、魔王とかと話せませんか?彼女のはぐれ悪魔を解除したいのです」

 

「彼女?というと……!!SS級はぐれ悪魔だと!」

 

「手を出さないでくださいね。手を出すならこちらも容赦しません。それの彼女は妹を人質にとられてやむをえず悪魔になったんです。そもそも悪いのは主だった悪魔の方です」

 

「わけありか。助けてくれた礼だ。手は出さない。だが、堕天使の私が魔王と話すとなるとアザゼルに聞いてみるしかないな」

 

「アザゼルとは?」

 

「やーさん、アザゼルは堕天使のトップにゃ」

 

「おぉぅ…」

 

「一応聞くだけ聞いてみよう」

 

 そう言うと、専用の通信符で会話を始めた。堕天使総督に聞けるとかお偉いさんか。予想が当たったな。なんか怖い。しばらくして通信を切ると俺にむかっていった。

 

「魔王のサーゼクスのところに連れて行くだけなら可能だそうだ。今からすぐになるが…」

 

「構いません。いいよね黒歌?」

 

「やーさんとなら大丈夫にゃ」

 

「ではアザゼルのもとへ送ろう。捕まってくれ。朱乃、お母さんを頼んだよ。すぐに戻ってくるから」

 

「はい!ねぇ、やーさん?」

 

「どうかしましたか?」

 

「また会える?」

 

「まだ俺は7歳ですからね。きっと会えますよ」

 

「「7歳!?」」

 

 黒歌含め皆が驚いていた。まぁ精神年齢は20越えてるけどね。

 

「娘より下だったとは…」

 

「白音と一歳しか変わらないにゃ」

 

「ま、まあ行こうか。失礼のないようにな。もしもの時は恩人といえど、容赦はしない」

 

 こうしておれと黒歌はアザゼルのところへ向かった。

 

 

 

「バラキエル、こいつがサーゼクスと話したいとか言ってるってやつか?」

 

「アザゼル、こちらの八草がそうだ」

 

「堕天使総督のアザゼルだ。よろしく」

 

 アザゼルのほうから握手をしてきた。俺はそれに緊張しながらも応じた。

 

「ほう。神器もちか?どんなのだ?」

 

 ばれたか。『豆の木(オートビーン)』のほうを見せればいいかな?

 

「はい。『豆の木』という神器で豆がなるだけの神器です」

 

「そんな神器もあるんだな。研究させてくれねぇか?」

 

「まだまだ未熟なのでいずれではダメですか?」

 

「約束な。あとで連絡用の札をやるよ。そういやこいつがSS級のはぐれ悪魔か?それでそっちが妹と。大変だったそうだな」

 

「はいにゃ。今はやーさんがいるから大丈夫ですにゃ」

 

「ふうん。早いとこサーゼクスのとこいくか。俺はつれてくだけだから交渉がうまくいこうが失敗しようが知らねぇぞ」

 

「はい。連れていってくれるだけでもありがたいです。俺だけでは間違いなく行けないので」

 

「よし、こっちだ」

 

 

 俺はアザゼルについて転移魔方陣で冥界と呼ばれる悪魔達の世界についた。

 

「さて、ここがサーゼクスの家だ。入るぞ」

 

 家と言ってるが見た目的にはもはや城と言った方がいいレベルの大きさだった。姫路城とかそんくらいだ。

 

 黒歌は少し怯えているのか足が若干震えていた。そこで俺は彼女の手を握った。

 

「大丈夫だよ黒歌。行こうか」

 

「サーゼクスーいるか?」

 

 なんかアザゼルが軽い感じで呼んだ。神様から聞いてたけどそもそも堕天使と悪魔って敵なんじゃなかったか?

 

「アザゼル様。堕天使総督ともあろうかたがどのようなご用件で?」

 

「グレイフィアか。こいつらがはぐれ悪魔のことで話があるそうでな、バラキエルが世話になったそうだから連れてきた」

 

 なんかいつのまにかメイドさんがいた。まったく気づかなかった。

 

「はぐれ悪魔とは後ろのSS級はぐれ悪魔の黒歌のことですね?」

 

「は、はい。彼女のはぐれ悪魔を解除してください」

 

「それはなぜですか?」

 

 メイドさんの雰囲気が少し変わった。いつでも攻撃できるといった感じだ。

 

「彼女はそもそも無理矢理転生悪魔にさせられてあげく契約違反されやむを得ずやったからです。彼女はむしろ被害者です。ですので魔王様と交渉に来ました。」

 

「…少々お待ちください」

 

 メイドさんは来たときのように消えた。そして少ししてまた戻ってきた。緊張する。

 

「サーゼクス様が直接聞くそうです。こちらに来てください」

 

 やった!あとは俺の交渉次第だな。

 

「ありがとうございます」

 

「俺はここで帰るな。帰りはサーゼクスに頼め」

 

「ありがとうございました。いつか成長したら神器見せますね」

 

「おう♪これが札な。魔力流せば連絡できるから」

 

 こうしてアザゼルは帰っていった。そしてばがでかい屋敷のなかを進むと、大きな扉の前に来た。途中にあった壺とかいくらするんだろ…。

 

「こちらにサーゼクス様とセラフォルー様がいらっしゃいます。失礼のないようにお願いします」

 

「わ、わかりました」

 

 てかセラフォルーって誰? とか思いつつ俺と黒歌は扉をくぐった。

 

「やあ、よく来たね。私が魔王のサーゼクス・ルシファーだ」

 

「私が魔王セラフォルー・レヴィアタンよ☆レヴィアたんと呼んでね☆」

 

「はじめまして。俺は八草信玄と言います。こちらが黒歌です」

 

「ど、どうも黒歌ですにゃ」

 

「早速ですがお願いがあります」

 

「黒歌くんのはぐれ悪魔を解除することだね?」

 

「はい。彼女にはやむを得ない事情がありました。ですのではぐれ悪魔を解除してください」

 

「事情というのは?」

 

「はい。それはーーー」

 

 俺は黒歌から数時間前に聞いた話を一切の誇張なく話した。途中の契約違反のあたりからはサーゼクスは顔を強ばらせ、セラフォルーは涙を浮かべていた。

 

「ーーーという事情です。なにかありますでしょうか?」

 

 俺が尋ねるとセラフォルーが黒歌に飛び付いた。

 

「黒歌ちゃーーーーん☆!!大変だったね☆!!」

 

「あの、セラフォルー様。黒歌が戸惑ってるのでその辺で…」

 

 黒歌をセラフォルーから解放しようとセラフォルーを剥がそうとした。見た目とは裏腹に力が強くなかなか離れなかったが、なんとか剥がすことができた。

 

「そんなことがあったとはね。すまないね黒歌くん。君のはぐれ悪魔はすぐに解除させる。それと君の住居と援助も用意しよう」

 

「あの、住居とかはやーさんのところにいくから大丈夫ですにゃ。ただ、できたら白音を誰かの眷属に脅されないようにしてほしいにゃ」

 

 自分が脅されて眷属になった身だからこそ白音にはそうなってほしくないのだ。

 

「だったら私の妹の眷属になったらどうかな?グレモリーの一族は眷属を大事にするからね。リアスも歳が近そうだし大丈夫だろう。ただ上級になってからだけど」

 

「どうだ?白音?」

 

 俺は白音を黒歌から受け取り、軽く背を叩いて起こした。すると白音も黒歌のように人間になった。そして説明すると、白音は黒歌のほうを見つめ、黒歌が強くうなずくと「お願いします」とリアスという悪魔の眷属になると決めた。

 

「では交渉成立だね。もし眷属にしようとする悪魔ご来たら魔王の妹の眷属だと言えばいい」

 

「本当にありがとうございます」

 

「いやいや、もとは私達悪魔のしたことだからね。じゃあ人間界に送ろうか」

 

「わかりました」

 

「君の家の前でいいかな?」

 

「はい。ありがとうございます。では失礼しました」

 

 こうして俺達は家に帰った。

 

 これからの俺達のマイホームだ。普通の一軒家。一応強度とかはあげてあるらしい。あと家具とかは基本すべてある。金も棚の引き出しからいくらでも出せるらしい。とりあえずは現金30万と通帳も20冊くらい入ってた。

 

 そして二人にタオルとジャージを用意するからシャワーを浴びるよう告げて俺は飯の準備に入った。肉と野菜が冷蔵庫にあったから豪華にいこう。

 

 しばらくして二人が出て、飯の準備が終わると、三人でテーブルを囲んだ。

 

「さて、食べる前に、改めて自己紹介でもしましょう。俺は八草信玄。やーさんと呼んでください」

 

「私は黒歌にゃん。今はやーさんの悪魔にゃん♪」

 

 黒歌は俺の腕に抱きつきながら言った。柔らかい膨らみが腕に当たる!?

 

「…白音。リアス様の眷属候補。よろしくお願いします。あと助けてくれてありがとうございます」

 

 白音も若干顔を赤らめながら黒歌と同じことをした。控えめながらも柔らかい感触が…。

 

「さ、二人とも、とりあえずご飯たべようか。黒歌のはぐれ解除と二人の家族にカンパイ!」

 

「「カンパーイ!!」」

 

 そして楽しくご飯を食べ、みんなで片付けて別々の部屋でベッドにはいった。

 

 

 

 

 こうして俺の第二の人生が二人の家族と共に始まった。




どうもコクトーです。

黒歌のはぐれ解除!
白音がリアスの眷属になるのはそのまま。

あとセラフォルーの口調がいまいちわからん。
最後の☆なんなんだよ…




次回ついにイッセー登場!?


ではまた次回
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