リアスside
駒王学園でコカビエルと対峙していた。
ケルベロスを6体だしてきて、そのうち5体はやーさんのモンスター『ドラゴン』と『キラーパンサー』っていう二種類のモンスターが担当した。私たちは全員で確実に残りを倒しにかかる。
「イッセー、倍加を朱乃に渡して!小猫はその間ケルベロスの気をひいて。近づかせちゃダメよ!」
私の命令通り、イッセーは神器を発動して倍加をためる。朱乃はすでに準備ができていて、いつでも撃てる状態だ。小猫はケルベロスの腹を殴って意識をそちらに向かせてる。私は、ブレスに対して滅びの魔力をぶつけて相殺している。これは時間の勝負だ。
「部長!行けます!」
「朱乃!」
「うふふ。雷光を喰らいなさい」
朱乃の強化された雷光がケルベロスを撃ち抜く。ケルベロスはピクピクとしている。完全には倒しきれてないけどこれでも十分だ。
「コカビエル!」
そこに祐斗が来た。ゼノヴィアも一緒だ。
「祐斗!」
「木場!ようやく来やがったか!」
祐斗はこちらを向いて1度うなずくと聖剣を持つフリードに向かう。
そのとき、ケルベロスが動き出そうとした。なけなしの力を振り絞ってブレスをはこうと態勢を変える。
「ふんっ!」
が、それは放たれることなくゼノヴィアの破壊の聖剣エクスカリバー・ディストラクションによって首を落とされて止まった。そのままケルベロスは動かなくなった。
「ありがとう。礼を言うわ」
「なに、あそこまで弱っていたからな。私は止めを差したにすぎんよ」
「それでもよ。私たちは祐斗の援護にまわるわ」
「私も同行しよう。バルパーは私たちの標的の一人だからな」
『あなたは一人じゃない』
突然頭上から声が響いた。その後も多くの子供の声が聞こえてくる。祐斗はその声と対話しているようだった。
『――――――――』
「…聖歌…」
そして声が一時的にやむのとほぼ同時に聖歌が聞こえてきた。優しい歌だ。本来私たち悪魔には毒でしかないものだが、今聞いてるこの歌はそんな感じはない。むしろ私たちをも包み込んでくれる感じだ。
そして聖歌はやんだ。再び声は響き渡る。
『聖剣を受け入れよう』
『神が僕達を見放しても、君には神なんていらない』
『君には私達がいる』
『たとえ神が僕達を見ていなくても僕達はきっと・・・』
ああそうだね…僕たちはこれまでも、これからも、どもまでも…
「『一つだ…!』」
『おい相棒、やつは至ったぞ』
イッセーの籠手の中にいるドライグが話しかける。至ったってまさか。
『
祐斗に光が集まる。祐斗は涙を流しながらそれを受け入れていく。
祐斗は涙をとめて私たちの方を見る。
「木場!お前は俺達の仲間だ!ひとりなんかじゃねえぞ!」
イッセーが激励の声をあげる。私は無言でうなずく。心のなかでがんばってと告げながら。
そして祐斗は新たに得た力、
その聖剣の名前はデュランダル。協会が人工の使い手を作り出せていない剣の一つだ。しかしゼノヴィアは希少な天然の使い手。
彼女はそれをつかってエクスカリバーをへし折った。
「しょせんは折れた聖剣。デュランダルの敵ではなかったな」
ゼノヴィアはそんな言葉を告げる。
「みんな…僕は…やっと、聖剣を越えたよ…」
祐斗は天を仰ぐ。よかったわね祐斗…。
「聖魔剣だと!?聖なる力と魔の力が合わさることなどあってはならないことだ!いったいどうなって……はっ、まさか……先の大戦で魔王だけでなく神も」
そこから先を言うことはなかった。コカビエルの槍がバルパーを貫いた。
「おい貴様…どうゆうつもりだ?」
「味方を……」
「ひどい…」
「バルパー、やつは優秀だった。しかしただの駒にすぎん。やつは知りすぎたからな。まあそこはもう問題ではないか。貴様らもよくやるな。仕える主を失っているというのに」
「なに?」
「どうゆうことだ!」
「下々のやつらにまでは伝わっていないのだったな。いや、上級でもそこまで数はいないか。貴様らに教えてやろう。先の三つどもえ戦争で四大魔王だけじゃなく、神も死んだのさ」
コカビエルの言葉にアーシアとゼノヴィアは動揺を隠せないでいた。
「そん……な…」
「神は……死ん……だのか……?」
「ああ。そこにいる聖魔剣使いがいい証拠だ。神のシステムさえあればそんなことにはならん」
「じゃ…じゃあ、私が信じてきた神は…」
「神の愛は……」
「そんなものはもとよりない。貴様らはただ偶像を見ていたにすぎん」
「ミカエルもよくやっている。欠陥だらけとはいえシステムをなんとか維持しているのだからな」
アーシアはショックからか気絶してしまった。ゼノヴィアは茫然として膝を落とす。
「神のいない世界だ。いずれ必ず戦争は起きる。俺はそれを速めているにすぎん。神なぞという偶像にすがりつく貴様らのようなものに俺は」
「だまれ」
やーさんの静かな怒声が聞こえる。私たちは動けなくなった。普段のやーさんからは想像もできないくらい怒っている。
そこから先はやーさんの一方的な攻撃だった。モンスターの防具をまとい、光の槍を無効化し、一方的に攻撃し続ける。少し怖い感じすらした。でもやーさんだ。私たちの仲間の八草信玄。それに変わりはなかった。
そして特大の光の槍を防ぎきって、氷の魔法を使いコカビエルをとらえた。すると、やーさんは地に降りて防具を解除してこちらに来た。
「お疲れさま。…私たちの……勝ちよ」
「よかった…」
私の言葉に気が抜けたのかやーさんは前に倒れこむ。そのまま顔が目の前にいた私の胸に…………こなかった。
「やーさん大丈夫?コカビエル連れ帰ってこいって言われて来てみたらなんか凍ってるしやーさん倒れそうだしビックリしたよ?」
突如現れたヴァーリが腕で支えて、そのまま寝かしつけていた。いや、別に期待とかしてた訳じゃないのよ?そう。胸に倒れてきてそれをぎゅっと抱き締めたいとか思ってなかったんだからね?
「ねえリアス、フリードは…いないみたいだけど、バルパーは?コカビエルは凍ってるあれだよね」
「え、ええ。あれがコカビエルよ。やーさんの呪文で凍りついたの。それとバルパーはコカビエルに殺されたわ。で、なんであなたがここにいるの?」
笑顔で。極めて自然な笑顔で言う。
「リアス、顔がひきつってるよ?あと、アザゼルがコカビエル捕まえてこいって言ってきてさ。まあ暇だったし来たんだ。まあやーさんも寝てるしコカビエルつれて帰るね」
別にひきつってないわ!と、ヴァーリに言おうかとも思ったけど心のうちにとどめる。
ヴァーリはコカビエルの氷をつかむ。
「そこの胸の大きな子!あんたは何者なんだ!?」
イッセーが素性を訪ねる。でもその言い方はないわ…。ヴァーリがごみを見る目で見てるじゃない。
「なにこいつ。あいつらと同じ感じがするんだけど。私はヴァーリ。堕天使陣営よ」
『無視か白いの』
突然ドライグが話しかける。
『起きていたか赤いの』
『せっかく出会ったのにこの状況ではな』
『良いさ、いずれ戦う運命だ。こういうこともある』
『しかし、白いの。以前のような敵意が伝わってこないが?』
『赤いの、そちらも敵意が段違いに低いじゃないか』
『お互い、戦い以上の興味対象があるということか』
『そうではないのだがな。今は違う戦いに興じているだけだ。たまには悪くないだろう?また会おう、ドライグ』
『それもまた一興か、じゃあなアルビオン』
今度こそヴァーリは本当に帰っていった。
「リアス部長…」
「祐斗…」
ヴァーリが戻ったあと、祐斗がこちらに向かってきた。よかった。もう復讐にとらわれていない、新たな決意のこもった目をしていた。
「リアス部長、これまでの命令違反すいませんでした」
「本当よ。困った子ね」
「ですが、これで僕の願いは果たしました。こらからはリアス部長の『騎士ナイト』として力を尽くします。この剣に誓って」
祐斗は聖魔剣を作り出して水平に私の方へ掲げる。
「ええ。より一層励んでちょうだい。期待してるわ」
「はい!」
「さ、まずはお尻をだしなさい。千叩きの刑ね♪」
「えっ?」
「命令違反したんだから当然じゃない。覚悟しなさい」
その後グラウンドにはお尻を叩かれる祐斗の悲鳴が響いた。
リアスsideout
どうもコクトーです
お気に入りが500こえました!
ありがとうございます!!!
今回は空気だったリアスさんの視点からお送りしました
特に何か変わったことがあるかと聞かれるとないんですが、やっぱ書きたいかなって感じでした
ちなみにイッセー視点なんて素敵なものはないよ?
ほんとだよ!!
次回から短いですがオリジナルを入れます
基本的にリアス眷属に出番はありません
そして本格的に新作のほうを上げようか考え始めました
ではまた次回