ミラside
昨日は小猫ちゃんが寝ているやーさんを背負って帰ってきた。幸い傷はほとんどなく、ただ気絶しているだけとのことで安心しました。でも、心配させないでください!
と、いうことで今日はやーさんに修行を見てもらうことになりました。疲れたって言ってるけどしょうがないよね。心配させた罰です!
リビングでみんなでアドバイスしあったり、新しい修行方法を考えていると、ユーベルーナさんがやってきました。フェニックスの紋章を見たときにみんな反射的に身構えていましたが、すぐに安心しました。
来た理由を聞くと、新しい王が名乗りをあげたとか!普通なら王の方から来ることなんてあんまりないのに。しかも私たちみたいにしばらくゲームにも出てなくて今なにをやっているかわからないような悪魔のもとに来てくれるなんて…。
でも、ユーベルーナさんの次の言葉は「おめでとう」ではなくて「逃げろ」でした。新しい王が決まったのに逃げる?私たちは言ってる意味がいまいちわかりませんでした。
ですが続けて転移してきた方を見てそれはなんとなく確信に変わりました。見ただけでも逃げなくちゃという気になりました。
クレリア・フェニックス様。ライザー様の兄でフェニックス家次男。長男のルヴァル様とは違い、ライザー様に似たような性格で、むしろライザー様の強化版のような方。純血の上級悪魔で、転生悪魔、下級悪魔や別種族をとことん見下す。そんな方。
そして嫌だと思っていたことが告げられました。クレリア様が新しい王。当然断りました。するとクレリア様は怒り始めました。やーさんが止めてくれましたがこの方は本当にこの家を中にいるやーさんや黒歌さんたちごと焼き尽くすつもりでした。現に机がすすになってしまいましたし…。
口をはさんだやーさんを下級と見下すクレリア様の狙いは私たちだけでなく黒歌さんたちにまで向きました。いやらしい目で見ています。
そして最終的に私たちと黒歌さんたち全員をかけてやーさんがレーティングゲームをすることになりました。やーさんが私たちを賭けて試合をするのは二度目ですね…。今回も勝ってほしいです。私たちには祈ることしかできませんが、その分心のそこから勝利を祈ります。
そして夜が明けて、次の日、レーティングゲームの時間が近づいてきました。
ミラsideout
やーさんside
「なあ、今更なんだが…お前らは俺の眷属候補でいいのか?勝手に決めちゃったけど…」
試合前になり、部屋のリビングで転移のためにユーベルーナさんを待っているときに俺は二人に問いかけていた。はっきり言って俺が勝手に決めてしまったことだからな。二人の意見はここには介在していない。むこうが言ってきたのを断ったことくらいだ。それでもいつ上級になるかわからない、どころかなる気で入るが上級になれるのかもわからない俺の眷属候補。これほど安定しない立場はないと思う。あくまで候補だと言い切られてしまえば反論はできないし、こんな例は過去にもほとんどない。
「正直私はこれでよかったんじゃないかと思っているよ」
「私もです。やーさんにはお世話になってますし、今の生活も気に入ってますし…その…やーさんのことも…」
「私も今はかなり充実している。これからもともにいられたらいいと思っているくらいにはな。それにやーさんなら眷属に自分から手を出そうなどとは思わないだろう?あるとすれば私たちが襲った時くらいだろう」
「やっぱお前ら黒歌たちに毒されすぎてないか?襲ってくるなよ」
なんかフラグが立った気もしないでもないが気のせいだな。
まあこれで俺の決心も固まった。もう二度とフェニックス家が手を出したくなくなるくらい叩き潰す。
「八草様、準備ができました。本日のゲームはフェニックス家のみの公開となります。そして八草様にとある条件が付けられました」
「条件?すでに1対フルメンバーの差がある時点でかなり条件付けられてるようなもんだと思うが…」
「まず
「なんだと!?そんなの横暴ではないか!」
「そうですよ!」
「禁手化の禁止に関してはクレリア・フェニックス様が提示したもので、これを受けないならこの勝負はなかったことにするとおっしゃっております」
「……まあいい。あれの後の疲労はやばいからな…」
「それでいいのかやーさん!」
「大丈夫だ。そもそも今回使うつもりはなかったからな。今回はモンスターの力を借りるさ。俺自身はそんなに戦わないつもりだ。俺の仲間たちの実力を見せつけて手を出そうという気をなくさせる。…つってもそううまくいくとは思っていないがある程度の心を折れればいい」
「ありがとうございます。続いてドラゴンの禁止なのですが……」
「どうした?何か言いづらいことでも?」
「いえ。その……」
ユーベルーナは口ごもる。そんなに言いにくいことなのか。
「まあそこまで言えないようなことならかまわない。終わった後にでも教えてくれれば」
「いえ、その…ライザー様のためなんです…」
「ライザーの?」
なんでここでライザーが出てくるんだ?みんなもポカーンとしている。
「実は…お恥ずかしい話…ライザー様は八草様との戦いの後『ドラゴン恐怖症』になってしまわれたのです…」
そういやそんなこと聞いた気がする。若干悪いなと思いつつも忘れてた。
「それで、八草様のドラゴンを見てしまうとどうなるかわからないのです。もし恐怖で錯乱でもなされたら私たちではとめることはできなくなります。ルヴァル・フェニックス様かフェニックス卿にとめていただくことになるのですが…」
そこでユーベルーナの顔色は暗くなる。
「…現在ライザー様の家での立場はかなり低い位置にありまして…。あの戦いの後引きこもってしまったことで憶測によるゴシップ記事を書かれたり、ライザー様の評判は著しく低下してしまいました。もちろん八草様が悪いわけではありません。あれ以降多くはありませんが我々の訓練に参加するようになりまして、アドバイス等もなさるようになりました。それ以外の時は部屋から出てこないのですが…」
「そうか…」
「はい。私たちはライザー様をしたっております。今暴れてしまっては家から追い出される可能性まで浮上してしまいます。それだけはなんとしてでも避けたいのです!ですのでどうか…お願いします」
「…わかった。ドラゴン系統のモンスターは呼ばない。約束する」
「ありがとうございます…」
あいつがせっかく良くなってきてるならそれを邪魔したくはない。好きにはなれそうにないが見捨てるほど嫌いでもない。微妙な感じの奴なんだよな。
さて、でもこうなるとドラゴン軍団で焼き尽くして手を出すとこうなるぞって見せつける計画がダメになってしまった…。作戦を立て直さないとな。でも時間もないし露さんが前に考えてた作戦でいこう。その空間一体を地獄に変えてしまう作戦。使う機会はないと思ってたんだが…人生何があるかわからんな…。
「それでは転移いたします。他のみなさんは部屋を用意してありますのでこちらへ」
ユーベルーナに案内されて今いないヴァーリやリアス部長たちを除いたメンバーが俺のものとは違う魔方陣に乗る。
「やーさん、絶対に勝ってください!」
「やーさん、勝ったらなにか褒美でもやろう。楽しみにしているがいい」
「やーくん、ファイトにゃ!」
「やー兄さん負けないでください」
「やーさん、けがしたら許さないから」
「ああ、みんな。勝ってくるよ」
そして俺はフィールドに転移した。
やーさんsideout
どうもコクトーです
UAが90000超えました!
感想もついに、ついに100超えました!!!
記念すべき100こめの感想を書いてくれたのはP&Aさん!
皆様本当にありがとうございます。
今回はゲーム前の会話です
えっ?黒歌と白音とレイナーレのセリフが少ないって?
あっはっは、別に彼女たちはしゃべってないわけではありません
ただ作者が書いてないだけです
黒白「「仙術!」」
レ「光の槍!」
作「ちょっま、ぎゃぁあああ!!!………」
ではまた次回