ハイスクールDQM   作:コクトー

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魔王の後は男の娘

 

やーさんside

 俺が初めてレヴィアタン様にあったのは黒歌のはぐれを解除しに行ったとき。あのときは…うん、軽かったな…。

 それから今日まで何度か会う機会があった。正確には何度か拉致られたんだが。

 そのたびにソーナのすばらしさを延々と聞かされてきた。よくソーナと鉢合わせしなかったな俺。

 

 しかしそれも10歳くらいまで。さすがに拉致られる前に逃げ出すことに成功するようになって会う機会は激減した。空間ってすごい便利なんだよね。

 

「イッセー挨拶して。やーさんもね」

 

 リアス部長の言葉で回想から現実に引き戻された。

 

「え、えっと初めまして。部長の兵士ポーンの兵藤一誠です」

 

「お久しぶりです。リアス部長の兵士ポーンの八草信玄です」

 

「久しぶりー☆。やーさんも元気そうだね☆でサーゼクスちゃん、この子が噂のドライグくん?」

 

「そう。彼が『赤い龍ウェルシュ・ドラゴン』を宿すもの、兵藤一誠君だよ」

 

 いつのまにかサーゼクスさんとグレモリー卿もきていた。

 

「あらあら、グレモリーのおじさま」

 

「ふむ。セラフォルー殿。これはまた奇抜な衣装ですな。いささか魔王としてはどうかと思いますが…」

 

「あら、おじさま☆ご存じないのですか?いまこの国ではこれが流行りですのよ?」

 

「ほう、そうなのですか。これは私が無知だったようだ」

 

「ハハハハ、父上。信じてはなりませんよ」

 

 などとグレモリー親子は会話し始めた。その横でイッセーがリアス部長に訪ねていた。

 

「あの、部長さん。なんかすごい軽いノリなんですけど、俺の気のせいですか?」

 

「言うのを忘れていた…というよりは、言いたくなかったのだけど、現四大魔王さま方はどなたもこんな感じよ。プライベートの時はすごい軽いのよ、酷いぐらい」

 

「ソーナちゃん、どうしたの?お顔真っ赤だよ?せっかくお姉さまである私との再会なのだから、もっと喜んでくれてもいいと思うのよ?『お姉さま!』『ソーたん!』って抱き合いながら百合百合な展開でもいいと思うのよ、お姉ちゃんは!」

 

 俺らは会長を見ると顔が真っ赤になっていた。そりゃこんな話されるのはいやだわな。

 

「…お、お姉さま。ここは私の学舎であり、私はここの生徒会長を任されているのです。いくら、身内だとしてもお姉さまの行動は、あまりに…。そのような格好は容認できません」

 

「そんなソーナちゃん!ソーナちゃんにまでそんなこと言われたら、お姉ちゃん悲しい!お姉ちゃんが魔法少女に憧れているって、ソーナちゃん知っているじゃない!きらめくスティックで天使、堕天使まとめて抹殺なんだから☆」

 

「お姉さま、ご自重ください。魔王のお姉さまがきらめかれたら小国は数分で滅びます」

 

 セラフォルー様はソーナのことをなんというか…その…溺愛している。それこそただの姉妹という一線をミサイルで飛び越えたかのように。セラフォルー様があれこれというにつれてソーナの顔が赤くなる。これ以上ないってくらいに赤い。

 

「うぅ、もう耐えられません!」

 

 いつも冷静なソーナが目元を潤ませて、この場を走り去っていく。

 

「待って!ソーナちゃん!お姉ちゃんを置いてどこに行くの!」

 

「ついてこないでください!」

 

「いやぁぁぁん!お姉ちゃんを見捨てないでぇぇぇぇぇぇ!ソーたぁぁぁぁん!」

 

「『たん』付けはお止めになってくださいとあれほど!」

 

 そしてシトリー姉妹の追いかけっこが始まった。ソーナには悪いが正直俺は若干標的にならずにこの場が終わってよかったとか思ってたりしていた。平和万歳だ。

 

「うむ。シトリー家は平和だ。そう思うだろ、リーアたん」

 

「お兄さま、私の愛称を『たん』付けで呼ばないでください…」

 

 さりげなく『たん』付けで呼んだサーゼクスさんにリアス部長が突っ込みを入れる。それを聞いてサーゼクスさんは肩を落として「反抗期か…」と落ち込んでいる。それをみてグレイフィアさんはため息をついてるしグレモリー卿夫婦は笑ってるしもうなにがなんだかわかんねえや。

 

 その後イッセーの両親が来て、俺たち数人を残しどこかへ行ってしまい俺たちは教室に戻った。

 

 

 

 

 

 次の日の放課後、俺たちは旧校舎一階にある『開かずの教室』の前に来ていた。

 『開かずの間』とは、まったく開くことがなく、いつも鍵がかかっていて、たとえ教師が鍵を使って開けようとしても開かない。一部の血気盛んな生徒が扉をぶち破ろうとしたが傷一つつかなかったという駒王学園七不思議のひとつだ。実際には傷はあちこちにあるからたぶんうわさが独り歩きしただけだろうが。 

 

 リアス部長の話ではここにもうひとりの『僧侶ビショップ』で、以前に名前だけ聞いたことのある男、ギャスパー・ヴラディがいるらしい。その能力の危険性から、自分でも制御できず、リアス部長にも扱いきれないためにここに封印されていたらしい。しかし、ここ最近の出来事に対する評価からいまならあつかえるだろうということで解禁されることになったらしい。しかしその本人は重度の引きこもりらしく、リアス部長はそのことにため息をついていた。

 

「それにしても、引きこもりなのにどうやって契約をとってるんですか?」

 

「そういやそうだよな。封印中だから契約はなしとか?」

 

「いえ、きちんと契約していますよ。パソコンを介しての特殊な契約の取り方をしています。世の中には会いたくなかったり直接しゃべれなかったりといった特殊な方も多いのです。眷属の中でも一番の稼ぎ頭だったりするのですよ」

 

 朱乃さんが答える。そんな方法もあるのかと感心した。

 

「さて、扉を開けるわよ」

 

 リアス部長が扉に手をかける。扉に施された術式はすでにないので簡単に開く。

 

「イヤァァァァアァァァァァァアアアアアアアアアアアアア!!!!!」

 

 とんでもない声量の叫び声が発せられた。とっさに俺らは耳をふさぐ。

 

 それでもリアス部長はため息をつきながら部屋の中へと入って行った。

 

「ごきげんよう。元気そうね、ギャスパー」

 

「なななななな、何事なんですかぁぁ?」

 

 ん?男…だよな?なんか中から聞こえてくる声がずいぶん中性的な声なんだが…。

 

「あらあら。封印が解けたのですよ。もう外に出ても良いのです。さぁ、私たちと一緒にでましょう」

 

 朱乃さんがやさしく言う。しかし、

 

「いやですぅぅぅぅぅ!ここがいいですぅぅぅ!外に出たくない!ここにいたい!人に会いたくないぃぃぃ!」

 

 すげぇ拒否されてる。こいつ封印されてたんだよな?本人の意思でここに閉じこもったわけじゃないよな?

 

 中に入ると金髪で赤い瞳の美少女・・・がふるえていた。………あれ?

 

「おお!女の子!」

 

「落ち着けイッセー。前に言われただろうが、こいつは紛れもなく男だ」

 

「女装趣味があるのです」

 

 困惑しているイッセーに朱乃さんが告げた。

 引きこもりなのに女装趣味…誰かに見せたいのか見せたくないのか全くわかんねえ。どっちなんだろ?

 

「ええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇえええええええええええええ!?」

 

「ヒィィィィィィィィイイ!ゴメンナサイィィィィイイイ!」

 

 どこに驚いているのかわからないがイッセーが大声を出し、それに反射するように謝るギャスパー。

 

 突如として崩れ落ちるイッセー。

 

「そんな………世界は…なんて残酷なんだ…。こんなに…こんなにかわいいのに…男で…そしてついてるだなんて…」

 

「あきらめるにゃイッセー」

 

「「イッセー(先輩)」」

 

 黒歌と俺、それから白音がお互いの顔を見渡して一度うなずいてから言う。

 

「「「現実とは常に残酷なものだ」」」

 

「言うなぁぁぁあああああああああああああ!!!だいたい!引きこもりなのに女装なんだよ!いったい誰に見せるための女装なんだよ!」

 

「だ、だって女の子の服のほうがかわいいもん」

 

「かわいいもん、とか言ってんじゃねえよぉぉぉぉ!アーシアとそろって金髪美少女コンビかと思ったのによぉぉおお!部長から男って聞かされてからも、もしかするとほんとは女なんじゃないかとか期待してたのによぉぉおおおお!!!!」

 

 いやそこは逃げないできちんと受け止めとけよ。

 

「ととと、ところでこと人たちはだれですかぁ?知らない人がたくさんいますぅぅぅ」

 

 そこでギャスパーが俺たちに気が付いた。

やーさんsideout

 




どうもコクトーです
最近同じことをたくさん怒られてだめだなぁと感じてます
作「あえて言おうこれが限界であると!!」

やー「………こい『スライム』。『ジゴデイン』」

スラ×10「ピキー!」

作「え?ちょ、ま、ぎゃぁぁぁぁぁぁああああああ………」

 作者は星となりました…
ごめんなさい初めのセリフ以外は幻想です
生きてるからね!ほんとだよ!?



さて、ギャスパーだせた!!

ではまた次回
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