やーさんside
「つーわけで、こないだからこのオカルト研の顧問になったアザゼルだ。アザゼル先生と呼んでくれていいぜ」
俺が学校に復帰したその日の放課後、1人で遅れて部室に行くとそこには堕天使総督アザゼルがいた。
他のみんなはすでに知っていたらしく動揺も何もしていない。もしかしたらもう説明とかはすべて済んでいて全員納得しているのかもしれない。
「どうしてここにいるのかってことは聞いても?」
「おう、説明するわ。こいつらも聞きたかっただろうしな」
「説明してないのか…」
「二度も同じ話するのも面倒だろ?それにこいつらお前が心配で碌に話を聞けるような状態じゃなかったしな」
「…ご迷惑をおかけしました」
「まあセラフォルーの妹に頼んだらこの立場になったんだよ。こうなったら女子生徒でも食いまくるしかないな」
「やったら即∞スライムの刑に処すぞ」
「なんかわからんがそんなもので俺を止めることがでいると思ってるのか?」
「俺の空間で出入り口を完全に閉じてスライム種と戦い続けてもらう。もちろんスライムの気が済むまで」
若干黒歌の顔色が変わった気がしたけど気がしない。過去に時間制限でやったことがあるだけだから。大丈夫だって。
「まあしばらくの間は俺がお前らの神器の面倒見てやるよ。
まあこれはもともとこの世界にはない神器だからしょうがないな…。
だって俺は『いないはずの人間』なんだからさ。
「まずは赤龍帝の籠手の禁手が目標だな。同時進行で停止結界の邪眼の制御だ。つってもヴラディは兵藤の血を飲んでいるだろ?なら制御はだいぶ楽なはずだ」
「はい!」
「が、がんばりますぅううう」
「他のメンバーにも訓練をつける。夏休みは修行の時間になるだろうな」
「お願いするわ。みんな、夏休みのことなんだけど、みんなで冥界に行くからそのつもりでね」
「冥界ですか?」
「そう。みんなを私の実家に連れていくわ。それに若手悪魔の顔合わせみたいなものもあるわ。それ以外にもいろいろとあるから長期旅行の準備をしておいてね」
「それって黒歌たちも連れていっていいのか?」
「ええ、大丈夫よ。彼女たちなら直接冥界に行っても問題はないでしょうけど、一応私たちと一緒に行ってもらうわ」
「わかった。準備させておく」
そしてそのあとはおしゃべりをして家に帰った。
「みんな揃ったわね。イッセーややーさんたちは初めてだろうから列車で行くわよ。エレベーターに乗って降りるの」
「部長、このエレベーターって上しかなかったような…」
「悪魔専用の秘密の通路なの。全員乗ったわね。行くわよ」
外から見た見た目と大きさがまるであっていない、悪魔専用エレベーターで駅の地下に降りた。ここの駅には地下鉄はないんだけどな。
「3番ホームまで歩くわよ。そこにグレモリー家の専用列車があるから」
「専用列車だなんてすごいっすね。さすがは部長」
「グレモリー家は古くから続く名家の1つなのよ?これくらいあってもおかしくないわ。ソーナのシトリー家もたしか持っていたはずよ」
「へぇ…」
「そろそろ出発する頃合いかしら?みんな乗車して。冥界に出発よ!」
リアス部長の言葉で全員列車に乗り込む。これからそんなに長くはかからないが、しばらくは電車の旅だ。
俺は、電車で冥界に向かう間中、ずっと1人であることを考えていた。
『リアスお嬢さま、おかえりなさいませっ!』
列車が地面について、リアス部長が外に出た瞬間に起こった、花火、楽隊らしき人達の音楽、歓声に俺は驚いた。俺だけじゃなく、イッセー、アーシア、ゼノヴィア、他にも初めてここに来たものは全員が驚いている。
貴族の帰りは皆こうなのだろうか?
そんなふうに考えていると見知った人が出てきた。グレイフィアさんだ。
「お嬢さま、おかえりなさいませ。お早いお着きでしたね。道中、ご無事で何よりです。さあ、眷属の皆さまも馬車へお乗りください。本邸までこれで移動しますので」
俺たちはグレイフィアさんの誘導され、馬車のなかで話をしていると本邸に着くと赤いカーペットが城まで伸びていてでかい城門が開かれていく。
「お嬢さま、そして眷属の皆さま。どうぞ、お進みください」
グレイフィアさんに言われ歩き出そうとしたとき、小さな影が部長さんのほうへ駆け込んでいく。
「リアスお姉さま!おかえりなさい!」
紅髪の少年が部長さんに抱き着いてきた。
「ミリキャス!ただいま。大きくなったわね」
部長さんも愛しそうに抱きしめ俺たちに紹介してくれた。
「この子はミリキャス・グレモリー。お兄さま、サーゼクス・ルシファーさまの子供なの。私の甥ということになるわね」
「ミリキャス・グレモリーです。初めまして」
「リアス・グレモリー様の『
「ひょ、兵藤一誠です!」
俺とイッセーが挨拶を返す。というかあの人子供がいたのか。
「あら、リアス。帰ってきたのね」
声のする方を見るとドレスを着た部長さんに似ている女性がいた。でも髪の色が亜麻色だった。誰だ?若いし部長さんのお姉さんか?
「お母さま。ただいま帰りましたわ」
「お、お、お母さまぁぁぁぁああああっ!?だって、どう見ても部長とあまり歳の変わらない女の子じゃあないですか!」
俺が驚く前にイッセーが大声を上げて驚いた。にしても若すぎるだろう!
そのあと部長さんが見た目は魔力で自由に変えることができるみたいで部長さんのお母さまは部長さんと同じぐらいぐらいの年格好で過ごしていると…魔力ってすごいな。
「リアス、その方が八草信玄君ね?」
「俺のことをご存じなんですか?」
イッセーの問いに部長さんのお母さまは頷く。
「ええ、娘の婚約パーティに顔ぐらい覗かせますわ、母親ですもの」
謝ったほうがいいんだろうか…。そんなことを考えながらも視線を外す。合わないようにしないと。
「初めまして。私はリアスの母親のヴェネラナ・グレモリーですわ。どうぞよろしく」
リアス部長のお母さまは、にっこりと笑いかけた。
それから数時間後、俺たちはダイニングルームで部長さんのご両親と食事をすることになった。正直貴族の食べ方とかわからないから横目で確認しながら食べている。俺だけじゃなく、イッセーもそうしている。
「うむ。リアスの眷属諸君、ここは我が家だと思ってくれるといい。冥界に来たばかりで勝手がわからないだろう。欲しい物があったら、遠慮なくメイドに言ってくれたまえ。すぐに用意しよう」
朗らかに言う部長さんのお父さま。欲しい物と言われても特にないな。
「ところで兵藤一誠くん、八草信玄くん」
「はい」
「は、はい!」
イッセー。緊張するのはわかるけどもう少し落ち着けよ…。
「二人のことは名前でよんでもいいかしら?一誠君、信玄君?」
「は、はい!もちろんです!」
「光栄です」
二人とも快諾した。信玄と呼ばれるのには若干違和感があるがここでやめてくれとも言えないしな。
「しばらくこちらに滞在するのでしたらあなたたちには紳士的振る舞いを身につけてもらわないといけませんから。少しこちらでマナーのお勉強をしてもらいます」
「お父さま!お母さま!先ほどから黙って聞いていれば、私を置いて話を進めるなんてどういうことなのでしょうか!?」
テーブルを叩き部長さんがそう言うと部長さんのお母さまは目を細める。
「お黙りなさい、リアス。あなたは一度ライザーと婚約を解消しているのよ?それを私たちが許しただけでも破格の待遇だとお思いなさい。お父さまとサーゼクスがどれだけ他の上級悪魔の方々へ根回ししたと思っているの?一部の貴族には『わがまま娘がドラゴンと眷属を使って婚約を解消した』と言われているのですよ?たしかにライザーがルールを破ったのは事実です。それでも、フェニックス家が隠そうと動いたのもあって、外からはそのようにいわれてるんです。いくら魔王の妹とはいえ、限度があります」
あれは俺が勝手にやったことと言っても何の意味もないんだろうことは理解できた。ここは申し訳ないが黙っておくのが正解だろう。
部長さんのお母さまは息を一度吐いたあと、笑みをこちらに向ける。
「リアスの眷属さんたちお見苦しいところを見せてしまいましたね。話は戻しますが、ここへ滞在中、一誠君と信玄君には特別な訓練をしてもらいます。少しでも上流階級、貴族の世界に触れてもらわないといけませんから」
「それはなぜなんでしょうか?」
イッセーが尋ねた。
「お2人ともご自分のことをよく考えてみればわかると思いますよ」
そう言われて思い当たることがいろいろとあるな…。まあこれは
「よろしくお願いします」
いまだ悩むイッセーをよそに、俺はリアス部長のお母さまに頭を下げた。
やーさんsideout
どうもコクトーです
ものすごくお久しぶりです
3か月ぶりでしょうか?
もうこっちを書かなさすぎて設定やら書き方やら話やら考えてたストーリーやら口調やら原作の内容やらもう忘れかけてまして…
多少違和感があるかもしれません。
とりあえずネタに関してはメモが見つかったのでなんとかなりましたが、次もいつ上げれるかはわかりません。
なんとか書きますのでお待ちください。
ではまた次回