俺は地下にある一室に向かった。
俺はモンスター達のいる空間に行くときは地下に行くと決めていた。あまり見られたくないのだ。別に隠す必要はないんだけど…、なんか恥ずかしいじゃん。今まで教えたの黒歌と子猫だけだし…。
「さて、『空間開放』」
俺は空間に穴を開け、自身の作った空間に入っていった。
『んー?おー。やーさんヨー。みんなーやーさん来たヨー。中断ヨー』
「露さん、みんなの調子はどうですか?あんまこれなくてごめんね」
そこには神器の中の精神体である露さんがいた。この空間はなぜか俺の神器にリンクしており、この空間では精神体の露さんも実体化できる。
そしてここでは本来五種類しか同時に召喚できないはずのモンスター達がすべて召喚されている。当然召喚に使うのは俺の魔力なので、はじめの頃は勝手に使われる魔力のせいでよくふらふらになっていた。
今も平気な訳ではないが、最大で二体ずつの召喚にしてもらってなんとかなっている。二体ずつでもモンスター達のレベル上げは可能なのだ。効率は下がるが…。あと寝てる間は何体でもいいことにしている。寝てる間に魔力尽きて、増えて、また尽きてを繰り返し、起きると魔力が増えてるという優れものだ。 まぁ夜はみんなも休むからそんなことないんだけどね。
「さて、露さん、たまには俺も参加させてください。悪魔になったことですしレベルを上げておきたいのです」
『わかったヨー。みんなー今からやーさんとバトルヨー。やーさん対全員ヨー。やーさん、仙豆用意するヨー』
俺は一人しかいない俺へのハンデかなと思いつつ仙豆を10こほど出した。これで回復させてくれるのか。
『じゃあ今から全員最大まで出すから魔力尽きたら回復してヨー。とりあえず全員出揃うまでは始めないヨー』
そんな甘いことはなかった。俺VS全員。
「殺す気ですか?」
『やーさんの体力はあと1になったら強制終了ヨー。あと絶対に1残るようにしてるから平気ヨー』
露さんは悪びれる様子もなく言いきった。何気に露さん有能だな。とゆうかやるしかないのか…。
「まぁ強くなりますし諦めます。俺から言ったことですしね。はじめてください」
『いっくヨー?』
俺は出した仙豆すべてを使いきってようやく全員出せた。こうやって見てみると圧巻だ。
この空間はやたら広いがそれでもところ狭しとモンスターがいる。スライムのように小さいやつからドラゴンやデザートデーモンのように大きなやつ。ドラキーのように飛んでるやつもいればリンリンのように浮いてるやつもいる。
俺は現状、ランクFとEのモンスター全部とDの一部を召喚できる。ちなみに今登録してるのはランクF『スライム』、ランクF『ドラキー』、ランクD『ドラゴン』、ランクD『プチアーノン』、ランクD『メタッピー』の五種類だ。
空を飛べる『メタッピー』と『ドラキー』は主に索敵に、『プチアーノン』は補助、『ドラゴン』は主に防御兼攻撃、『スライム』は全部というようにしている。
だが今はこいつら含め全員攻撃だ。俺に向けて。作戦は『ガンガン行こうぜ』。数の利をいかしてくるか…それとも連携か。どちらにしろ成長してるのはモンスターだけじゃないというのを教えてやる。
「みんな、今は召喚主だなんだはどうでもいい。全力でもてるすべてをぶつけやがれ!」
「―――――――――!!!!」
多種多様なモンスターの雄叫びが重なってすごいことになってる。俺の口調も今は気にしない。
全力で叩き潰す。
『じゃあ始めるヨー?このコインが落ちたときにスタートヨー。レディ……ゴー!』
カラン。
コインが床に落ちる音が響いた。
同時に全員が動き始めた。
場所は俺の作った空間。観戦者露さんのみ。参加者俺、モンスターズ。対戦俺VSモンスターズ。武器『銅の剣』。
「さて、まずは積むか!『スカラ』『ピオラ』『インテ』!」
俺は少しでも抵抗力をあげるため防御、素早さ、魔力をあげる。今の俺はまだ単体のアップ呪文しか使えないが、レベルアップすれば見方全体のアップもできる………はず。
それ以上やらせないようにするためか、ドラゴンが『火炎の息』を放ってきた。
「甘いよ!『ぎゃくふう』!」
対ブレス用特技『ぎゃくふう』だ。この技は、相手のブレスをはね返す。つまり、ドラコンのブレスが味方のモンスターを襲った。
ブレスに耐性のあるやつやステータスの高いやつは耐えたが、主にランクFのやつらが次々消えていく。ドラゴンは俺が召喚できる数少ないランクDモンスター。その強さは伊達じゃない。
今のやりとりで学んだのか、モンスター達は俺を囲むようにして陣を組む。
かなりやられたといってもランクEの連中はそれぞれ八体召喚できる。囲むには充分だ。
今度は、四方八方から『ドラキー』や『はなかわせみ』といった空を飛べるモンスターが来る。その後ろでは『フレイム』や『ドルイド』、『ベビーサタン』達が呪文の用意、さらにドラゴン族が『ブレス』そして『ぎゃくふう』対策として『すべてを吸い込む』の準備をしている。『すべてを吸い込む』は、文字通り、来たブレスをすべて吸い込み放つ技だ。だがそれをやるにはブレスを耐えきらなければいけないため俺はやらない。
俺は次々くる体当たりをかわしつつ、剣で切ってダメージを与える。倒しきるとまではいかず、後方で控えるモンスターによって回復される。『ホイミスライム』か。
時々飛んでくる『メラ』や『ヒャド』を必死にかわしつつ、近くのやつをつかんでその軌道上に投げる。また減る。
(この連続攻撃のせいで呪文が唱えられない!!)
絶え間なく続く攻撃のせいで対抗策の呪文が発動できない。うまく戦うな。
その間にもモンスターは次々来る。すこしずつ呪文が掠り始めた。 だが、体当たりもかなり減った。今なら唱える時間はある。
「まとめていくぞ!『ヒャダルコ』」
『ヒャダルコ』は『ヒャド』の上位呪文。敵全体に氷が降り注ぐ。
これで火のブレスには耐性のあるような『フレイム』やら『メラゴースト』はいなくなった。そして回復が間に合ってなかったやつらもいなくなった。
運よくホイミスライムも全員今ので倒れたため、向こうは回復の手段がなくなった。
現在俺の出せるモンスターの中で回復呪文『ホイミ』を使えるのは5種類。
『ホイミスライム』『スライム』『キメラ』『プチアーノン』『スライムカルゴ』
しかしそのほとんどは自然系統。ブレスへの耐性はないものばかりだ。そのため最初の一撃で大半が倒れていた。
しかし、ここからは耐性だけでなくステータスでブレスを耐えたやつら。ドラゴン族を中心とした高ステータスの連中だ。
さっそくブレスを吐いてきた。
「かわんねぇな!『ぎゃくふう』」
ブレスを押し戻す。しかし、それはすべてを吸い込むを使った『デンデン竜』に集まる。『デンデン竜』はランクE。つまり八体いる。たとえ他のドラコンのブレスといえど八体で分ければそこまでの威力はない。デンデン竜は耐えきり炎を返してきた。
「元が『火炎の息』ならこれだな、『フバーハ』!」
『フバーハ』も対ブレス用呪文だ。これは『ぎゃくふう』と違い、耐性をあげるだけ。もちろんダメージはある。だが今は耐性を上げるだけで十分だ。
「ぐっ!」
俺はブレスを受ける。体力が一気に削られた。予想よりダメージが大きい。ここは一度回復しないと
「『ベホイミ』。それからもう一発、『ヒャダルコ』」
俺は『ベホイミ』で体力を回復し、再び氷の雨を降らせる。何体かはやられたがやはり数はあまり減らない。
「なら今度は、『バキマ』からの『イオ』だ!」
『バキマ』によって竜巻をおこしさらに削る。そして『イオ』の全体攻撃で残るはドラゴンが3体。正念場だな。
今の状況で俺にとってまずいことは二つ。
一つはもう俺には『ホイミ』一発分の魔力しかない。『ドラゴン』を倒してもおそらく経験値が足りずレベルはそのまま。だから回復もしない。そのため、手にした銅の剣のみでの戦いとなる。
二つ目は相手が『ドラゴン』だということ。
ドラゴンは物理攻撃に多少の耐性がある。銅の剣でどらほどのダメージがあるか。
「考えても仕方ないな。やるか!」
俺は一番近くのドラゴンに切りかかった。ドラゴンは爪で応戦してくる。他のドラゴンも同様だ。俺はそれをかわしきれず、二体の攻撃は互いに当たるが、一体の横凪ぎをくらった。
空中で体制を整え着地。すぐさまラスト一回の『ホイミ』で回復した。
二体が襲いかかってくるのを避けると、互いの攻撃で倒れる。いや同じことやってんなよ。だが今のであと一体になった。
一対一。ドラゴンも魔力がつきたようで、爪と牙で攻める。なんとか剣で流し、少しずつ切っていく。そして数度目の打ち合いの時、ついにドラゴンは倒れた。
今回の
俺は仙豆を取り出して食べる。うん、回復回復。
『いやーやっぱやーさんはすごいヨー。ドラゴンに魔力抜きで勝つなんてヨー』
「うまく会心がでただけですよ。それより、露さん、あなたモンスター召喚してます?本気で殺す気ですか?」
『してないヨー。てかこんなでかい魔方陣のモンスターなんか今のやーさんには無理だヨー?』
そう。私と露さんの目の前にはサイズとしては大きい部類にはいるドラゴンの魔方陣の十倍近いサイズの魔方陣があった。
「じゃあこれなにさ?」
『知らないヨー。あっ出てくるヨー』
魔方陣から表れたのはドラゴンをはるかに上回る巨大な鳥。
「……何でこんなところで出てくるのさ。まだ俺の最高ランクはDだと言うのにさ」
その
「汝、力を示せ。我を従えるだけの力を」
『やーさん、こいつって…』
「あぁ。自然系統モンスターの中でも最強に名を連ねるその一角、ランクAにしてGサイズモンスター、伝説の霊鳥、
最強の一角が、そこにいた。
どうもコクトーです。
今回は修行(?)でした。
やーさん規格外!
えっとこのモンスターのランクはドラクエジョーカー2を参考にしてます。ただ、一部プロフェッショナルでしか出てこないモンスターも登場予定ですのでこいつのランク違うじゃんっていうのがあるかもしれませんがあくまでジョーカー2の無印基準です。
次回対レティス!!??
ではまた次回。