隔週連載で別連載のTo LOVEるのクロスオーバーと交互に更新をしていく予定です。
To LOVEるの更新をサボってしまい申し訳ありませんでしたが、二つの交互の更新で何とかやる気を取り戻していきたいと思いますので応援よろしくお願いします!
これも本気でヤバい。
固い地べたの感触を顔面に味わい、彼は自分がうつ伏せに倒れたのだと気付いた。
全身に力が入らず、手先の感覚はすでにない。
ただ、喉を掻き毟りたくなるほどの熱が体の真ん中を支配している。
熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い、熱い。
叫び声を上げようと口を開いた瞬間、こぼれ出たのは絶叫ではなく血塊だ。
せき込み、喉からこみ上げる命の源を思うさまに吐き出す。ごぼごぼと、口の端を血泡が浮かぶほどの吐血。ぼんやりとした視界に、真っ赤に染まった地面が見える。
ああ、『相変わらず』これ全部、俺の血かよ。
倒れる体が浸るほどの出血。人間の血の量は全体の約8%、そのうちの三分の一が流れ出すと命に関わるという話だが……これはもう、全部出ているんじゃなかろうか。
口からの吐血は打ち止めだが、体を焼き尽くすような『熱』の原因はいまだに活動中。かろうじて動いた手が腹部に向かい、そこにあり得ない感触を得て、納得がいく。
畜生。
"また"、腹を破られた。
微かな視界に映るのは、凶悪な『モンスター』。
何度も、何度も、何度も俺を……"俺達"を、その爪でその牙で、躊躇なく『死』へと誘う、凶悪な……本当に凶悪な『モンスター』。
だけどもう、今の自分を殺した奴の事など
その原因を作った『犯人』の事など
同じく地獄を見ている一人のクラスメイトの事など
もう、今の自分にはどうでもよかった。
ただ……もうただ願ったのは、彼女が……
「…バル!」
鈴のような声が聞こえた……多分空耳かもしれないが、自分の心を救ってくれた彼女が無事なら!
その時だった。
『モンスター』は無慈悲にも、"また"……彼女を引き裂いたのだ。
先ほど自分を殺した奴ではない。
そいつは彼女が殺した。だけどすぐ別の個体に……
「――っ!」
短い悲鳴が上がって、血の絨毯が新たな参加者を歓迎する。
倒れ込んだ体のすぐ側に、そしてそこにはだらしなく伸びた自分の腕があった。
力なく落ちたその白い手と、血まみれの自分の手が絡む。
全ては偶然だったのだろう。
かすかに動いた指先が、自分の手を握り返したような気がした。
「……っていろ」
遠ざかる意識の首根っこを引っ掴み、無理やりに振り向かせて時間を稼ぐ。
『痛み』も『熱』も全ては遠く、無駄な足掻きの負け犬の遠吠えだ。
だが、それでも……
希望が無いわけじゃない。
『アレ』については俺も、彼女も問題無く上がり続けている。
だから、何としてでもこの『地獄』を超えてみせる。
この……ふざけた『理不尽の塊』のような場所から。
「俺が、必ず――」
『いつか必ず』……お前を、救ってみせる。
次の瞬間に彼、"菜月 昴"……否、"ナツキ スバル"は、その隣で彼女の悲壮な泣き顔と啜り声を、脳に、心に、魂に刻み込みながら……
自分が彼女に、自分に押し付けた『罪深き大罪』を脳に、心に、魂に、刻み込みながら……
命を落とした。
そもそも、この作品を作ろうと思ったのはリゼロ2期の両親の回が切なすぎて……何とか両親に希望を持たせようと考えたクロスオーバー作品でした。
まぁ、世界が世界なのでスバルは想像を絶する地獄を見ると思いますが……
リゼロを元としたオリキャラクターの名前を一部変えて登場させるか?
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リゼロのキャラ名をそのまま出す。
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キャラ名を一部変えた方がいい。