寝台特急「エルム」は、札幌を19時42分に発車する。上野には翌日の12時45分に着く。
途中停車駅は千歳空港、苫小牧、登別、東室蘭、洞爺、伊達紋別、長万部、八雲、森、大沼公園、函館、青森、八戸、盛岡、一ノ関、仙台、福島、郡山、黒磯、宇都宮、大宮である。
函館には深夜0時06分に発車する。
「エルム」は夜を走り続けてきたが、そしてすでに夜明けである、5時27分に盛岡を発車して、10分ほどが経っていた。夜はすでに明けかけていた。
そして、事件が起きた。
男が喉を抑えながら、ベットから転げ落ちた。
「どうしました。」
「一体何事だ。」
と、様子を見に来ていた。
「私、車掌を呼んでくる。」
と、1人の客が車掌を呼びに行って来た。
「車掌さん、大変です、寝台で男の人が苦しんでいるんです。」
「どうしました。」
「こっちです?。」
5号車、10番下段席の乗客が叫び声をあげた。
「君、どうしたんだ、大丈夫か!。」
そこへ、特捜班に事件の知らせが入った。
「何、寝台特急「エルム」で倒れて苦しんでいる、わかりました、直ちに捜査をします。」
と、電話を切った。
「寝台特急「エルム」で男性の倒れた。」
「何。」
特捜班の南は、高山と桜井と岩泉と伴って上野駅へ直行した。
12時45分、寝台特急「エルム」は上野駅に到着した。
「はい、下がって、下がって。」
「はい、鑑識が通ります。」
1時11分、警視庁のパトカーと捜査一課の刑事が到着した。
現場は慌ただしい様子だった。
「発見したのはあなたですね。」
「はい。」
「その人が、苦しんでベットに寝転んだんですね。」
「ええ、様子がおかしいと思って車掌を呼んだんでする」
「その時、不審人物は見ませんでしたか?。」
「そこまでは。」
そして、被害者の男性には毒物で殺害した可能性もある。
「あっ、南主任、桜井、被害者の身元がわかりました。」
「本当か、高山。」
「ええ、被害者は東京在住の江川友二郎、34歳です。」
「うん、それで死因は?。」
「詳しいことは解剖待ですが、恐らく毒殺ではないかと。」
「毒殺か。」
寝台特急「エルム」で起きた毒殺は、所轄の上野北警察署に設置された。
「列車内で毒殺か。」
「はい、問題はどこに混入したか。」
「ウイスキーの瓶に混入したんじゃないかな?。」
「もしかしたら、注射器で毒殺したって事も考えられないか?。」
「桜井と岩泉もか。」
そして、高山は言った。
「犯人は、どこがの駅で消えたのか。」
「考えられるわね。」
と、推理をしてみた。
次回、高山と南主任と函館へ向かう事になった。
次回もお楽しみに