ソードアート・オンライン ~黒と青が示す道は~   作:咲野 皐月

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EPISODE0 プロローグ

 2022年11月5日土曜日の昼下がり。

 

 

 埼玉県川越市にある中学校。そこでは午前中の部活を終えて、家へと帰宅する生徒でごった返していた。

 

 そんな中、栗色の髪でアクアブルーの瞳をした女子生徒が校門までの道すがらにある赤いベンチに腰掛けていた。女子生徒の傍らには、ショルダー型の防具袋と竹刀袋がある事から、彼女は剣道部に所属している事がわかる。

 

 

 その女子生徒はと言うと、やたらと自分の周囲を視線で追っていた。彼女はどうやら、誰かを待っているみたいだ。

 

 彼女がベンチで待つ事、数十分。

 

 周囲の部活帰りの生徒の波も、まばらになって来た頃だった。

 

 

「お待たせ、なーちゃん」

「悪い。随分と待たせたな」

 

 

 女子生徒は、自分と同じ学校の剣道部に所属している男子生徒二人に声を掛けられた。彼女はその男子生徒と面識があるらしく、ため息をつきながら返答した。

 

 

「ホントに待ったわよ。何してたのよ、颯樹(さつき)和人(かずと)

「僕は巻き込まれたんだ。文句なら和人に言ってよ」

「なっ……。た、確かに遅れた原因は俺が殆どだけど、その要因はそもそも颯樹だろ!?」

「僕がそうなったのも……元をたどれば、全部和人のせいじゃないか! 大体さ、そう言う小さい事ばかり気にしていると、直葉(すぐは)ちゃんに嫌われるよ?!」

「なっ?! なんでそこでスグが出てくるんだよ!? ってか、そう言う颯樹の方こそ……」

 

 

 『颯樹』……盛谷(もりや) 颯樹と『和人』……桐ヶ谷(きりがや) 和人は何時の間にか、待たせていた女子生徒を無視して、自分たち二人だけの言い争いへと発展していた。周りの取り巻き達の事も二人は気に留めず、溜まりに溜まった不満を爆発させあっていた。

 

 その様子を見ていた『なーちゃん』……天宮(あまみや) 奏茄鳳(かなほ)は、再び溜め息を吐くと、颯樹と和人にある事を言い始めた。

 

 

「……あのさ、何故に私は待たされた挙句に二人の喧嘩まで見なきゃいけない訳? ……ふざけんなよ」

 

 

 ドスの効いた声で、未だに喧嘩していた颯樹と和人に一喝した。

 

 

「「マジですいませんでした……」」

 

 

 奏茄鳳から放たれた、周りを黙らせるほどの威圧感に気圧された颯樹と和人は、自分たちの非を認めた後、即座に綺麗な土下座を決めていた。

 

 その様子を見た奏茄鳳は、溜め息を吐いた後にこう言った。

 

 

「良いから、二人とも行くよ? 早く行かないと売り切れちゃうわよ?」

「うん、そうだね……。せっかくβテストに当選してプレイしたのに、製品版を入手できなかったらシャレにならないもんね」

「だよなぁ……。ってか、事前予約と取り置きくらいしてくれれば良いものの……」

「仕方ないわよ、和人。あそこのおじーちゃんはそう言う事に疎いんだから」

「そうそう。あーちゃんの言うとおりだよ。こればっかりは仕方がない事だよ。だから愚痴る前に足を動かそうよ、和人」

「わ、解ったよ……」

 

 

 そんな会話を交わしつつ……奏茄鳳、颯樹、和人の三人は、明日……2022年11月6日の13時から正式サービスが開始される、ヘッドギア型のインターフェース『ナーヴギア』対応のVRMMORPG『ソードアート・オンライン』のパッケージ版ソフトを購入するべく、自宅の近所にあるゲームショップへと急いだのであった。




 今回は此処までです!如何でしたか?


 今回のお話は、今までよりもかなり短かったですが……次回からは、アニメ版のストーリーに入って行きます!

 私自身、きちんとSAO小説を書くのは初めてなので、確り頑張っていきたいと思います(他作者様のオリキャラも頂き、SAO原作キャラとも絡ませて行きますので……今まで以上に力を入れて書きたいと思います)!


 次回は《アインクラッド編》の第1話『剣の世界』へと入って行きます!

 やはり最初の所は一番重要なので、時間をかけてしっかり描いていく所存です!


 それでは、また次回にて!

 今回も感想の程を、よろしくお願いしますね?お待ちしてます!


【追記】


 最後に、主人公の簡単なプロフィールを載せておきます。


 盛谷 颯樹

 2008年10月6日生まれ A型
 奏茄鳳や和人と幼馴染で、現在は奏茄鳳の自宅にて同棲中(諸事情アリ)。
 奏茄鳳や和人とは、共にゲームをするほど仲が良い。
 和人の義妹(従兄妹)である直葉からは『さー兄』と呼ばれている。
 直葉の稽古の相手をよく引き受けている。
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