虹学・生徒会室にて・・高咲侑は上原歩夢に呼ばれてやってきた。なんの話だろうと思って部屋に入る。部屋に入ると歩夢がポツンと立っている。雨や雷の音が鳴り響く中で話しかける。
歩夢「なんだか久しぶりだね。元気にしていた?」
侑「う、うん。久しぶり・・・。歩夢ちゃん・・どうしたの?」
歩夢「最近朝も放課後も部活に来ないから、栞子ちゃんに協力してもらって、あなたと話す時間を作ってもらったの」
侑「みんなとの時間が取れないのは、本当に悪いと思っている・・・。だけど今は優先させなきゃいけないことがあるんだ」
歩夢「無理していない?体を壊したら意味ないよ?同好会のみんなも、あなたのこと心配している」
侑「大丈夫。スクールアイドルフェスティバルが終わるまでは、絶対倒れたりしないから安心して」
歩夢「安心なんてできないよ・・少しくらい休んで・・ううん。私たちのこと、もっと頼ってほしい」
侑「それはダメ。歩夢ちゃんたちには練習を頑張ってほしい。みんなに連絡した通り、μ`sとAqoursと同じステージに立てるんだよ?そのために全ての時間を使ってほしい!」
歩夢「もちろん、練習はちゃんとやるよ。μ`sとAqoursと同じステージに立つんだもん。恥ずかしくないパフォーマンスをしなきゃって思っている。でも、今はまず、ボランティア集めが先でしょ?あなただけに任せきりにしたくない。私たちも手伝いたい。私たち、同好会の仲間でしょ・・?力を合わせようよ・・」
侑「ありがとう。でも、ボランティア集めがあんなことになったのは、私のせいだから、自分で責任を取りたい。これは私がやらなきゃいけない。私の仕事なんだよ。そのせいで同好会のみんなには迷惑をかけてるかもしれないけど、でもこれはみんなのために必要だから・・・」
歩夢「みんなのため?」
侑「うん」
歩夢「本当にみんなのためを思っているんだったら・・部活に顔を出してくれたほうが嬉しいよ・・・」
侑「もちろんそうしたいよ。でも、今は難しいんだ。私がやるべきことをやらないと、スクールアイドルフェスティバルがダメになっちゃう。それだけは避けないといけないから・・」
歩夢「ダメになっちゃうのって、そんなにダメ?こんな風になってまで成功させなきゃいけないものかな?諦めたって・・」
侑「諦めないよ!諦めるなんて絶対にしない。そんな弱い気持ちじゃ、できることもできなくなっちゃうよ!」
歩夢「そうだけど。スクールアイドルフェスティバルってそんなに大事!?あなた、同好会が認められた時、一番最初に約束してくれたよね?(どんなことがあっても絶対に味方。全力で応援する)って。私、今それを感じられない」
侑「そ、それは・・。でも。日本中のスクールアイドルがこのイベントを楽しみにしてくれてるんだよ!?みんなステージに立ちたいって、このイベントで夢を叶えたいって言ってくれるんだよ?私たちの夢もそうだけど、みんなの夢のことも考えないと!μ`sとAqoursだって、そのためにたくさん頑張ってくれてる。だから、このイベントは絶対に成功させないとダメなんだよ。みんなの夢のためなんだよ・・だから、やらないと。歩夢ちゃんも、それはわかってるでしょ?」
歩夢「うん・・・わかるよ・・」
侑「だったら・・」
歩夢「わかるけど・・気持ちがついていかないよ!」
侑「え?」
歩夢「私がわがままなのかもしれない。ううん。わがままなんだと思う。あなたの言っていることは正しいよ。ここまできたら中止なんてありえないよね。やらなきゃって・・私だってわかってるけど・・今、寂しくて仕方ないの・・」
侑「歩夢ちゃん・・」
歩夢「私だけじゃないよ。みんな寂しいって言っている。あなたがいないとやっぱり物足りないって、あなたがいるから頑張れるのに。って・・」
話している時、一本の電話がなった。侑は急いで出ようとしていた。
侑「あ、ボランティア希望だった人から電話!折り返してくれたんだ・・ちょっと待って、この電話には出なくちゃ。歩夢ちゃん。この話は」
歩夢「えっ!ま、待って、これだけ渡したい!」
侑「え?」
歩夢「あのね。これ、あなたへのプレゼントなの。日頃の感謝の気持ちを込めて、栞子ちゃんと一緒に選んだんだ。最初のページにみんなからのちょっとしたサプライズがあるんだよ?あ、サプライズって先に言っちゃったらサプライズにならないよね。えっと、電話が終わってからでいいから、とにかく今日は一緒に部活に行こうよ。それで久しぶりにみんなと一緒に練習を」
侑「ごめん。今はこっちにだけ集中させて」
歩夢「でも・・」
電話が切れてしまった。侑は少し残念な顔になってしまう。
歩夢「あ・・ごめん。電話切れちゃったね・・」
侑「急いで掛け直さないと!」
駆け出そうとする侑に対して
歩夢「待って!せめてこのプレゼントだけは受け取って!みんなからの気持ちが書いてあるから!」
侑の感情が表に出てしまう。
侑「今はやらなきゃいけないことがあるって言っているでしょ!私の幼馴染なのに、どうして私の気持ちをわかってくれないの!!」
侑は歩夢からのプレゼントをはたき落した。侑はやった瞬間。やってしまったとばかりに「あ・・」となる。
歩夢「わからないよ・・・」
侑「あの・・ごめん・・」
その時、歩夢が涙を流す。
歩夢「あなたのこと、もうわからない!!それにあなただって私の気持ち全然わかってくれないじゃない!私はみんなの夢とか、本当はどうでもいいの!ただあなたと・・あなたと一緒に部活がしたかったから、あなたに誘われたから、スクールアイドルを始めたの!私たちのこと応援するって、絶対に私たちの味方だって約束してくれたくせに、いまのあなたは私たちのこと全然見てくれてない!今の同好会がどうなってるかまるで知らないじゃない!全然楽しくないんだよ!楽しくないんだったら、私、もうスクールアイドルなんてどうでもいい・・・スクールアイドルなんて好きじゃない・・ばかっ!!」
歩夢は涙をこぼしながら生徒会室を出て行ってしまう。勢いのある雷がなる。
侑「歩夢ちゃん!?なんで?なんでわかってくれないの!?みんなの夢も、スクールアイドルのことも。歩夢ちゃんにとってはその程度のこと・・?歩夢ちゃんがあんなこと言う子だなんて、私、思ってなかった・・・」
栞子が生徒会室に入ってくる。
栞子「私が口を挟むことではないんですが、言わせてもらいますね。上原さんをあそこまで言わせたのは、あなたですよ」
侑「え?」
栞子「彼女がどんな顔をしていたか、よく思い出してみてください・・・」
侑の頭は真っ白になっていた。だがこれが思いもよらないことになるとは誰も予想がつかなかった。
雨の中、歩夢は走っていく。
歩夢「なんなの?私たちってこんなものだったの?」
そう呟きながら歩いている歩夢。ほとんど濡れている状態だ。それでも走ってく歩夢。
侑は家に戻って頭を悩ましていた。なんとか電話には出て対応するものの歩夢の表情がいつも頭の中に現れる。
侑「これでやっと500人・・まだ半分だよ・・それにしても歩夢ちゃん・・」
それでも侑は自分の心を曲げなかった。
侑「なんだよ。これは私の仕事なのに勝手なことを。みんなの夢をなんだと思ってるんだよ」
侑はそんなことを思いつつ次の人に電話をした。
次の日の朝、歩夢は普段通り練習に向かう。すでに他のメンバーが来ている。
せつ菜「おはようございます。歩夢さん」
歩夢「おはよう」
エマ「これでみんな揃ったね・・って言っても」
彼方「侑ちゃんがいないからみんなじゃないね」
璃奈「先輩がいないと寂しいね」
歩夢「もういいんだよ。あの子は」
かすみ「歩夢先輩?」
歩夢「侑ちゃんなんてもう知らないって言っているの」
愛「歩夢!?一回落ち着こう」
歩夢「私たちの気持ちを受け止めようとしない人なんてもう知らない」
歩夢は部室から出て行ってしまう。
しずく「何かあったのでしょうか」
栞子「失礼します」
すれ違いに栞子が入ってくる。
かすみ「しお子!」
栞子「上原さんは昨日、高咲さんとお話をしました。高咲さんにみなさんの気持ちを伝えましたがダメでした。全く困った人です」
果林「それであんなに怒っていたのか」
栞子「ごめんなさい。私はこれから生徒会の仕事があるので失礼します」
栞子は部室を後にした。
廊下にて。栞子は生徒会室に向かうため階段を使っている。その時、後ろからチェレーザが忍び寄ってくる。気配に気づいた栞子。
栞子「なんですか?あれは・・」
チェレーザは栞子の中に入っていく。
栞子「うあああああ」
栞子はチェレーザによって乗っ取られてしまった。
歩夢、一旦学校の外に出る。昨日と同じくらいの涙を流す。
栞子「上原さん、大丈夫ですか?」
歩夢「栞子ちゃん。大丈夫だよ」
栞子「昨日のことがやはり・・」
歩夢「でも大丈夫だよ。あの子のことは・・もう・・」
栞子「諦めるのですか?」
歩夢「そんなことじゃないよ。でもあの子にはどうやれば私たちの気持ちが伝わるかな?」
栞子「あああ。いいこと思いつきました。私にいい考えがあります」
歩夢「え?」
栞子「生徒会室に来てくれませんか?私にいい考えがあります」
生徒会室にやって来た歩夢と栞子。
歩夢「それでどんなやり方なのかな?」
栞子「あの子に見せるのです。あなたの気持ちを。最大限に」
チェレーザはAZジャイロを歩夢に渡した。歩夢の目が変わった。まるで虚ろな感じである。
栞子「それを使って侑に見せるのです。あなたの思いを」
頷く歩夢。これが最悪のこととなってしまう。
タイトル「ウルトラマンエピソードラブライブ 虹の絆」
侑、学校に登校してくる。歩夢は普通通りいて安心している侑。
侑「よし、今日も電話して話をしないとだね」
侑は自分のことに集中している。休み時間や昼休みの時を使って侑は残りの人に電話をしている。
生徒会室に歩夢は入っていく。そこは普段とは違って怪しい色のライトに照らされている。歩夢はなんの躊躇いもなく入っていく。
栞子「来ましたね。上原さん。高咲さんのご様子はいかがでした?」
歩夢「はい。様子は変わりません。私たちのことなんて全く考えていません」
栞子「そうですよね。自分しか見えていない哀れですね」
にやける栞子。
栞子「もはや、徹底的にやるしかないようですね。上原さん。あなたにこのクリスタルを授けましょう」
そう言ってカミソリデマーガのクリスタルを歩夢に渡す。歩夢は素直に受け取る。
歩夢「これを使えば、侑ちゃんが変わってくれる。私たちの願いが叶う」
栞子「それをジャイロにはめてみてください」
歩夢、ルーブ ジャイロに先ほどのクリスタルをはめてトリガーを引く。
2年の教室で侑は教室に戻ってくる。
侑「まだ550人。先は長いな」
自分の席に戻ると突然振動が起こる。
生徒はみんななんだとばかりに外を見る。そこにはカミソリデマーガが立っている。
侑「あれって?何」
カミソリデマーガは学校の向かいにある建物を破壊した。みんな驚いて逃げ出す。侑も少し遅れてから教室を出ていく。
校庭に避難する生徒たち。侑、歩夢を探しているがいないことに気づく。
侑「どうして・・」
栞子「高咲さん。無事でしたか」
侑「栞子ちゃん」
かすみ「高咲先輩。お久しぶりですね」
侑「かすみちゃん」
しずく「なんとか無事ですね。心配しました」
侑「しずくちゃんも。みんな無事でよかったよ」
愛「てかさ。あれなんなの?なんの怪獣映画?」
璃奈「映画じゃなくて本物だよ」
侑「でも歩夢ちゃんは?」
栞子「私は見てないですね」
彼方「彼方ちゃんも会ってないよ」
エマ「私も・・実は・・」
カミソリデマーガは光刃を放って学校の一部を破壊する。
揺れる学校。
かすみ「うああああ」
しずく「ここも危ないですね」
避難をする生徒たち。
侑、歩夢を探しに行こうとする。
栞子「何をしているんですか?」
侑「歩夢ちゃんが・・」
栞子「今は自分の安全が先ですよ」
侑「そんなこと言ってられないよ。歩夢ちゃんが怒ったのは私のせいだから」
果林「どういうことなの?」
侑「歩夢ちゃんが怒ったのは私が意地を張ったせいだから。だから」
璃奈「そんな・・」
栞子「でもここにいない可能性もあります。避難したほうが」
そう言われて侑も納得をする。学校から出て外に行く。
カミソリデマーガは動きを止める。
様子がおかしいと思い、カミソリデマーガの見ているところを見上げるとロッソ火とブル水が立っている。それに驚く侑たち。
続
しずく「桜坂しずくのウルトラマン講座!このコーナーでは私桜坂しずくがウルトラマンと怪獣を紹介します!今日紹介するのはこちらです」
音「ウルトラマンロッソ フレイム!」
しずく「ウルトラマンロッソ フレイム 身長52メートル。体重4万5千トン。火球を野球のピッチャーのように投げつけて戦うのが得意なウルトラマンですよね。湊カツミさんが日のクリスタルを使って変身するんです!必殺技はフレイムスフィアシュート!今日紹介する怪獣はこちら」
音「カミソリデマーガ」
しずく「次元凶獣カミソリデマーガ。身長60メートル。体重7万トン。全身に刃を備えていてそこから出てくる光刃の一撃は破壊力抜群。いきなり侮れない怪獣が出てきましたね。次回もみてくださいね!」
ありがとうございました。次回2話は9日になります。お楽しみに!