「よし、準備完了だな。」
そうつぶやきマリアはNew WorldOnlineを起動した。
町に入って最初に目につくのは様々な装備をしたプレイヤーである。騎士のような者、魔法使いのような者、神官のような者、様々な装備が目についた。自分の装備を見てみれば、まだ何も変わっていない初心者の装備である。
「最初に装備を買いに行くか、双剣も壊れかけだしな。」
幸い、金も素材も昨日のモンスターのおかげでかなりの量あった。
そうして装備屋に行くために町へ歩きだした。
「やっとついた、ここがイズ工房か。」
5分間歩いて見つけたゲーム内で評判が良かった店、に入ることにした。チリンチリンと入店を知らせる音がなる。
「あら、いらっしゃい、私の名前はイズ、見たらわかると思うけど生産職よ。今日は何をお探しで?」
「私の名前はマリア、昨日からこのゲームをプレイさせてもらっている。職業は双剣使、双剣が壊れそうなので新しい物を作りたいできればオーダーメイドが良い、後防具も買わせてもらおう。」
「どんな武器にするのかしら?」
「双剣で形はそちらに任せよう、素材はこれで足りるかな?」
そう言ってアイテム欄から昨日倒したモンスターの素材を出す。
「へぇ〜かなり集めたのね。」
「それでこれで作ってもらえるのかな?」
「えぇ、大丈夫よ、後素材を融通して貰えればゴールドを安くするわよ。」
「頼む、素材は私が持っていても使えないからな。」
「承りました、それじゃあ作るから明日にでも来てもらえるかしら?」
「わかった、それと防具も見させてもらおう。」
「防具はそっちにあるわ、買いたい武器があったら言って、少し安くするわよ。」
店の右側を指差しながら、イズはそう言って奥の鍛冶スペースに行った。
「さて、どんな装備があるのか。」
そう言って、店内を見回す。
金属でできている黒い鎧、白色と黒色の服、着たら呪われそうな物、等色々な物がズラリと並んでいる。
「ん、これは…」
そこにあったのは一式の装備だった。
全身黒色であり、防具というよりはコートのような装備だ。
「あぁ、それに目をつけるとはお目が高いわね。それは狩人の装束と言ってね、最近作ったんだけど、高すぎて誰も買ってくれないのよ。」
ちょうど戻ってきたイズがそう説明する。
なるほど確かに高いだがマリアはこの装備に目を奪われていた。
「イズ、この(狩人の装束)をもらおう。あと、そこにある鉄の双剣を。」
「はい、合計で百万ゴールドになります。」
「わかった、ではまた明日来る。」
「えぇ、また明日。」
新しい装備を買ったマリアは早速着てみることにした。
『狩人の帽子 Ⅴ』
【STR+50】
『狩人のコート X』
【STR+80】
『狩人のブーツ V』
【STR+50】
「うん、なかなかいいな。」
高いだけあってなかなかに性能が良かった。
着てみただけではつまらないので、再度一日目に行った森へ行くことにした。
書くのすごい難しい。