あの約束から一週間、大上達は準備を重ねていた。
バルバトス・ファイズの改修、集まったメンバー達の作戦会議など、これまででは考えられない程のスケジュールだった。
そして、いよいよフォース戦が始まる時だった。
「さぁ、始めましょう、蹂躙の時を!」
その言葉と共にクイーンは笑みを浮かべながら、フォースのメンバーに号令する。
今回のフォース戦で行われる戦場は鉄血のオルフェンズの舞台となった火星の荒野だった。
その荒野の中で黄金に輝くガンダム、クイーンズ・ファントムに乗っているクイーンは見渡す。
「さて、圧倒的な勝利というのを見せてやりますよ」
だが、クイーンの呟きを言うのと同時だった。
彼方から見えた一筋の光が、クイーン達に襲い掛かった。
「なっ」
それに一番に気付いたのはクイーン達、フォースメンバーの一人であり、亀を思わせるモビルスーツ、グランドトータス乗っているダイバーだった。
彼女が前に出る事で、甲羅から出ていたIフィールドが、その光をクイーン達から守った。
「いきなり不意打ちとはね。
ですが、この程度なら」
「止まりましたかっ!?」
GNバズーカからの攻撃が終えるのを見計らうと同時に、クイーン達はすぐに行動に移る事にした。
「自分から居場所を晒すなんて、馬鹿な奴らですね!!」
そう言い、すぐに動き出そうとした彼女達だったが、次の瞬間、敵の接近を感知するアラートが鳴り響く。
「なに、敵がっどこにっ」
「っ!?」
そのアラートが鳴り響いた次の瞬間、グランドトータスはそのまま上空から降り注いだ存在によって、地面にめり込むと同時に爆散する。
「なっ、グランドタートスをたった一撃でっ!!」
煙の中から見える黄色の目は鋭くクイーン達を睨みつけられ、一瞬だけ後ろに下がる。
「まさかっあの女っ、あいつを雇ったとでも言うのっ!」
同時に煙が晴れると共に見せたバルバトス・ファイズの姿を見せた瞬間、クイーンは舌打ちと共に睨みつける。
「そっちがその気だったら、行くわよ!!」
それを合図に、クイーン達の機体が同時に黒いオーラを身に纏った。
「ブレイクデカール、お前ら、それに手を出していたのか」
「五月蠅いわねっ!
勝つ為ならば、どんな事でもするのよ!!」
「そうかよ、まさかここまでの奴とはなっ!
学校でも、お前にも、そういう事をしているとはな」
「学校っまさかっ!!」
その言葉と共にクイーンの脳裏に、思い浮かんだのは朝田と一緒にいた男子の事。
それが、偶然だったのか、バルバトス・ファイズである事は間違いなかった。
「だったら、ここで始末するだけ!」
その言葉と共にフリーダムを改造した機体であるブレイブフリーダムに乗るダイバー、ブルーブレイブがバルバトス・ファイズに襲い掛かろうとした。
「コアチェンジ・ドッキング・ゴー」
だが、そんなブルーブレイブの前に立ち塞いだのは赤いガンプラだった。
「なっ」
その言葉と共にブルーブレイブの前に現れたガンダムは2本の剣を手に持ち、ブルーブレイブを切り裂く。
「まさか、頼まれて来てみたら、まさかマスダイバーとはな。
だからっ、ここで倒す!」
「頼んだ、ヒロト」
「あぁ」
その言葉と共に、ヒロトが操るガンダム、マーズフォーガンダムは両手に持った剣を一つにすると同時に、目の前にいたブルーブレイブと戦っていく。
「へいへい、まだまだライブは終わっていないだろうがよぉ」
そう言い、ウィングガンダムゼロを改造した機体であるファイルノーツは、その手に持った戦闘用ギター『レクイエム』を構えようとするが
「まさか頼まれたフォース戦にマスダイバーがいるとはなぁ!!」
その言葉と共にファイルノーツに向けて、次々とビームが襲い掛かると、飛行形態からモビルスーツ形態に変わったガンダムシャイニングブレイクは、そのまま接近すると
「シャイニングフィンガー!!」
その雄叫び声と共に、ファイルノーツの持つレクイエムを掴み、破壊する。
「なっ、変形でっ、格闘ができるってっ!?」
そう言いながら、破壊されたレクイエムを手放し、そのままシャイニングブレイクとの戦いが続く。
「どうなっているのっ!
マスダイバーで、確かに強化されているのにっ!!」
そう言いながら、バルバトス・ファイズとクイーンとの戦闘は激化していく。
バルバトス・ファイズのその手に持っている朝田が考案した新たな武器、ファイズ・バトルメイスがクイーンズ・ファントムのフレイムソードを押していた。
「このバルバトス・ファイズはこれまでのバルバトス・ファイズじゃない。
これは俺と朝田が作り出した機体なんだよ!!」
そう言って、振り上げたファイズ・バトルメイスがフレイムソードを吹きとばす。
「朝田、朝田って、五月蠅いのよぉ!!」
その言葉と共にクイーンズ・ファントムを中心に黒い瘴気が覆う。
「クイーンズ・ファントムに変化がっ!?」
「これはまさかっ暴走っ!?」
そう言いながら、周りのフィールドを破壊させながら、その攻撃に対して、バルバトス・ファイズはそのまま地面にファイズ・バトルメイスを突き刺す。
同時にファイズ・バトルメイスから溢れ出る光の壁が攻撃を防ぐ。
「その程度の壁でぇ」
「十分だよ」
Φはバルバトス・ファイズにある新たなスイッチを押す。
【Complete】
その言葉と共にバルバトス・ファイズの胸の装甲が解放され、肩のアーマーが開き、そこから銀色の光が溢れ出す。
同時にバルバトス・ファイズの瞳は赤く光り輝き、サイコフレームも銀色に変化していた。
「なっなんですのっあれはっ!?」
そう言っている間にクイーンズ・ファントムは驚きを隠せない間に、その腕に装着されていたIフィールド・ビームバリアが破壊された。
「なっ」
「ここからは一方的な蹂躙よ」
同時に見えたのは、朝田が乗り込んでいたイチイバル・ウォーリアがヴァーチェ・カスティーゴのエネルギーのエネルギーを受けていた。
それによって、強化されたスナイパーライフルは、Iフィールド・ビームバリアを破壊した。
「くっ、だかっ」
すぐに反撃しようとした時だった。
【Start up!】
バルバトス・ファイズの姿はそこにはなかった。
「何が起きているのっ!?
なんでっ装甲がっ削れていくっ」
そうしている間に、クイーンズ・ファントムの周りには何時の間にか何十という円錐状の光が現れる。
「なっ何なのっ、これはっ」
「はああぁあ!!」
バルバトス・ファイズから聞こえた叫び声と共に、一斉にクイーンズ・ファントムは貫いた。
「あっあぁ」
【3...2...1...Time out!】
その叫び声を出す前に、クイーンズ・ファントムは爆散する。
「ふぅ」
同時に姿を現したバルバトス・ファイズは体内から溢れ出す蒸気と共に、バルバトス・ファイズは再び元の形態へと変わった。
「やっと、アクセルフォームもできたか、だけど」
Φは画面を見てみると、そこには全体の動力が大きく低下しているのが分かった。
未だに改良点が見られるが
「とりあえず、勝てたか」
同時にΦ達が勝利宣言がされた。