「レイドイベント?」
「はい、今回のミッションの一つで巨大モビルアーマーと戦う事になります!
私達以外にも様々な参加者がランダムで決まりますので、わくわくしますよね!!」
「レイドイベントねぇ」
そう言いながら、俺もめぐみんに誘われるままにレイドイベントに参加する事になった。
「それにしても、シノンは一緒に参加しないんですか」
「なんか新しいのを思いついたらしいから、今日はそっちの作業だって。
なんか、昨日、一緒に555を見てから、なんか思いついたらしいんだ」
「一緒にって、まぁ、別に良いとして」
そう言いながら、めぐみんは参加者を見て回る、
今回の参加メンバーとしては俺とめぐみんを含めて5人だが、大型の楯を持ったジムに青い一つ目のザクだった。
「なんというか、個性的な奴らだな」
「「「お前が言うか!?」」」
同時に合流したのか、二つの機体のダイバーが近づいてきた。
「そうか?」
「そうですよ。
えっと、お二人の機体は一体」
「聞きますか?
これはあのファルゲン・カスタムを再現させた機体なのよ!
これでも結構自慢の作品なのよ!」
「それだったら、私のジム・シールダーの防御力は鉄壁ですから、いざという時は任せてください」
そう言い二人は自慢げに話している間に最後のメンバーが来たようだ。
振り返ると
「お前はあの時のか」
そこにいたのは、女神の円卓のメンバーの中で見かけた奴だった。
最後まで戦闘に入らなかったが、他のメンバーとは違って、ブレイクデカールを使っていない事で印象的だった。
「久しぶりだなぁ、バルバトス・ファイズ!!」
そこにいたのは、女神の円卓に所属している奴の一人であるビーストだった。
「なんだ、またやるのか」
「ちっちっちっ、そういうのはちゃんとした場所じゃないと。
まぁ、俺のフォース無くなったけど」
「あっさりしていますね」
「元々は誘われただけだからな。
それにブレイクデカールにも興味なかったし」
「そっか、とりあえずはここでは頼む」
その言葉と共に俺達は握手する。
それを合図にステージへと移動すると、韓国の町を思わせる光景が広がっている。
「まさか、ボスというのは」
その言葉と共に現れたのは巨大な城だった。
だが、徐々にその城には形が変わっていき、そこに現れたのはこれまで見た事のないガンダムだった。
「なっ、サイコガンダムじゃない!?
なんなんですかっ、あいつは!?
「さっきのは、まさかブレイクデカールの暴走!?」
「ちっ、ここに来てかよっ」
その言葉と共に舌打ちをしながら、動かそうとした時だった。
「んっ?」
「どっどうかしましたか?」
「バルバトス・ファイズが動かない」
「はぁ!?
何をふざけた事を言っているですか?」
めぐみんは文句を言っているが、まるで言う事が効かない。
「だったら、ここは!」
ビーストが乗り込んでいるディノモンスターはそのまま謎のサイコガンダムに接近する。
やがて、サイコガンダムの名前としてギガンティスと表示され、同時に両手に持ったビームライフルで襲い掛かった。
その攻撃に対して、ジム・シールダーは俺の前に出て、その攻撃を防ぐ。
「味方をやられる訳にはいきませんからね」
「悪いな」
そう言っている間にファルゲルグマッフ・カスタムがギガンティスに対して牽制するように周りで攻撃を仕掛けていく。
そしてヴァーチェ・カスティーゴが手に持ったGNバズーカで、こちらから視線を変える。
「なんという硬さなんですかっ、Φ!?」
「ふぅ」
そうしている間にも、俺はゆっくりと息を整える。
なぜ、動かないのか分からないが
「バルバトス・ファイズ、このまま守りっぱなしで良いのかよ」
同時に、バルバトス・ファイズが僅かに動き始め
「余計な事を考えている暇なんて、もうないだろ!」
その叫びに合わせるように、バルバトス・ファイズの瞳は鋭く光る。
「バルバトスルプスにサイコガンダム。
あっ」
「何か気付きましたか?」
めぐみんの言葉にビーストはすぐに聞く。
「いえ、これって、もしかしてあの」
「あっ」
同時に全員が何かに気付いたようだが、そんなの、今は関係ない。
近くのビルの窓から見えたバルバトス・ファイズの瞳はアクセルフォームではないなのに赤く光っていた。
だが、それに合わせるようにサイコフレームも赤く光り輝く。
――――ガアアアァァァ
「行くぞ、バルバトス」
同時にバルバトス・ファイズは手を地面に置き、そのまま走り出す。
目の前にいるギガンティスに向けて、ファイズ・バトルメイスを振り下ろす。
振り下ろされた一撃はギガンティスにダメージを受けると、後ろに仰け反る。
仰け反ったギガンティスは、こちらに向けて腕を伸ばしてきたが、同時にヴァーチェ・カスティーゴがその腕を吹きとばした。
「Φ!」
「あぁ」
【Start up!】
その音声と共にバルバトス・ファイズはそのままアクセルフォームへと変形する。
同時に手に持っていたファイズ・バトルメイスのメイス部分が引き抜かれ、太刀へと変わり、薄いエネルギー刃が覆われるファイズ・セイバーへと変わる。
「一気に決める」
同時にバルバトス・ファイズはそのまま、ギガンティスに向かっていく。
このアクセルフォームの時はスピードはまさに劇中通りのスピードになるが、その反応速度は本当にこちらが対応しなければ、使い物にならない。
だから狙いは
「その関節の隙間!」
同時に走りながら、目の前にいるギガンティスの隙間を切り裂いていく。
最初は、まるでダメージがない状態だったが、何度も切り裂く事で腕は完全に破壊され内部のケーブルが剥き出しになっていた。
「今だぁ!!」
それを合図に全員が持つ武器の狙いを剥き出しになっている部分に攻撃を集中する。
先程まで僅かなダメージしか与えられなかったはずのギガンティスは徐々に壊れていき
【3...2...1】
その音声と共に、そのまま切り裂いていく。
【Time out!】
音声が鳴り響くと同時にバルバトス・ファイズのアクセルフォームは解除され、後ろを振り返ると、完全に撃墜されたギガンティスの姿だった。
「勝てたか」
「えぇ、なんとか。
それにしても、まさかモビルアーマーの設定も再現されるなんて」
「それって、もしかして鉄血のオルフェンズのガンダムフレームの設定ですか?
だけど、なんで?」
「どういう事なんだ?」
何を言っているのか、俺は分からず、思わず首を傾げる。
「えっ、知らないですか?
鉄血のオルフェンズでも名場面と言える、バルバトスルプスとモビルアーマーであるハシュマルとの対決を」
「まぁ」
ほとんどが仮面ライダーばかりを見ていたからな。
「とりあえずは勝てたから良いか」
俺はそう能天気な事を言いながらも、ボロボロになっているバルバトス・ファイズを見る。
未だに戦いの興奮を冷めないのか、赤い瞳が輝き続けていた。