「まさか、ここまでとんでもない奴が相手とは」
そう言いながら、めぐみんは敵の姿をΦ達よりも早く辿り着く事ができた。
だが、その光景はこれまでのGBNでのバトルでは見た事のない光景だった。
「アドラステアですってっ!?」
目の前にあったのはめぐみんの乗るヴァーチェよりも遥かに巨大な戦艦であるアドラステアが彼の前に立ちはだかっていた。
「ですが、それは不可能なはず」
GBNにログインする為に必要なガンプラ。
そのスキャンを行う時にはガンプラを台の上に載せる必要はある。
だが彼女の目の前にあるアドラステアは台に載せる事ができない程の大きさだと、めぐみんは記憶していた。
「確かに通常の台では不可能でしょう。
ですが、個人用を持っていれば、問題ないはずです」
その言葉と共にめぐみんに話しかけてきたのは今回の対戦相手であるアマザ艦隊のリーダーであるナナミだった。
「金持ちですか!!」
「勝つ為ならば、どのような事でもするだけの話ですよ」
その言葉と共にアドラステアの格納庫のハッチが開くと共に、そこから現れたのは
「なっガンプラっ?!」
「戦艦に搭載していても、可笑しくないでしょう」
その言葉と共に出てきたのはブルッケング、ジャバコなどの様々なガンプラが現れた。
そのガンプラの数は参加人数を遥かに超えていた。
「GBNのルールを破っている?」
「違いますね。
このバトルではあくまでも5人での参加。
だけど、その全てを私が操れば良いだけの話ですから」
「そんな事がっ!?
まさかっカルロス・カイザーのような事をっ」
「えぇ、ですが、私の腕は既にそれを凌駕している!」
それを合図にナナミの操る機体が次々と襲い掛かってくる。
めぐみんは苦い顔をしながら、そのまま後ろへと跳びながら、その手に持ったGNバズーカでブルッケング達へとビームを放っていく。
だが、その攻撃は掠る程度で、ダメージを与えられていない。
「本当にたった一人で操っているんですかっ!?」
「さぁ、それはどうでしょうね」
そう言いながら、量産機から放たれていく攻撃に対して、GNフィールドで防御を行っていく。
「確かに硬いですね。
だけど」
「なっ!?」
周りを見ていると、量産機とは違う小さな何かがめぐみんを狙っていた。
「あれはドラグーン!?
しかも、なんですか、あの数は!?」
「さぁ、さっさと落ちなよ!!」
その言葉と共に現れたのはフリーダムガンダムを改造した機体であるガンダムフリーダムウィザードだった。
そこから放たれる無数のドラグーンと量産機の連携によって、めぐみんのGNフィールドを破りそうになる。
「どうですか、この力は!」
そう言いながら、ドラグーンを操るガンダムフリーダムウィザードのパイロットであるリューナが画面に現れる。
「この圧倒的な力量差に勝てる訳ないでしょう」
「確かに、私だけだったら負けてました。
えぇ、私だけならばね!」
「っ、離れなさい!!」
ナナミは何かを感じたのか、リューナに撤退するように指示を出す。
「何をっ!?」
ナナミの言葉にリューナは疑問に思い、顔を傾げると同時だった。
量産機達とドラグーンを襲うように無数のミサイルを襲い掛かる。
量産機は身構えていた事でダメージは武装を一部無くす、腕を無くす程度など被害を最低限に留めた。
だが、ドラグーンは、そのほとんどをミサイルによって撃墜されていた。
「今のミサイルはっ!」
リューナは疑問に思うと、上空から現れたのは一つの戦闘機だった。
先程までのミサイルが搭載されていたをパージすると共に
「行け、ファング」
その言葉と共に放たれた無数のファングは緑色の光と共にガンダムフリーダムウィザードの手足を貫いていく。
何が起きているのか分からない内に、その手に持ったGNソードライフルの攻撃によって、全身を打ち貫かれる。
「そっそんっ」
リューナは叫びながら、同時にロストする。
「ハマーンでもないのに、ドラグーンばかりに頼るからです」
ナナミは、そのままロストしたリューナに向けて冷たく言い放つ。
「仲間なのに、冷たい言い方ですね」
その発言に対して、思う所があったのか、めぐみんは思わず反論する。
だが
「所詮、囮ですから。
それにあなた達を倒せば、既に勝ったような奴ですから」
「まるでΦ達が負けるような言い方ね」
そう、めぐみんはナナミを睨みつけるが
「倒されますよ。
我らのエースならばね」
「ぐっ」
ナナミがそう宣言すると共に、再び量産機が襲い掛かってきた。