普段はめぐみんやシノンと一緒にログインしているΦは、一人、目の前にあるガンダムバルバトス・ファイズを見つめる。
「このままで良いのかなぁ」
そう言いながら思い出すのは、つい先日まで参加していた戦いの出来事だった。
GBN、全てを巻き込んだマスダイバー達との戦いが終わった。
Φ達がマスダイバーと戦っている間、リク達の活躍により、ブレイクデカールの使用が不可能になり、実質的にマスダイバーは全滅した。
それは、Φ達にとっても勝利であり、最後まで戦い抜けたのは、上位ランカーでも難しい事だった。
だが、その戦いで、Φが思ったのは
「バルバトス・ファイズ。
お前を強くするには、どうしたら良いんだろうなぁ」
強さへの衝動だった。
今のバルバトス・ファイズは、仮面ライダー555の最強の姿であるブラスターフォームを再現した姿である。
ダブルエックスのサテライトシステムを取り入れる事で、機体性能を大きく上げる事には成功し、まさに最強のバルバトス・ファイズと言っても良いだろう。
ブラスターフォームにあった飛行能力も必殺技の再現も行えた。、
しかし、マスダイバーとの戦いの中で、バルバトス・ファイズの必殺技が防がれる事があった。
通じない時もあった。
仲間の助けや、偶然がなければ、すぐにやられていた場面も多くあった。
それは果たして求めていた仮面ライダー555の姿だっただろうか。
しかし、Φは、それ以上に強くなる姿が思い浮かぶ事はできなかった。
「どうしたら良いんだろうなぁ」
そう思いながら、Φは鬱憤晴らしとばかりにミッションを探していたら
「バトローグミッション?」
その気になるタイトルに目を向けて、Φはそのままミッション画面を見る。
そこに書かれているのはガンダムビルドファイターズバトローグに出てきたシステムを再現して、歴代「ガンダムシリーズ」に登場するキャラクターのAIデータとバトルができるミッションだ。
機体もパイロットもランダムだが、参加するにもBランク以上が必要な高難易度ミッションである。
だが、その分、夢の戦いが実現する可能性もあり、多くのダイバー達が参加しているミッションである。
さらには噂では予想外なキャラクターが出る可能性もあり、人気の高いミッションである。
「なんだか、面白そうだな」
ミッションで戦うNPCとも、実際に戦うダイバーとも違う戦い。
それはバルバトス・ファイズを作り、仮面ライダー555で戦ってみたいΦにとっては興味深い内容だった。
「これは、参加するしかないよな」
その一言と共にΦはすぐにミッションカウンターへと歩きだした。