「えっ、ガンダムにバイクってあるの」
「あら、知らなかったの?」
その日、俺はどうするか悩んでいると、マギーさんから驚きの事実を聞かされた。
ガンダムの作品内に、モビルスーツが乗るバイクの存在がある事に。
「まぁ、GBNのデータ限定だけど、マシンライダーというのがあるわ。
ダイバーポイントが溜まっていれば、いけると思うけど」
その事を聞いて、俺はすぐに自身のビルドコインとマギーさんに教えてもらったマシンライダーを見る。
現状、バトルに勝っている事もあって、溜まっているビルドコイン、そして理想とする改造に必要なポイントを合わせて、あともう少し。
「ふふっ、だったら、やってやるぜ」
「そうこなくちゃね。
さすがに仮面ライダーにバイクがないのは少し寂しいからね」
その言葉に俺も頷きながら、目を輝かしていた。
「だけど、今の対戦できる相手と言ったら、この人しかいないけど」
「誰でも良いですよ!!
一体」
そう言い、俺はマギーさんが指を指していたので、振り返り、そこにいたのは俺よりも巨体な奴が立っていた。
真っ黒なGが立っていた。
「・・・じょうじ」
「じょうじねぇ」
目の前にいる奴はそのままプロフィール画面が出てきて、そこにはじょうじと書かれていた。
「良いぜ、戦おうぜ、じょうじ!!」
その言葉と共に、俺はそのままバトルを承諾する。
同時に会場へと移動する。
「ある意味、凄いわね」
「アマゾンズで慣れたから」
「アマゾン?」
そう、特に気にせず俺はバルバトス・ファイズへと乗り込む。
同時にバトルがスタートすると共にバトルフィールドは寂れた町へと移動する。
「さて、どこから来るか」
そう言いながら、俺はすぐにバルバトス・ファイズの武器の一つであるファイズ・エッジを構える。
プロフィール画面で確認する限りでも、あのじょうじというダイバーは油断できない相手なのは知っている。
だからこそ、俺は最初からファイズエッジを装備しているが
「くっ」
ファイズエッジを構えながら、周りを動きまくる奴を睨みつける。
武器も何も持っていないが、その分、身軽なのか、姿を見る事ができない。
「じょうじ」
「っ!!」
聞こえてきた声に対して、すぐにファイズエッジで防御する事しかできないが、そのまま俺は吹き飛ばされてしまう。
「まったく、本当にゴキブリみたいな奴だな」
そう言いながら、壁に叩き込まれ、そのまま攻撃するように接近する奴に対して、俺はファイズポインターを取り出す。
だが、その脅威を知っているのか、すぐにファイズポインターに向けて岩が投げられ、ファイズポインターが吹き飛ばされる。
「ぐっ」
すぐに取りに行こうとするが、その先には奴が待ち構えていた。
罠だと分かり易いため、後ろに下がると同時にファイズポインターは踏みつぶされ、破壊される。
「やっぱり、知っているよな」
同時に見えた奴の姿はガンダムという形は残っているが、本当にゴキブリだと思わせるような機体だった。
こちらをまっすぐと見つめながら、すぐに走り出す。
「まったく、アクセルフォームはまだできていないってのに」
このような高速移動をする相手には有利になるアクセルフォームは、どのように再現すれば良いのか、まだ悩んでいる為に今は使えない。
だからこそ、今、この場で使えない事に悔しい思いがあるが、それでも諦めるのはまだ早い。
「こうなったら、賭けだな」
【Ready】
俺はそのまま右手にあるファイズショットを装備させ、同時に構えると、ガンダム・テラフォーマーズが襲い掛かる。
ナックル・ガードを装備している腕を引きちぎる為に力を籠める。
「だけどなぁ!!」
【Exceed Charge】
その音声と共に光り輝いたのはファイズショットではなく、ファイズエッジだった。
驚きを隠せないガンダム・テラフォーマーズはすぐに逃げ出そうとするが
「逃がすかぁ!!」
一瞬でも姿を見る事ができた以上、それを逃がさない。
俺はそのまま腕を振り上げるとファイズエッジから放つエネルギー波でそのままガンダム・テラフォーマーズを拘束する。
「じょっ!?」
拘束した事で、身動きを取れないガンダム・テラフォーマーズに対して、俺はすぐに走り出すと共に、振り上げる。
「はああぁぁぁ!!」
一閃と切り裂く。
それだけでも倒せないならば、何度も切り上げ、最後の一撃を放つように一回転。
「じょっじょう」
拘束が解除されると同時にΦという文字が刻み込まれ、同時に勝利の音が聞こえる。
勝利画面が出てくると共に目標であるビルドコインを確認する。
「よしっ」
同時に俺が浮かび上がる、新たなファイズの形が見えてきた。