そう考えると温泉郷って設定ホント便利っすね……。
シャロンさんが出ていって
リィン様、と呼ぶ声が聞こえた。
『千客万来、というやつか?』
『どうなんだろうな。 良いことなのかは兎も角、顔見知りが増えて困ることは無いとは思うぞ。』
『お人好し……いや、そこが利点か。』
角が生えた兎みたいな魔獣がいる、というのは置いておいて。
老師から教わったそんな事を思い浮かべながら、呼び出した当人の元へと動き出す。
「ぁ……。」
そこにいたのは、予想通りと言うべきか。
先程立ち去りながらも、此方へと視線を向けていたような鎧姿の娘。
今は鎧を脱いでいるようで、着ている服装は街中であれば普通に溶け込めそうな姿。
けれど何処か、気品さとでも言えば良いのか……そんな雰囲気が抜けない、剣を腰に佩いた一人の少女だった。
「シャロンさん、どうしたんですか?」
「お客様です。」
「俺に?」
ええ、と呟く言葉は少しだけ口元を歪めていて。
あ、なにか面白いものを見た時の顔だ。
そんな印象を抱かせるには十分過ぎる程だった。
「……知ってる人ですか?」
「彼女の……何と言えば良いんでしょう。 師匠? 上司? には何度かお目通り
「……その内話させますからね。」
「どうでしょう。 口が軽くなれば良いんですけども。」
絶対そこ以外に何か理由があるんだろうと含ませる話し方。
彼女が正常の時のごまかし方でもあり、日常的に見るものでもあったから。
まあ良いや、と一旦横に置いておいた。
「ええと、俺に用とのことですけど。」
「リィン・シュバルツァー?」
「そうですが……。」
フルネームで呼ぶ相手?
……何というか、本当に何処にでも埋没しているような少女で。
例え、
それこそ、避暑や冬にはある程度以上の老若男女が訪れる土地だし。
仮ではあるが領主の息子である以上、対応した経験も十や百では効かないのだから。
「私は以前貴方に世話になりました。 その礼を、と思いましたが……。」
「……すいません、覚えてはいないですね。」
「完全に忘れられてるとは思いませんでしたわ……!」
無茶言うな、と口走りそうになったけど一旦抑える。
ええ、と……そうだ。
「あー……名前を聞いても?」
「
「デュバリィさん、ですか。」
「呼び捨てで構いませんわよ、その程度には世話になりましたから。」
一体何をしたのだ。
……取り敢えずは、置いておく。
「要するに、挨拶に来たってことでいいのか?」
「そうですわね。 後は、
「は?」
今、何と言った?
「……いや、すまない。 俺の聞き間違えかも知れないからもう一度頼む。」
「仕方有りませんわねえ。 貴方を鍛えに来たと言ったのです、シュバルツァー。」
「何でだよ!?」
「幾つか理由はありますが……まあ、一番大きいのは。」
「大きいのは。」
確かに最近きちんとした「剣士」を相手にしていないのは事実ではある。
主に軽く嗜んでいたテオ父さんや変則的、という意味でシャロンさん。
そして周囲を脅かす、セピスを溜め込んだ魔獣達。
その中で、各種型を磨いてきたのは間違いなく。
自分の欠点やそれを補う手段も、薄ぼんやりとは見えてきた。
けれど、
其れ自体は、どうしても見出だせずにいた。
そんな折の、この提案。
「貴方がその程度では――――私自身が納得できないからです。」
「全く納得できる理由じゃないんだが……。」
玄関口の騒ぎ合い。
それを眺めていたのは、一人のメイド。
そして大分遠くで、誰かが一人。
強化パッチその2:デュバリィによる鍛錬
他シリーズからヒロイン1~2名追加しても良いと思います?
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GO
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NO
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どうせだしキャラ入れ替えれば?