やったねリィン、閃始まる前なのに嫌でも強化するよ!
精神性がアレなのは致命的だけどな!
びちゃり、と音を立てて地面の上へと倒れそうになるのを片足を立てることで防ぐ。
荒い息……を通り越して、呼吸をするのにも力を込めねばならない程。
そして俺の視線は、見下ろす二つの影へと向けていた。
「立ちなさい、リィン! まだ終わってませんわよ!」
「《神速》……いや、
「分かってる……!」
無理矢理にでも身体を動かそうとすれば、四肢の……特に足回りに鋭い痛みが走る。
それだけ普段に比べ酷使しているという証であり、同時に
そんな点を一つ一つ明らかにし、叩かれながら、技を磨き上げていく。
ユン老師……師父から教わっていた頃とは少しだけ違う、自分だけの技として高めていく工程。
それを楽しめないのならば、剣士ではないのだと俺は思う。
「根性だけは一人前だと思いますが……どう思われます?」
「叩けばその分鍛えられる素材だとは思うがな。
「うぐ。 ……確かに、マスターはそういう事する人ですけども。」
誰のことを指してるのかは分からないが、少なくとも二人の師に当たる人物。
尋常じゃない強さを持っているのは聞かずとも、分かった事。
「悪い、待たせた!」
「では、もう一度だ。 受けるのか、見切るのか。 その判断から再開でいいな?」
「お任せしますわ。 能力の判断は貴方の方が上でしょうし。」
――――今しているのは、俺への「訓練」と表した数日に一日の立ち会いだ。
彼等がやってきて凡そ一月。
長期滞在する、ということだけは聞いていたがその方針が少しだけ変わったらしい。
つまりは、場所を移りながら彼女……カリンさんを目覚めさせる手段を模索するのではなく。
この場所、ユミルを拠点としてあちこちに向かい。
目ぼしい場所があればそちらへと向かい試す、という形へと。
その理由を問い掛けてみたけれど、返ってきた答えは至極単純。
「以前に住んでいた場所を思い出す部分が幾つかあってな。 それに、下手に都会よりも動きやすい上に任せておける相手までいる。」
そんな簡潔なもの。
恐らく、その相手というのはシャロンさんなのだろう。
デュバリィ(呼び捨てにしろ、としつこいので気付けば同い年に話すような口調になっていた)は……何と言えば良いのか。
戦闘面ではまず間違いなく天賦の才能があるのだと思う。
ただ、どこかが人間臭いというか抜けているというか。
失敗しては騒動を起こし、住民に笑いを提供している。
……個人的には、彼女も滞在し続けて良いのかを問いたいのだが。
『構わんのだろう、片翼を鍛えてくれるというのならそれに従え。』
『いや、でもな……。』
『そうして、その分の借りを返せばいい。』
そんな、相談のような自分の心との話の結果。
彼女たちの立ち会いに混ざり、磨き上げ。
立てなくなる程度に疲労すれば、二人の立ち会いを見て自分の動きに取り入れる部分を探す。
剣技や脚の使い方、立ち回り方。
恐らくは
最近分かり始めた、見知らぬ遠くからの視線を感じながら。
足技と、自身の体内に宿る魔力と、《気》と呼ばれる概念と。
それらを駆使し、目の前の二人が当然のように使用する技を模倣する。
「――――行くぞ。」
「来い!」
二人、三人。
自身の分身体のような物を短時間具現化する、《分け身》と呼ばれる
実体の有無、発動時間、操作精度。
それら全てが劣りながら――――。
目の前の分かりやすい縦振りを弾き、一瞬遅れ振るわれる攻撃を
かきん、かきんと。
金属の音が、小さい広場の中に響き渡っていた。
《分け身・劣化》……CP:30 遅延CT:0 《絶対回避》一回、《心眼》:10CT、回避率+20%:10CT
※何方かと言えば防御寄りに覚えたクラフト。
実体を武器にだけ持たせることで自分に被せるような形で使っている。
他シリーズからヒロイン1~2名追加しても良いと思います?
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GO
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NO
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どうせだしキャラ入れ替えれば?