『ふむ、目覚めたか我が片翼よ。』
朝、目が覚めたら妙な声が聞こえてきた時。
正直どんな反応して良いのかが分からないというのは卑怯だろうか。
今、俺はそんな気分で一杯だ。
「………………いや、誰だよ!?」
七耀歴1203年、3月。
今いる場所は、俺の故郷――――帝国の田舎、《温泉郷》ユミルから遠く離れた場所。
《クロスベル》と呼ばれる、帝国と共和国の間に位置する都市の一角だった。
こんな場所にいるのは他でもなく。
俺が修めている武術、《八葉一刀流》と呼ばれる太刀を主体とした武術にほぼ必須になる太刀が折れてしまったことに由来する。
ユン師父からは初伝で打ち切られ、その場を離れ。
迷いながらも、日々の鍛錬だけは欠かさずに行ってきていたからか。
ふとした気の緩みから、間違った角度からの一撃を木に当ててしまい。
あ、と言葉を漏らした時には既に遅く。
半ばから折れてしまったそれの代わり……を求めて、両親に頼み込み。
元々俺を強く心配してくれていた両親も、力強く送り出してくれたその翌々日の朝。
『……分からないか?』
「分かるわけ無いだろ!?」
いつもの習慣のように、日の出と同じに目を覚ませば。
胸元から響く見知らぬ声と、薄く見える金髪の男性の影が部屋の隅にあった。
正直叫びださなかったのを自分で褒めたい。
『ふむ。 幾つか思い当たることはあるが。』
「勝手に納得して勝手に自分で答え出せるのなら聞くな……というか、俺の質問に答えてくれ。」
『質問?』
「誰なんだよ、お前は!」
『誰……ふむ、何と言えば良いのか。』
日が出たばかり、早朝だと言うのに叫んでしまった俺。
ある程度防音がしっかりしたホテルでなかったら、恐らく叫び声は周囲に聞こえていただろう。
叫び、自分の声の大きさに驚き。
慌てて口を閉じたが、それを気にすることはなく目の前の
『私は、片翼の《力》の代わり……いや、片翼の呼ぶ《鬼の力》の化身のようなものだ。』
「…………は?」
当たり前のように告げられた言葉に、思考が止まる。
『正確に言えば色々とあるのだがな。お前は何も感じていないのか?』
「いや……いや、待ってくれ……。」
何を言っているんだ、この人(?)は。
力の化身?
確かに、胸元から声が聞こえるような感覚もそれなら理解できる。
目覚めたら唐突に同じ部屋にいたのも理解は出来る。
ただ、それなら一つ疑問が浮かぶ。
「……なんで唐突に?」
『まあ、端的に言えば一言で済む内容ではあるが。』
「言えよ。」
今まで恐れていたモノのはずなのに。
妙に――――何と言えば良いのか、そう。
正体を知らなかったのでなく、知ったからこその蛮勇にも思えるような言葉。
だからこそ、今こうして話せているような気がしないでもない。
『
「……至宝? 御伽噺の?」
『今は然程重要ではない。 今の我が片翼に取って重要なことはたった一つだからな。』
「重要なこと?」
『ああ。』
鸚鵡返しのように出る言葉は、自分で理解できていない事柄だからこそ。
そして、次に放たれた言葉で更に混乱の渦へと叩き落されることになった。
『今のこの場所は、我が片翼が良く見知った場所――――と、
「……………………は?」
その言葉に。
知らない記憶と、知った記憶が混在した記憶が流れ出した。
リィンくん≒《イカロス》=アッシュ枠(+幾つか)
鬼パワーさん≒《ヘリオス》枠。
尚諸々の理由のお陰で大分優しくなっててよかったな……!
他シリーズからヒロイン1~2名追加しても良いと思います?
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GO
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NO
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どうせだしキャラ入れ替えれば?