閃の軌跡if~もしも銀の叙事詩と混じったら~   作:氷桜

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日常編。


19.入学前。

 

届いた制服は、()()()()()()()()()だった。

 

「んー……?」

「どうかしましたか?」

「ああ、シャロンさん。 少し気になったことがあって。」

「気になったこと、ですか?」

 

届いたそれを前に、違和感というよりも純粋な疑問を思う。

首を捻っていれば、仕事を片付け終えたのかシャロンさんが顔を出し。

知っているとは思えないが、気になっていたことを口に出す。

 

「この間、士官学校で入学試験を受けたじゃないですか。」

「そうですね、リィン様が無事に受かってホッとしました。」

「……ご心配おかけしました、でいいんですか?」

「旦那様方も口には出さずとも、心配しておられましたから。」

 

そうですか、と口にして。

後で礼を言っておこう、と心に決めた。

普段から俺のすること、したいことに殆ど否定もせずに応援してくれる二人なのだから。

こういう機会にこそ、きちんとしておきたい。

そして、彼女もそれを見越しての発言なのだろう。

薄く笑うその顔に、熱を覚え。

少し目を逸らしながら話を続ける。

 

「それで……学校で手伝ってた先輩? の服装って緑だったんですよ。」

「制服の色が違う……今年に入ったからでは?」

「何か意味があるのか、と考えてしまったら止まらなくて。」

「恐らくは――――士官学校で説明があると思われますが。」

 

少しだけ。

ほんの少しだけ、一瞬だけ。

シャロンさんの顔が歪んだようにも見えたが、次の瞬間には元の顔に戻っていて。

何かを思い出したのか、それとも引っ掛かったのか。

 

「……シャロンさん?」

「はい?」

「何か、引っ掛かることとかあるんですか?」

「いえいえ。 そんな事はありませんが……どうかしましたか?」

 

ごまかしている、という雰囲気ではなく。

何かが浮かび上がってしまったかのような、微妙な応答のやり取り。

そう感じてしまうのは、それなりに長く暮らしているからなのだろうか。

 

「いや、一瞬顔が……。」

「気のせいだとは思われますが……そうですねえ。」

 

だからこそ、理由を口に出せば。

見間違い、俺の間違いなのだろうと淡々と語りながら。

そうだ、と何かを思い出したかのような笑みへと変貌する。

 

「そんなに私のことが心配ですか?」

「へ?」

「ほんの少しの違いでさえも気付いて下さったのでしょう?」

 

何を言っているのか、という意味合いなのだが。

それを理解していないのだろうか。

取り敢えず、本心から気持ちを伝えておく。

 

()()()()()()()()()

 

あ、笑顔が固まった。

 

「ずっと一緒にいるんですから、気付かないってのも難しいと思うんですけど……。」

「……そ、そうですよね。」

「……一体どんな事を考えたんですか?」

 

結局。

そんな問い掛けも、固まった理由に関しても答えてくれることはなく。

()()()()()()()訪ねてきたデュバリィの到着で有耶無耶になった。

……こいつもこいつで、彼女の言う所の「敬愛するマスター」から離れていて良いのか。

聞いてもしょんぼりするだけだから、聞けることでもないのだが。

 

…………時間が、唯過ぎていく。

そんな、冬に入り始めた一日の出来事。

他シリーズからヒロイン1~2名追加しても良いと思います?

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  • どうせだしキャラ入れ替えれば?
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