シャロンは無理でもリーシャ……デュバリィ学生は見たら笑ってしまいそうだ……。
2月。
ユミルの地には未だにあちこちに残雪が残り、厚着を必要とする時期。
けれど、そんな事は毎年の行事のようなことだから。
誰しもが積もっていた雪を払い除け、最低限歩けるだけの道を確保する。
「今戻った。 ……長く戻れなくてすまなかった、シャロン。」
「いえいえ。 レーヴェ様がご無事でしたらカリン様も喜ぶでしょうから。」
レーヴェが戻ってきたのは、そんな時期だった。
「結局何処まで行ってたんだ?」
その間、ずっと眠る女性……カリンさんの面倒を見ていたのもシャロンさん。
無論テオ父さん達には了承を受けた上で、屋敷の使っていない一室に眠らせていた。
頭を下げる姿に、困った時は……と礼を固辞する姿に改めて尊敬の念を抱きつつ。
レーヴェの家、ではなく屋敷の食事場での対話と相成って。
その場にいるのは、俺を除けばレーヴェにシャロンさん、デュバリィ。
……戦力が過剰過ぎないか? と言われると、何とも言えなくなる集団だった。
「クロスベル近郊を回った後、帝国の幾つかを見てきた。 途中で《鉄騎隊》や《蒼の深淵》も見かけたぞ。」
「……何してやがりました?」
「遠巻きから気付かれない程度に見ただけだが――――計画とはまた別の方向で思惑があるようだな。」
「やはり、ですか。」
一体何の話をしているのか。
視線を向けても、意図的に介入させないようにしているようで。
……ただ、何故だろうか。
『……聞いているだけか?』
こいつのせいだと確信するのも当然だと思う。
未来が――――とまではいかないが、様々な事象が浮かんでは消える。
泡沫と消える、幾つかの選択肢のように。
「それで?」
「霊力……とやらが濃い場所を調べてみたが何処も安心できるかと言われると難しいかもな。」
「あー……悪い。 レーヴェ、その前に基本的なことを聞いてもいいか?」
そう言えば、というよりも。
どうにも聞く機会を逃し続けていた一つの事象。
出来る限り深く踏み込まないようにしていた、というのも理由なのだろうけれど。
聞こうとすると頭痛に苛まれてしまうから。
ただ――――今日は、そんな異常が欠片も見えず。
だからこそ、問い掛ける。
「その霊力云々がどうカリンさんに関わるんだ? 眠り続けている、という時点で異常なのは分かってるつもりなんだが。」
「その事か。 俺も専門というわけではないので受け売りになるが良いか?」
勿論、と頷いた。
何も知らないで協力し続けていたのと、知って協力するのでは色々と違うだろうから。
「肉体の怪我は導術での治療が間に合ったらしいが、精神を繋ぐ……何と言ったか、紐のような部分が負傷しているらしい。」
「紐、ね。」
「霊脈が強く噴出している場所か、その付近で吸収させるしか無いとは言っていたが……あの口調、他の手段もあるのだろうな。」
「ああ……そういう部分で隠しておいて後で想定外な事態に直面して混乱するタイプですものね、あの方。」
…………全員の視線がデュバリィに向いて。
「その目線はどういう意味ですの!?」
「答える必要があるか?」
「無いですわね。」
「二人に同意、だ。」
きいぃ、と騒いで。
外を見れば、また塵のような雪。
霊脈の活性化地点、か。 意識にだけ入れておいて。
……早く良くなればいい、とは思い続けることにした。
他シリーズからヒロイン1~2名追加しても良いと思います?
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GO
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NO
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どうせだしキャラ入れ替えれば?