リィン「しかし何してるんだろうな俺……。」
親馬鹿共「「誰だあのガキンチョ……。」」
結局隠れてるようで隠れてない子と、偶然出会ったように装いながら移動して。
やってきたのは、昼と同じ軽食店だった。
俺の記憶する限り、女性と食事する機会なんて殆どない。
精々が故郷の人々とたまに道中で話すくらい。
だからこそ、義妹とメイドに叩き込まれた持て成しを必死で思い出しつつ。
飲み物と食事を幾つか頼んで、相向かいの席に座る。
……それは良いんだが。
『……気の所為か?』
『気付いたのか?』
背中の方から感じる……視線?
いや、もっとこう獲物を見定めるような殺意的な何か?
そんな物を感じる。
「……。」
目の前の誰かは口火を切ろうとして、押し黙り。
そんな事を繰り返していて、互いに話が進む気配も見えず。
「……まず、自己紹介からでいいか?」
……結局、話を切り出したのは俺の方からだった。
まあ、向こうは知っていても俺は記憶にない。
失われた記憶の何かしらの欠片にでもなれば、と思ったことは否定しないけれど。
相手は、子供から少女へとなり始めているような相手だったから。
そういう意味合いでも、決して口にはしなかった。
「え……あ、うん。」
「なら改めて。 リィン・シュバルツァー。 ユミルを治めてる男爵家の長男だ。」
養子である、とかそんな言葉は多分不必要だろう。
俺を知っているとするなら、その辺りは知っているものと思って進めて良いのだろうし。
「……シュバルツァー、か。」
「ああ――そうだな。」
過去の名前を仮に覚えていたとしても。
今の俺は、そういう立ち位置にいるのだと改めて口にすれば。
「私は……フィー。 フィー・クラウゼル。 猟兵団……《西風の旅団》に所属してる猟兵。」
「猟兵……。」
通り一遍の知識しかないが、確か超一流の傭兵団を指す言葉だったはず。
生憎、どの程度の知名度なのかなんて知識は俺は持ってはいなかったけれど。
確かに、格好を見れば理解できる部分がないとも言えない。
「その年でか?」
「うん。 これでも異名だってあるんだよ?」
「それは確かに……。」
具体的な年齢を聞くわけではないが、大体の意味は理解してもらえたのだろう。
自分のことを話す姿は、少しばかり自慢げだった。
そして、俺を見る目は何処か潤んでいるように見えたのは多分――――気の所為なのだと、そう思う。
そんな目で見られる理由が、無いのだから。
「リィンは……えっと、その腰のって。」
「これか? さっき作って貰った、俺の武器だよ。」
さっき見てたことは知らないフリなのだろうか。
まあそれに乗っかるとして。
「剣じゃない……よね?」
「刀……東洋の武器だからなぁ。」
店の中で鯉口を切るわけにもいかず、鞘の上から一度叩く。
そういうものなのだ、と口で説明するように振る舞えば。
「あ、これが刀なんだ。」
「戦場では見たこと無いのか?」
「どっちかと言えば……そうだね。 銃とか、後は近接用で武器は色々だけど。」
まあ、《八葉一刀流》を学んだ剣士が傭兵団のような場所に所属する……というのは余り考えにくいし。
兄弟子がリベールや此処にいる、というのは老師から聞いてはいたけど。
遊撃士として活躍しているらしいし、忙しいだろうし。
それに俺自身まだ未熟だと思う部分だらけだ。
会うのなら、ある程度自分でも納得した上でにしたい。
『ならば、鍛錬に励むことだな。』
その思いに何処か満足した部分があったのか、煌翼は微かに頷いているようにも思えた。
「それなら、フィーはどんな武器を?」
「私は……これ、かな。」
そう言いながら、腰の後ろから取り出してきたのはやや異形とも言えるような武器。
銃を放てるような短銃に、短い刃がついたようなそんな形。
遠近両用、と口にするのは容易くても使い所に迷うようにも思える高難易度な武器にも思えた。
「……変わってるな。」
「あ、やっぱり?」
「自分でも自覚してるのかよ。」
「あまり重い武器だと私には合わないし、身軽な方が合ってるからね。」
しかし、そんな簡単に武器の情報を教えて良いものかとも思ったが。
それを踏まえた上で対処できるからこその傭兵なのだろう、と思い直し。
「あ~……。 俺は、あんまり傭兵には詳しいわけじゃないから。 幾つか聞いていってもいいか?」
「……うん。 何でも聞いて。 私も、色々と聞きたいことはあるから。」
少なくとも、今するような話ではなかったが。
記憶に、互いに踏み込まないようにしているのは……ちょっとだけ、奇妙だった。
改めて。
フィー・『クラウゼル』≒『レイン』枠。
まあトリニティやった人なら何がいいたいかは理解してくれると思います。
他シリーズからヒロイン1~2名追加しても良いと思います?
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GO
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NO
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どうせだしキャラ入れ替えれば?