フィー「また会えるよね、きっと。」
結局、その話が終わったのは日が沈みきって少ししてから。
導力灯が点灯しているのは確かなのだが、万が一に備えているのか何なのか。
どうにも不安そうに見上げている人が何人かいるのが印象的だった。
妙な視線も、俺が街中を歩く限りは付き纏っていたようで。
立ち去るまでの間、それが離れたのは……多分、導力バスが来るのを待っている間だったと思う。
妙に背の高い、というより大柄にも思える男性と多少話した後からは。
その奇妙な状態から離れられたので。
「――――シッ!」
「ピギュウ!?」
幾つかの乗り物を乗り継ぎながら、《帝都》ヘイムダルを経由しての帰宅途中。
帝国中に張り巡らされた鉄道は、確かに移動を簡略化させてはいたが。
どうしてもそんなものがなく、次の場所までは街道を進まなければ辿り着けない場所もある。
クロスベルとは違い、ある程度の魔獣の癖などは師父からの修行の副産物で見覚えがある土地。
そんな場所の一角を通り抜けながら、振るった刃を鞘に収める。
『良かったのか?』
「何がだ。」
周囲には特に人の存在は感じない。
だからこそ自分の口で話すことも出来るわけだが……此処数日、《煌翼》の様子を見ていて分かってきたことがある。
こいつが自分自身で言っていた
銀の少女……フィーと話を終えた後はやや荒々しく、蔑むように俺へと言葉を投げ捨てた。
その姿が《幻》のオーブによる幻覚のように何度かブレ、獣のような姿が見えたときは何事かと思った。
そして、今こうして落ち着きながら言葉を振るっている時であれば。
言葉自体は鋭いが、何処か賢人のような何かを理解し、指導しようとしている口調へと変貌する。
物理的と言うよりは精神的な、心に応じて変動している。
そんな事があるのか、と言われればあるんだろう、としか返せない事柄だが。
……ユン老師に連絡がつくのなら、聞いてみたいが今何処にいるのやら。
『行き先や連絡先についてだ。』
「……俺から連絡取る機会もほぼ無いだろうしなぁ。」
猟兵、傭兵である以上命を最も大事にするとは思うのだが。
そうであっても、命を落とさないとは決して言い切れない。
それは俺自身が刀を扱う以上理解しているつもりのことだし。
それに、常に場所を変えるのだろう相手に連絡を取るのはやや非効率的とも言える。
「俺が何処に住んでるか、それだけは伝えたんだ。 何かあればフィーが連絡してくるとは思うぞ。」
『ふむ――――それもまた道理か。』
その答えで満足したのかどうなのか。
姿を薄く、周囲に溶け込むようにして佇み直した。
……しかし、将来か。
「どうしたもんなんだろうな。」
歩き出しながら、そんな事を呟いた。
男爵家を継ぐ……というのは、この妙な力と養子である二つの理由から考えては居らず。
そうするとなれば、義妹のように何処かの学校で勉強するのも。
それとも、老師のように刀の修行として流浪という選択肢だって取れる。
……以前より、プラス方面に意識が向いている理由は謎が少しだけ解けたからなんだろうか。
(いけない、こんな事を考えてちゃ駄目だ。 周囲の気配を……。)
もう少し進めば、ユミルへと最も近い場所。
そして、自分の知らない記憶がそこで誰かが待っていると告げている。
木の陰に、新たに魔獣の気配を感じ。
刀を抜き、意識を整え――――。
「――――《孤影斬》!」
未だ形としては不格好な、斬撃を飛ばして奇襲を駆けた。
一歩ずつでも、進まねばと。
そんな心に揺り動かされるように。
書けるようなら本日二話書きたい……
ユミルパートもそうですけどまだまだ登場人物少ないしな……!
他シリーズからヒロイン1~2名追加しても良いと思います?
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GO
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NO
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どうせだしキャラ入れ替えれば?