お久しぶりです。超お久しぶりです。皆さん覚えてますか!いやー、原作を読み返しながら書いていると時間がかかる物ですね。…何?お前のやる気がないだけ?はっはっはっ!
すいませんでした。でもこの間評価してくれた方がいたんですよ。最新話からこんなに時間が経ってるのに評価してくれて嬉しかったです。低評価ではあったんですけどそれは自分の投稿が遅いからだって。それが嬉しくでまた書こうと思えましたね。
では久々の本編どうぞ!
ワープポイントに足を踏み入れると平原に出た。中央にはモミの巨木が静かに立っていた。積もった雪で真っ白に輝き、まるで全ての生命が死に絶えたように見えた。
時計の針が0時を指すとどこからともなく鈴の音が響いてきた。何が起こっても対処できるように構えているとアスナが不意に夜空を指差した。
「あれ見て!」
アスナに言われるように夜空を見上げると奇怪な形のモンスターに引かれた巨大なソリがあった。モミの木の真上に達すると同時に、ソリから黒い影が飛び降りて来た俺達は数は下がった。背丈は俺の3倍はあろうかというサンタクロースを醜悪にした様な姿をしていた。右手に斧、左手に大きな頭陀袋をぶら下げている。名前は《背教者ニコラス》。奴はスイッチが入ったかのように目を光らせてこちらにゆっくり足を出した。俺達は互いの武器を力強く握る。
「それじゃいくか!」
「「おう(ええ)!」」
戦いは思ったよりかからなかった。3人で挑んだのもそうだが彼らは既にこの層で戦うための戦力を大幅に超えていたからだ。
「ふう、お疲れ様」
「思ったより苦戦しなかったな」
「当たり前じゃない。こんなのに苦戦してたら次のクウォーターポイントで死んじゃうもの。それよりキリト君、ドロップアイテムは?」
アスナはラストアタックをしたキリトにドロップアイテムを確認させる。キリトは腕をふり新規入手欄を見る。するとボーナスなのか沢山のアイテムがそこにはあった。武器防具らしきもの、宝石類、クリスタル類、食材に至るまでが大量に。しかし求めているものはそれではない。キリトは慎重にスクロールして探す。
数秒後、それは俺の目に飛び込んで来た。《還魂の聖晶石》という名前だった。唾を飲み込んで詳細を見る。すると驚きというかやはりというかとにかく悔しさが募ってきた。
【このアイテムのポップアップメニューから使用を選ぶか、あるいは手に保持して《蘇生:プレイヤー名》と発音することで、対象プレイヤーが死亡してから、その効果光が完全に消滅するまでの間(およそ10秒間)ならば、対象プレイヤーを蘇生させることができます】
本当に生き返らせる気があるのかと言いたくなるおよそ10秒間。憎ましいこの10秒間にキリトは思い切り地面をぶっ叩く。
「どっどうしたキリト⁉︎」
「一体何が書いてあったの⁉︎」
キリトの突然の行動に驚いたエギルとアスナは何があったと駆け寄る。そんなアスナにキリトはゆっくりとアイテムを渡した。アスナはキリトの反応から最悪の想像をするが最後まで希望を信じようとアイテムを受け取る。そしてゆっくりと詳細を確認して絶望に打ちひしがれる。膝から崩れ落ち、それを見上げて肩を震わせる。後ろからは表情こそわからなかったが僅かに涙が溢れるのが見えた。
「キリト、アスナ」
エギルは最年長と言うことで冷静を保とうと必死だった。しかし悔しさから強く握られた手は傷が出来てHPが減るほどに心境を表している。そんな時、アスナはフィールドの芝を毟り空に向かって名一杯叫んだ。
「私はっ!負けない!必ず生き残る!この先誰が死のうと絶対に生き残って茅場っ!貴方を殺す!逃がさない!地球の反対にいようと何処までも追いかけて必ず殺してみせる。それがファイン君や私達の人生を狂わせた貴方が受けるべき罰よっ!」
涙を流しながらこれを見ているであろう茅場晶彦に対して叫ぶ。それを聞いたキリト達は立ち上がりお互いに顔を合わせて頷き順番に叫んだ。
「茅場!俺もお前を絶対に許さない!貴様の目的がなんだろうとが必ず探し出してやる!その時は覚悟しておけ!」
「俺達のヒーローを返しやがれ!俺達の日常を返しやがれ!俺達の目標に茅場を倒す事を付け加えてやる!若い奴らにこんな感情を芽生えさせやがって!全プレイヤーの前に引きずってでも謝らせてやる!」
「キリト君、エギルさん」
「お前だけになんか背負わせないぜ」
「そうだぞ。こういう時こそ大人を頼れって言ってるだろ」
2人はアスナに手を差し伸ばす。そんな2人の行為に、涙を拭き取り手を取った。
「2人とも、ありがとう」
「当たり前だろ。だが長い旅の始まりになるかもな」
「そうとは限らないぜ」
「なんだと?」
「このゲームをやってて思ったんだ。単純な事にな。他人のやっているRPGを傍から眺める程詰まらないものはない。それはきっと茅場だって同じ事だろう」
「て事はつまり」
「ああ、おそらく茅場は俺達SAOプレイヤーの中に紛れている」
キリトははっきりと断言した。いくら天才であろうと彼だって人の子。必ず自分達と同じようにプレイしていると。それを聞いたアスナは一刻も早く見つけ出そうとするがキリトが止める。
「なんで止めるのよ!」
「無理に決まってるだろ。自分だけ顔パーツだって変えてるだろうしなにより、候補が多すぎる。最前線にいるなんて決まってる訳じゃないんだぞ。目立たないように下層にいるかも知れない。今生きてる人物全て探すつもりか?」
「そっそれは」
「俺達のすべき事は少しでも早くアインクラッドを攻略してこの世界きら脱出する事だ。いるかどうかも分からない茅場を闇雲に探しても意味がない。言い出してなんだが茅場の事は頭の隅に置いとけ。大丈夫、必ず俺達の手で茅場を見つけ出そう」
「…ええ、分かったわ」
「良し、それじゃ──」
アスナ達は《還魂の聖晶石》をどうするか話し合い、結果基本ソロで活動している自分達が持っていてもあまり意味がないとしてクラインに渡す事にした一同は元のエリアへと戻るワープポイントに向かう。
森の中に残っていたのは風林火山のメンバーだけだった。クライン達のメンバーが減っていなかった事と聖竜連合の姿がなかったことから一安心する。戻ってきた事に気づいたクラインはキリト達に近づく。
「キリト!大丈夫だったか!」
「大丈夫だったよ。思った程強くなかったしな」
「それはテメェらだからだろうよ」
「そっちも大丈夫みたいだな。俺達の為にありがとう」
「へへっ!どうって事ねぇって!…それより例の物は?」
クラインはお目当ての物がどうだったのか聞いてくる。3人の表情が思っている程悪くなかったのでもしかしたら手に入ったのかと思い明る気に聞く。しかし3人は静かに首を横に振った。明るく聞いてしまった事にバツが悪くなったクラインは顔を伏せて静かに呟く。
「そうか」
「悪いな。お前達が必死になってあいつらを食い止めてくれたのに」
「なっ何言ってんだよ!お前が悪いんじゃねぇんだから」
「そのお礼と言ってはなんだがこれを受け取ってくれ。ドロップ品だ。3人で話し合って俺達より有効活用してくれるクライン達に受け取って欲しい」
そう言ってキリトはクラインに《還魂の聖晶石》を渡した。クラインはドロップしなかったと思っていたのでまさかあると話思わず驚く。それなら性能が何か悪いのかと思い説明欄を見る。そして10秒間と言う文字を見て怒り叫んだ。
「なんだこりゃ⁉︎これじゃぁ今までに死んじまった奴は生き返らせらねぇじゃねぇか!茅場の野郎舐めやがって!これの為に命を賭けたキリト達をなんだと思ってやがる!ふざけんじゃねぇぇぇえ!……はぁ、はぁ」
クラインの声は森中に響き渡る。こう言ってもらえる事に3人は嬉しくなる。そして別れを告げて3人は先にその場を去った。去っていった3人にクラインは呟く。
「死なねぇでくれよ。お前らは俺達の希望なんだ。だから頼む。生き残ってくれ」
その言葉は風林火山メンバー全員、全プレイヤー全員の気持ちを代弁した言葉だった。言葉はワープして既に聞こえてはいなかったが気持ちはしっかり伝わっている。ファインの亡き後、守るのは自分達だと。
茅場晶彦視点
茅場
クリスマスを1人自室で過ごしていた。画面越しに
「3人ともイベントボス攻略おめでとう。君達の言葉はしっかり聞かせてもらったよ。でも残念だが君達の願いを聞くことは出来ない。役者不足なんだよ君達では。なぁ
茅場はそう言ってもう一つの画面を覗く。そこには猛スピードで空を飛んでる悟空の姿があった。
「私の目的を完成させる為に君には生き残って貰わないとね」
茅場は薄気味悪く笑う。暗い部屋で静かに笑う。
ご愛読ありがとうございました!
どうでしたか?まぁ原作に近い内容だったので今回はそこまでね。でもキリトは既に茅場がプレイヤーの中にいる事に目をつけてます。茅場がバレるのはいつになるのでしょうね。バレると言ったら悟空が生きてる事は茅場にバレてます。ゲームマスターだからそれは当たり前ですよね。だがまだ接触はしていません。接触したときどのような反応をするのでしょうか?
次回 久々! お楽しみに!またね