お久しぶりです!元気にしてましたか?そろそろ一年が終わりますね。大掃除などはしていますか?一年の初めは綺麗に迎えましょうね。
では本編どうぞ!
「エギルさん!さっきの話は本当何ですか!」
「ああ!あの野郎1人で突っ走りやがってっ!」
アスナとエギルは49層のボス部屋を目指して走っていた。理由はボス攻略をキリトが1人で行おうとしてるからだ。その事を知ったのは先程エギルがキリト本人から貰ったメッセージだった。
『エギルへ
ボス部屋見つけたからお先に失礼する。
p.s 経験値頂きます
キリトより』
「もう!1人で挑んだら経験値貰えないじゃない!」
アスナ達はキリトの身を案じてなどいない。経験値が総取りされる事を心配しているのだ。ボス攻略はフィールドにポップするモブと違い経験値が豊富だ。それは周りに湧く取り巻きも同様。それを1人で倒すとすれば大量な経験値が手に入る。しかしそれは1人で攻略出来る技量があって初めて成立するのだが。
「キリト君の馬鹿ッ!ボス攻略はみんなでやって、少なくとも3人で経験値を分配しようって決めたじゃない」(私だっていつも我慢してるのにっ!)
アスナも大概だった。結局ゲーマーというものはそうだ。自分が強くなる事が1番である。
走って10分程でボス部屋に着いて勢い良く扉を開けるとそこにはキリトが剣を振り下ろしている。ボスの姿は既になかった。エギルはキリトに近づきため息を漏らす。
「キリトよぉ、お前ボス攻略は経験値が豊富だから分け合おうって言ったよな?」
「悪い悪い、目の前に扉を見つけて我慢できなくなっちまってな。これでも我慢はしたんだぞ」
「お前さぁ、これで4回目だぞ。いい加減にしろよ。閃光様はカンカンだぞ」
キリトはそう言われて先程からエギルの影に隠れていたアスナにゆっくり顔を合わせる。アスナは今にもゴゴゴっと効果音が聞こえて来そうに感じるくらい肩を震わせていた。とうとう我慢の限界なのかツカツカとキリトの元まで歩き額を指差す。
「キ リ ト く ん ?今回で何回目だったかなぁ?」
「えっとぉ、4回目です」
「その度にいつもなんて言ってたっけ?」
「 これが最後です」
「そうよね?それなのにまたやったわね?もしかして約束忘れたりしてないかしら?」
「わっ、忘れてません。絶対に生き残って俺達3人で茅場に一泡吹かせるです」
「そうよね、それで1人に経験値が偏らないように最低でも3人で攻略しまようって決めたわよね。あの言葉は嘘だったの?」
「嘘じゃない、本当に悪かった。許してくれ!」
「……持ってる金額の2割ずつを私達に譲ってくれたら許してあげる」
「そっそんなぁ、あんまりだ」
「キリト、今回はお前のせいだ。諦めろ」
「くっそぉ、この鬼が」
持ってる全額の2割ずつ、計4割を譲ったら許すと言われてキリトは崩れ落ちる。今まで必死に集めて来たコルの約半分が没収されるなんてあんまりだと。3人で決めた約束を何度も破った自分が悪いとは思っていてもそれでも2人の事がキリトには鬼き見えた。
「「なんかいった?」」
「いえ!マリモッ!」
「お前このネタ通じるとか何歳だよ。俺のガキの頃にネタだぞ」
同じく剣を扱うライダーのネタを知っていたキリトにエギルは困惑していた。 今の子供はオンドゥル知ってんのかなぁ?
キリトは泣く泣く2人にコル支払いアクティベートを済ませて次の層に歩き出す。
「とうとう半分か」
「だな、長かったな」
「そしてきっとここのボスは今までの何倍も強いわよ」
キリト達はこれまでを思い返しながら進む。次の層、50層へ。
遂にアインクラッドの半分だ。現在は1月10日、ゲームが始まってから14ヶ月といったところだ。単純計算だとその倍で済む。しかし事はそう単純ではない。前回のクウォーターポイントの時には存在していたゲーム最強プレイヤーであるファインが存在していないのだ。25層は彼がいなければ攻略組が全滅していた可能性がある程、強大であった。それをファインなして倒さなければいけない。それはとてつもなく困難であるだろう。そう思いキリト達はファインが死んだから彼が禁止していた事を世間に公表した。それは、
『攻略組のメンバーAから皆さんにある情報を提供します。
その前に1つお詫びを申し上げます。この情報を公開しなかった事を謝ります。すみませんでした。
この情報は攻略組メンバーでも数名しか知らない情報です。今頃になって何故と思う方もいるかも知れません。それはアインクラッドを攻略するためにこの力は必要だと感じたからです。この危険を乗り越えなければ私達が攻略する事は決してないと思ったからです。しかしこの情報は皆さんの死を招く恐れがあります。そ無意味な死者を出すのを避けようと思い、今まで開示を禁止しておりました。それでも攻略するには必ず必要となると思い、開示します。しかし戦闘に自信の無い方はおすすめしません。力の無い方というのはレベルだけではありません。素の戦闘スキルもです。この能力は素の戦闘スキルが必須になるのでご了承下さい。
さて、前置きが長くなりましたが力というのは皆も知っての通りコンボです。しかし皆さんが知っているコンボは本来の効果をなし得ていません。コンボはソードスキルを使わずにモンスターに間髪空けずに攻撃を加える事によって真の効果を発揮する。正確には100コンボを超えてから1コンボにつき、低確率でステイタスポイントが1貰えるコンボボーナスというものです。コンボボーナスというものはSAOをプレイする前に攻略サイトなどで拝見した者は知っているでしょう。ではそれが何故ソードスキルを使用した場合効果を発揮しないかは以下の理由であります。
ソードスキルには貯めが生じる。それはどんなに素早いスキルであっても同じです。その貯めがコンボをストップさせる要因なのです。敵の攻撃を避けつつ隙を与えずにダメージを与えねばコンボは加算されていかないのです。そこから分かるように敵の攻撃を避けて間を空けてもダメなのです。それを最低でも101コンボ以上続けなければいけないという高難易度のから。そしてこれだけではありません。
コンボボーナスは転移可能の中で最上層でしか効果を発揮しないのです。先程のことを最前線でやるという超難易度から死者が大量に増えると言った理由から開示を禁止していたのです。
話は以上です。最後にもう一度繰り返しますが、戦闘に自信が無い方は絶対に行わないで下さい。死を招きます。そして自信のある方も無理にコンボボーナスを行おうとしないでください。最前線は死と隣り合わせです。危機を感じたら拘らずに攻撃スキルで反撃して下さい。命あってこその力です。
皆さん、どうか死なないで下さい。 攻略組、メンバーAより』
これはSAO1の情報屋『アルゴ』によって作られたSAO新聞の情報欄に載せられた内容である。これを読んだ冒険者は攻略組を非難した。何故この様な重要な内容を隠していたのかと。その批判は当然血盟騎士団にも寄せられた。その対応に応じたのが特攻部隊に所属しているアスナであった。彼女はギルドに押し寄せた大群に向かって
『情報を提供したのは私を含めて3人だけです。他の者は一切知りません。新聞に書かれている内容は全て真実です。言った通り、あれほどの高難易度の事を戦闘経験が浅い序盤に行えば大量死は免れないと思ったからです。現に私達の最高コンボは170でコンボボーナスは片手3回しか起きた事はありません。そんなリスクとリターンが釣り合ってないのです。……これ以上私から話す事はありません。あの内容を信じるか信じないかは貴方達次第です。……無茶はしないで下さい』
と言いホームに戻っていった。実際その後コンボが100以上達したという話は聞かなかった。
「あんときはアスナが嘘つき剣士なんて馬鹿にされてたっけ」
「そうそう、アスナ悔しくてなr」
キリトは影で泣いていたアスナを慰めていたのだ。あの時内緒と約束したはずなのに話そうとしたキリトの口を慌てて塞ぐ。
「ちょっとぉ!キリト君あの時の話は内緒って約束したでしょ!」
「あっ、そうだった。悪い」
「もう、キリト君そんな事してるとサチさんも挨拶つかして逃げちゃうわよ」
アスナは危うくバレそうになった腹いせにちょっとした悪口を言う。悪気は無かったのだがキリトからの反応がない。
「キリト君?」
「そっ、そうだよな。根暗ゲームオタクぼっちの俺なんか愛想つかされて当然だよな。ははっ」
キリトは言い返す所か卑屈になっていった。まさかの地雷を踏んでしまったアスナ。
「ははっ元々俺なんか1人でいるのがお似合いなんだ」
「キ、キリト君?一体何があったの?」
「…徹夜で潜って迷宮区から帰ってくるとメッセージが届いててさ。俺それに気付かないでいたらとうとうサチが怒って。
『キリトっ!なんでいくらメッセージ送っても返してくれないのよ!』
『いや、迷宮区潜ってて』
『また⁈私今日デートしよって言ったよね!』
『そっそうだった。悪い!』
『デートの約束も忘れてたの⁈もういいわよ!私の事忘れて迷宮区に潜るんなら迷宮区と付き合えば!知らないっ!』
って」
「それはお前が悪い」
「そうよ、約束忘れるなんて。しっかり謝って許して貰いなさい」
「 はぁーい 」
キリトの約束を守れないのは恋人でも変わらないらしい。2人でキリトを慰めていると光が差した。とうとう50層への道が開かれる。
「さぁ1つの山場だな」
「この層で俺達の運命が決まるな」
「ええ、私達はあれから必死になって強くなった。それを見せる時よ」
「じゃあ行くぞ。せぇーの!」
3人は一斉に踏み出す。風景は緑が穏やかな場所であった。どこを見ても緑に覆われている。海にも思える程広い川もとても澄んでいて綺麗だ。開拓が進められていない自然を生かしてある。日本では見られない素敵な場所であった。
「スゲェ。空気が澄んでいて気持ち良い」
「本当。穏やかな気持ちになる」
「さぁ、気持ち良いのは良い事だがここが1つの山場だな」
「この層で俺達の運命が決まるな」
「ええ、私達はあれから必死になって強くなった。それを見せる時よ」
「絶対勝つぞ!」
「「「おおお!」」」
3人で手を合わせて気持ちを1つにする。この層の最奥で待っているボスを倒すために。絶対に勝ってみせると気合いを込めて歩きだした。まだアインクラッドの半分。されど半分。必ず生き延びでこのゲームをクリアする。
その頃主人公は。
「よっしゃあ!着いた!生きはあんだけかかったのに帰りは1日でついたな。これも界王様のおかげだな。さてどれくらい成長してるのかな」
悟空は行きに開いた扉を開ける。すると懐かしの風景が見えた。
「整備された道。建物がある。どこまでも続いていると感じる道。帰って来た、帰って来たんだぁ!」
悟空は腕を空に向かって高々と伸ばし叫ぶ。自分は帰って来たのだ。そして自分に力を授けてくれた界王へと繋がる扉を懐かしむように振り返るとそこには扉などなかった。
「あれ?さっきまでここにあったはずなのに、」
悟空が8ヶ月間過ごしてきたのは一体何者の仕業なのか、そんな事はどうでも良かった。自分に力を授けてくれたそれだけで十分だった。悟空は握り拳を作ると上を向いてフィールドに歩いて行った。
ご愛読ありがとうございます!
とうとう悟空が戻ってきました。風景はナメック星をイメージしてください。つまりこの層のボスはお分かりですね。誰が倒すんでしょうね。ちなみにボス戦までは少し時間が空きます。なぜなら今以上にレベルを上げなければいけないと考えるからです。その間は悟空の話ですね。
次回ビーストテイマー
次回もお楽しみに!またね