ヤバイ。熱中症になっちまった。みんな体調には気をつけてね。
前回の簡単なあらすじ。25階層で大量の被害が出た。それを対処しようとしたらなんとボスはピッコロ大魔王だった。
ボスの名前は『Lord Piccolo’s evil』直訳でピッコロ魔王ってところか。思った通りピッコロ大魔王だった。しかし何故こんなにも忠実に再現されている?だが問題は奴の強さだ。自分より弱いからって何十人も殺されている。気をつけなければ。
悟空が警戒してるとピッコロがこちらを向きボス戦が始まった。HPバーは6本と多く簡単には終わりそうにない。しばし睨み合って最初に動いたのはピッコロの方だった。
(速い⁉︎)
悟空は咄嗟に防御の姿勢を取る。ピッコロはフェイクを入れず素直に殴ってきた。それを悟空はしっかり防御したはずなのにHPの1割ほど削れていた。
(は⁉︎完璧に防御したはずなのにこんなにも削られるのかよ!しかも速い。こりゃあえべぇかもな)
悟空は一旦距離を取り構えて集中する。そして自分の持てる最高スピードで突っ込む。それをピッコロはまさかの防御の姿勢を取る。今までのボスにはない行動だ。しかしそんなの関係ない。元々予想はしていた。殴ると見せかけて足元を払い蹴り上げる。そして上空へ上がったピッコロを叩きつける。そっから
相手が起き上がらない隙に連打を叩き込む。これでハメ技になればいいんだがそう簡単にやられてはくれず反撃してくる。それを後方に回転して避ける。ピッコロは立ち上がる。
「チッ!そう簡単にやられてはくれねぇか。それにしてもあれほど攻撃したのにまだ1本目の半分も行ってないじゃねぇか」
悟空は悪態つく。これまで攻略するためにレベルは60近くまで上げていた。何故そんなにレベルが高いかと言うと悟空は迷宮区でワザと怪しい部屋に入りトラップを起動させて大量に出てくるモンスターを倒していたからだ。そうすれば短時間に大量のモンスターを狩れて経験値も手に入るし。すでにトラップが作動されればそれ以降は作動しない。それにより後から誰かが引っかかる事がなくなるからだ。それにコンボもたまに途切れる事があるが基本ノーダメで倒しているのでコンボボーナスによりステイタスの数値はレベル60にしてはとんでもないほど高い。さらに基本筋力と敏捷性に極振りなのでそれを生かした超連打でも一本目の半分もいかないのだ。さらに先程完璧に防御したのに1割削れたと言うことはまともに当たれば2.3発でゲームオーバーだ。
「改めて思うがクソゲーだろ。クリアさせる気あんのかこれ?」
そう思っているとピッコロが向かって来て連打を繰り出す。悟空は上手く受け流しながら自分も反撃を繰り返す。着実にダメージを与えているが元々のHPの差が大きくで始める。ピッコロが一本目のHPバーが無くなりそうな時悟空は半分ほどHPが削られていた。このまま打ち合いを続けてもこちらが先にやられてしまうと思った悟空は一旦距離をとりHPを回復する。しかしピッコロはそんなこと待ってはくれずすぐに攻撃を仕掛けてくる。
「流石に回復を待ったりしてくれねぇか」
とりあえず全快とは行かなくてもHPを回復出来た悟空は部屋を縦横無尽に動き作戦を練る。
(どうすっかこれ?さっきみたいに打ち合いしてもいずれは先に俺のHPが切れちまう。そして能力的には俺の方が少し早く火力は同等ってところか。しかもこれはゲームだから気は使えないし。ならやることは一つしかないか)
考えがまとまった悟空は1度動きを止める。ピッコロはそれを待ってましたと襲いかかる。そして拳を突き出し後ちょっとで当たるというところで悟空の姿が消える。否消えたのではなく上体を下げて腕を掴み地面に打ち付ける。簡単に言えば一本背負いだ。そして地面に打ち付けると同時に最初にやった連打を叩き込む。それが見事クリティカルヒットになり一気にピッコロのHPを削っていく。ピッコロは馬乗りで攻撃してくる悟空の両腕を掴むと後方の地面に叩きつける。
「ぐはぁ!」
だがまだピッコロの反撃は続く。立ち上がったピッコロは地面に寝転んでいる悟空を踏みつける。それをモロに食らった悟空のHPはみるみる減っていく。
足を掴み遠くへ投げ飛ばし一命は止まったがすでにHPは2割程しか残っていない。だがピッコロのHPはまだ3本も残っている。このままでは負ける。ピッコロが体勢を立て直す前に残っているポーションを飲みHPは全快したがポーションはなくなりもう回復出来ない。
お互い睨み合って相手の出方を疑う。今度は悟空から動きそれを待ち構えるピッコロ。数発打ち合うとピッコロの拳を受け流し腹に膝蹴りを繰り出す。そして怯んだ隙に回し蹴りし吹っ飛ばす。吹っ飛んだピッコロを追いかけ前方回転して遠心力の上乗せをした渾身のかかと落としをする。その衝撃波によりピッコロを中心に小さなクレーターが出来る。そこから相手の反撃を許さない程の超速連打を叩き込む。正確にはピッコロも反撃しようとするのだがそれを悟空が上手く捌いていた。ピッコロの残りHPバーも残り1本となりそれも半分になる。このまま上手くいけば勝利で終わったのだが悟空が大きなミスをする。
「かぁぁめぇぇはぁぁめぇぇ!」
悟空は代々伝わる必殺技のかめはめ波を撃とうとしてしまったのだ。これほどまでの緊迫した戦いがゲームだと言う事を一瞬忘れさせたのだ。だがこれは現実ではなくゲーム。当然の如くかめはめ波など撃てるどころかタメも作れない。
「え⁉︎…やべぇしまった!」
悟空はかめはめ波のタメが出来てないことからゲームという事を思い出す。そしてその驚きにより連打が止まる。その隙をピッコロが見逃す筈もなく悟空の首を掴み地面に叩きつけ腹を思いっきり殴りつける。そのせいでまたも悟空のHPはレッドまで減る。
悟空は必死になって脱出を試みるが出来ない。そしてとどめと言わんばかりにピッコロは悟空の首を掴んでる腕とは反対の右腕を高く上げる。
(ちくしょう。俺の人生はここで終了かよ。まだやりたい事沢山あった何のにな。しかも現実で死ぬんじゃなくこんなゲームの中で死ぬのかよ。なっさけね。しかもお別れも済ませてねぇな。
キリト。あの時お前のことを突き放して悪かったな。攻略会議のときの反応でお前が元ベートテスターだって分かったからさ。もし茅場の犬として名が通ってる俺との繋がりが残ってるって知られたら標的に合うかもしれないと思ったんだ。
そしてエギル。お前とはいい商売相手だったけどよ、もうちっと売る側にもいい待遇欲しいぜ。何度ぼったくられたことか。でもそんな関係もこの世界ではほとんどなかったから楽しかったぜ。
そしてアスナ。本当はお前との繋がりも切った方が良かったんだろうけど何でだろうな。お前とは何かしらの関係が欲しかったのかもな。お前とのやりとりや頼りにされる事、悪くなかったぜ。
父ちゃん母ちゃん。ゲームなんかで死んでごめん。こんな親不孝者で。これからも体調に気を付けて元気でな。
さよならみんな)
悟空は自分の最後を悟り目を瞑る。しかしとどめを刺される事はなかった。
「その手をどけろぉぉおお!」
「ファイン!諦めんじゃねぇ!」
「だめぇぇぇぇぇぇ」
キリトとエギルとアスナの3人だった。キリトは悟空にとどめを刺そうとしている腕を、アスナは悟空の首を掴んでいる腕。そしてエギルはピッコロに体当たりをする。それにより悟空はピッコロの拘束から抜ける。
「大丈夫かファイン?」
「ファイン君大丈夫?これ早く飲んで!」
アスナはすかさず回復ポーションを悟空に渡す。それを飲むと悟空は3人に何故ここにいるのか聞いた。
「それはアスナがな「ダメぇぇ!」むぐぅ⁉︎」
キリトが経緯を言おうとするとアスナが口を抑える。
「どうした?」
「あのね!ファイン君1人じゃ危ないと思ったから2人に来て貰ったんだよ!」
今度は余計なことを言われないようアスナが答える。悟空は本当は何かあるのだと察して後でアスナに内緒で2人に聞くことにした。
だが体当たりをされたくらいでピッコロが倒れる筈もなくすぐに向かってくる。
「ファイン。少し休んだろ。倒せるか分からないが時間稼ぎくらいはしてやる」
「ダメだ!奴の火力スピードは今までのボスの比じゃない。すぐやられるぞ!」
キリトとエギルは最低でも時間稼ぎをしようとしたのだがピッコロの動きが速く、なんとか武器で防御するくらいなのだがその武器も数撃で耐久地が0となり壊れてしまった。
「「なに⁉︎」
(ファインの野郎こんな化け物と闘っていやがったのか!)
(この強さは俺達じゃ太刀打ち出来ない。かと言ってファインのHPは回復しきっていない。このままじゃ全滅だ)
ピッコロが腕を振り下ろし2人に攻撃する。その恐怖で2人は目を瞑ってしまう。しかし待っても攻撃が飛んでこない。目を開けるとピッコロの攻撃をキャッチしていた悟空がいた。
「ふぅ、今度は助けられたな」
「「ファイン!」
「2人とも時間稼ぎありがとな。ゆっくり休んでてくれ」
悟空は掴んだピッコロの腕を思いっきり引きその反動で顔面を思いっきり殴った。それによりピッコロは吹っ飛ぶ。しかしピッコロはすぐに体勢を整えて3度目の打ち合いをする。
「すげぇ。あいつらの打ち合い、2人とも見えるか?」
「いや全く見えねぇ」
「私もほとんど見えない」
(以前はアスナの剣先の速さに驚いたが今回のはその比じゃない。しかも拳先が見えないなんてな。動体視力には自信があったんだが)
3人は悟空達の戦いに感動すら覚えていた。そしてボス戦も終盤も終盤後一撃で勝負が決まると言うところでお互い距離も取る。
「はぁはぁはぁ。ゲームでこんなに疲れるなんて思ってもいなかったぜ。だが、これで最後だ!」
2人は全力で走り出す。そしてお互いに右腕を引き力を込めて殴る。悟空はピッコロの拳を顔すれすれで避けてピッコロの顔面を殴る。するとピッコロの体が弾け飛び空中に『congratulation』の文字が浮かび上がった。悟空は疲労からその場に崩れ落ちようとするがアスナが受け止める。
「ごめんねファイン君。私のお願いのせいでこんな思いさせて」
「いやいいんだよ。お前が応援を呼んでくれたから死なずに済んだんだ。助かったよ」
アスナが涙目になりながら悟空を抱きしめる。それを優しく頭を撫でる悟空。それを見たエギルとキリトは空気を読もうと静かにその場を去ろうとするが悟空がそれを止める。
「待ってくれ!」
「なんだよ?せっかく空気読んでこの場を去ろうとしたのに」
「俺は謝らなきゃいけないことがある。キリト。あの時勝手にパーティーを解散していなくなって済まなかった」
「そのことか?別にいいよ。どうせ『茅場の犬』であるお前との繋がりを持ってたら俺が狙われるかもと思ったんだろ?」
「よく分かったなお前」
「なんとなく察してたよ。それに茅場の開発に関わったって言っても何かしら事情があるんだろ?お前が悪い奴じゃないってのは知ってるからよ」
「キリト」
「だけどそんな思いがあって俺は切り捨てたのにアスナとはフレンド登録するとかもしかしてお前?」
「馬鹿!そんなんじゃねぇよ!」
キリトは自分とは関係を切ったのにアスナとは関係を保ったままの悟空を茶化す。悟空は顔を赤くして否定する。そして未だに悟空に抱きついていたアスナは顔を真っ赤だった。そのためその顔を見せたくなくてさらに強く抱きしめたのは悟空とアスナしか知らないことである。
その後キリト達はその場を去ってアスナは恥ずかしそうに顔を話す。
「ごめんねファイン君」
「いや、俺が余計なことをしたから」
2人とも少し気まずくなる。アスナは話を逸らそうとLAボーナスはなんだったのか聞いた。
「そういえばそうだな。えーと、なになに?『
とりあえず装備する。だがよく考えてみよう。ピッコロの服を着るのだ。肩パッドだ。とてつもなく恥ずかしい。その後アスナに笑われてその顔に照れたのは内緒だ。
はぁ、なんか長くなってしまった。え?ピッコロの装備の能力が知りたい?分かった分かった!
Devil's battle uniform
・戦闘中の敏捷性が下がる
・レベルアップしたときの能力アップが上がる。
簡単に言えばポケモンのきょうせいギプスみたいなもんです。
では次回も読んでくれると幸いです。ご愛読ありがとうございました!