怪獣娘(絶) 〜ウルトラマンZ参戦計画〜 作:ただのファンだよ。
まだの方は前編からどうぞ。
今作での設定。
・擬人化してない怪獣は地球に現れていない
(バルタン星人は電撃版は擬人化してないので)
「っぅ、はぁ…はぁ…、くそっ!」
息を乱しながらもなんとかGIRLSの施設に辿り着いたが、沢山の野次馬の人と自衛隊による包囲網が邪魔で入れない。どうにかして施設内に入らないと、アキが心配だ。
「なにか、なにかないか!」
その時だった、GIRLSの建物の一部が爆発した。
そして爆発から二つの影が飛び出し、地面に着地した。
『フォッフォッフォッ』
「………」
一人はゼットンさんだ。そしてもう一人は、
両腕の手首から先が大きなハサミのセミ…みたいな顔の人型。宇宙人…か?あんな奴知らないぞ!?
「な、何アレ?」「さ、さぁ?」「あいつが襲撃犯?」「着ぐるみ、なのかな?」「でもあんな高い所から降りてきたぞ」「ゼットンさん、胸デケェ!!」
野次馬の人達が謎の宇宙人?とゼットンさんにスマホを向けて録画しながら好き勝手に話している。というか一人ゼットンさんの胸しか見てない奴いたぞ!?……確かにでかいけど。
『フォッフォッフォッ、フォッ!!』
宇宙人は両腕のハサミを開いてゼットンさんに向けると赤い光線を放った。が、ゼットンさんはテレポートした為当たらない。そして宇宙人の背後にゼットンさんが転移して拳を放ち、宇宙人の胸を貫いた。やったか!と思ったら宇宙人は二つに割れた。ちょうど真ん中から右半身と左半身が分かれそれぞれがくるりと振り返り無い半身が生えた。うげぇ!?気持ち悪!?!?
二体になった宇宙人が足を動かす事なくスライドする様に移動する。それもかなりの速度で。残像を幾つも生み出しながらゼットンさんを包囲する様に周回する宇宙人が、突如ピタッと停止する。
「なっ!?」
俺は驚きで目を見開いた。高速移動によるものだと思ってた残像が宇宙人が停止した今も尚残っている。残像じゃなくて分身かよ!?ゼットンさんも驚いているのか少し表情が変わっていた。
『『『『『『フォッフォッフォッ』』』』』』
六体の宇宙人が肩を揺らしているから多分笑い声上げてハサミをゼットンさん向ける。一斉に放たれる赤色光線はゼットンさん唯一点を狙って殺到する。ゼットンさんは再びテレポートして回避するが。
『ファッ!!!!』
ゼットンさんがいた場所で集結した赤色光線は一体化し空へ伸びた。ある高さまで伸びた赤色光線が突然曲がり、その進行先にゼットンさんが現れた。
「!?……っ」
転移先を予測されたゼットンさんに赤色光線が迫る。寸前でまたテレポートして避ける。だが赤色光線が再び方向転換し、その先にゼットンさんが転移する。
完全に読まれてる。ゼットンさんもテレポートは無意味だと気付いたのだろう、今度は全身を守るバリアを展開して赤色光線を防いだ。
『フォー……』
六体の宇宙人が重なり一体に戻ると唸る様に鳴いた。光線が防がれた事に思う所があるんだろう。
『フォ』
「!?」「お、おいアイツこっちを見たぞ」「まさか…?」「い、いや唯の撮影だろ。は、ははは」「だ、だよな」
『フォーフォッフォッフォッ』
地球の言語を理解できているのかはわからないが、野次馬の人達の言葉を聞いて宇宙人は嘲笑った様に感じる。
「!!おい、おいおい!?」「こっちに来るぞ!」「ヤバいって!」「逃げろー!!」
「止まれ!!さまなくば撃つぞ!!」
「隊長!そもそもアレに言葉が通じているのですか!?」
宇宙人が此方を向いて歩き始めると野次馬の人達は慌てて逃げ出し、自衛隊の隊長と呼ばれた人が宇宙人に向けて警告するが宇宙人は止まる気が感じられない。言葉が通じてないのか、銃火器を脅威に思っていないのか、或いは両方か。兎に角宇宙人は足を止めない。
「くっ、構わん!撃て、撃てぇ!!」
隊長さんと思われる人の指示で自衛隊の方々が一斉にライフルを撃ち始め、バババババッ!と銃声が響き渡る。宇宙人に迫る無数の弾丸だが、
『フォー!』
宇宙人が片腕を上げて一鳴き、たったそれだけで弾丸全てが宇宙人の目前で停止した。
それだけじゃない。
「うわっ!?」「な、なんだよこれ!!」
その半ば悲鳴みたいな声は後方から聞こえた。俺や自衛隊の人達が振り返ると野次馬の人達の半分ぐらいが何も無い空間を叩いている。…なに、してんだ?
「なんだよこれ、壁?」「ここに見えない壁がある!」「どうなってんだよ!?」
「何してんだよ早く来い!」「いけねぇんだよ!!」
「ママー!」「アヤ!?」
見えない壁?まさか、分断されたのか!?
俺も野次馬の人達の元に向かう。……ある。確かに透明な壁みたいなものが。
「どきなさい!これならどうだ!!」
自衛隊の一人が壁の内と外の人を離れさせると壁に向かって銃を撃った。銃弾は壁に阻まれ破れなかったが、僅かにだが着弾点から極彩色の色が広がりその全貌を垣間見せた。見渡せばわかるがドーム状に壁が───バリアが展開されていた。
「お、おい。アレなんだよ」
誰かが空を指差し叫んだ。つられて空を見上げると上空で浮かんでいる物体が。このバリアはその浮遊物体からまるで鳥籠の様に展開されている。お決まりの展開なら宇宙人の宇宙船……か、何かだろうか?
『フォーッフォッフォッフォッ!』
「させない…!」
ゼットンさんは依然宇宙人と戦ってる。宇宙人の相手はゼットンさんに任せよう。俺はアキを助けにいく!!
「!?君、待ちなさ」
『フォッフォッフォッ』
「くっ…!」
俺はGIRLSの建物に向かって走り出し心の中で謝罪しながらゼットンさんや宇宙人の横を通って施設内に入った。
「アキィ!!何処だー!!返事しろ!!」
………。返事はない。クソッ!頼むから無事でいてくれよ。
「アキ!アキー?返事してくれ!頼むから!!」
何処にいんだ、返事してくれよ…ッ。
……?…!人影だ。誰か居る!シルエットからしてアキじゃないけど何か知ってるかもしれない。
「す、すいません!人を探してて!……あの?」
声を掛け、肩を揺さぶるが反応が無い。
俺は不思議に思い前に立ってみるが。
「……嘘だろ?」
固まってる。何か、怯えてる様な焦っている様な顔でまるで時間でも止まっているかの様に停止している、以前テレビで見た事のあるGIRLSの職員が着ている制服に身を包んだ人。
「これもあの宇宙人の仕業、しかない、よな」
生きているのか死んでいるのかわからない。もし死んでいるのだとしたら。もし、アキが既にこうなっていると…した、ら。
心臓が痛い程に鼓動し息が乱れる。嫌な汗が流れ髪が張り付きとても、気持ち悪い。胸の中を不安や恐怖の様なイヤな
「ゼツ、ト…?」
「!?アキぃ!!」
「うわっ。ぜ、ゼツト、苦しい」
「よかった、無事でよかった」
覚えのある、求めていた声が後ろから聞こえ急ぎ振り返る。
茶髪に眠たそうな印象を与える目付き。顔を青くし震えている幼馴染の姿を見た時、気付けば俺はアキを抱き締めていた。
「あり、がとう。ゼツト」
「いや、正直。来ても何も出来そうにない。…ごめん」
「そんな事、ないよ。ボクのUNITEを見て、来てくれたんでしょ?」
「おう」
嬉しい。こんな、危険な所にUNITEを見てやって来てくれたゼツトが。でも、同時に悔しくもある。力のある、怪獣娘のボクがゼツトを守るって決めたのにこうやってゼツトに守られてる。
守りたい人に守られる。情けない自分がイヤになる。
「何があったのか、説明してくれるか?」
「……わかった」
ボクはゼツトにあの侵略者───バルタン星人の事をゼツトに話した。
バルタン星人の目的と、バルタン星人がGIRLSの人達に何をしたのか。ボクも危なかったけどゼットンさんがギリギリで助けてくれてそれからはずっと隠れていた事を。
「………侵略者バルタン星人、か」
ボクの話を聞いたゼツトは俯いて右手を腰に当ててる。
……あれ?ゼツトの腰に何かある?見えない、けど何かがある…様な気がする。
「決めた」
「え?」
「アキ。
「何を言って、って何処にいくの!!」
ゼツトが突然走り出した。ボクは驚いて反応が遅れ、慌てて追い掛けたけど曲がり角で見失った。
「ゼツト?…どこなの?ゼツト!ゼツト!!」
ゼツトが消えた。それだけでとてつもない恐怖と孤独が襲い掛かる。不安で圧迫されて足に力が入らなくなる。どこ…?どこに行ったの?やだ、こわいよ。一人にしないで。
とうとう足が崩れそうになる、その瞬間だった。強い光が輝いた。目も眩む様な光なのに何故か目が離せない。
「……ウルトラマン、Z」
よかった。うまくいった…!
ゼットライザーのトリガーを押すとヒーローズゲートが現れ、勢いそのままに飛び込んだ。
インタースペース内に立つと目の前にアクセスカードが現れ、俺はアクセスカードを取ってゼットライザーにセットする。
《Zetuto Access Granted》
続いて腰のメダルホルダーを開いて三枚のメダル───ウルトラマンゼロ、ウルトラセブン、ウルトラマンレオのウルトラメダルを取り出す。
「宇宙拳法、秘伝の神業!!ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠」
《ZERO.》《SEVEN.》《LEO.》
三枚のウルトラメダルをゼットライザーのスリットにセットしてゼットライザーに認証させる。
光が集いウルトラマンゼットが腕を広げて出現する。
『ご唱和ください、我の名を!ウルトラマン、ゼェェット!!』
「ウルトラマン!ゼェェェット!!!!」
俺はゼットライザーを天に翳してトリガーを押した。
現れる三人のウルトラマンの
「ジェアッ!!」
(ウルトラマンZ、九話感想)
へぇ、カブラギ(セレブロ)さん、流暢に喋れるしめっちゃ笑うんだ。
後編は誤字等の最終確認をし終えたら投稿予定です。