榛名 禁じられた恋の要塞島   作:鳥頭堂正太郎

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呉や舞鶴の聖地巡礼本を書こうと思っていたら、コロナウイルスで旅にでれなくなってしまったので、情報が激変してしまうし、更新しようにも旅に出れないので、全く書けなくなってしまい、困っていたら水着フィギュア写真集の本でも出そうかと思いましたが、これまた本を出すイベントに参加できそうにないので、写真集のテーマに沿った小説書く事にしました。
という訳で、前の一番くじの榛名フィギュアで書きました。


「第一話」 流されて要塞島

 

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あ、れ。

揺れるゴムボートの上で、私たちはいつの間にか眠ってしまっていたようです。

ボートは波に揺られて、沖へ沖へと流されていたみたいで、気がつくと、陸地は見えなくなっていました。

今日の非番で海水浴に来るために、昨夜、私と提督は頑張って遅くまで事務作業をし、お互いに少し睡眠不足気味だったので、ボートで揺られているのが心地よかったのか、二人ともついウトウトしたつもりが、ガッツリ眠ってしまったみたいです。

だから、ボートが沖に流されても、私達は気がつかないままで、流れに流されて、気がついた時には、もう、陸地はどこにも見えなくなっていました。

 

「提督、提督、起きてください。」

お気楽そうな顔で眠っている提督を揺り起こすと、提督はお気楽そうな顔で、

「おはよう、榛名。

あ~、寝ちゃったなぁ。」

と、お気楽そうな声で言いました。

「提督、大変な事になっちゃいました。」

私がそう言うと提督は

「どしたの?」

と、また気楽そうな顔をしたまま言いました。

「陸が…」

と、私が言うと、

提督はぐるりと回りを見渡し、

「陸?

あれぇ、なんで?

なんで陸地が見えないの?」

「寝ちゃってるうちに流されちゃったみたいです」

「だよねぇ。

でも、おかしくない?

陸地に向かって波は来てたはずなのに、なんで沖に…」

「わからないです。」

「だよねえ。

結果的に沖に流されちゃってるんだから、どうこう言っていても仕方ないよね。

戻らないと…。

って思ってみても、どっちが陸地かわからないか…。

困ったな。」

そう言うと、提督は私を見つめ、

「ねぇ、榛名。」

「はい。」

「榛名は艦娘なんだから、海の上を動けるよね?」

と聞きました。

「申し訳ありません。

艦娘が超常的な力を発揮できるのは、艤装を装備しているからで。

何も身に付けていない今の私は、なんの力もないただのごく普通の女の子でしかありません。」

「そうだったね…。

太陽はほぼ中天で頭上にあって、東西南北もわからない。

これじゃあ、どっちに向かって漕いだらいいかもわからないな。

困ったな。」

元より、沖に漕ぎ出すつもりなど無かったので、ボートには水や食料なんて詰んでいません。このままでは…

と、思っていたら、

「あれ?

あれ、島かなんかじゃない?」

と、提督が私が背を向けている方向を指差して言いました。

私が振り返って見てみると、確かに何か島のようなものが見えます。

提督はオールを手にすると、

「とにかく、あの島かなにかに向かってみよう。」

と言って、漕ぎ始めました。

お互いに疲れてきたら、漕ぐのを交代しながら、進むと、なんとか、その島らしき場所にたどり着きました。

小さな島で、崖とかが多くありましたが、小さな砂浜もあって、なんとか接舷できました。

「提督、ここは?」

「さぁ、どこなんだろうね?

誰か人が住んでいてくれたりすると助かるんだが…

とりあえず、ちょっと島を探索してみよう。」

そう言うと、提督はボートを砂上まで上げて、陸地に降り立ちました。

その島こそが、禁じられた恋の要塞島だったのです。




艦娘紀行
今回の冒頭の画像の島は横須賀市にある猿島です。

明治時代に東京湾要塞の猿島砲台が築造されましたが、本施設が実戦に用いられたことはありませんが、島内の岩壁を掘って煉瓦で覆われた要塞跡は現在も残っています。

現在は横須賀市が管理をしており、散策路等を整備し、三笠桟橋よりトライアングルの船で10分の航路で島に上陸できます。
海水浴、バーベキュー、釣り、散策などのレジャーに適する無人の自然島です。
タイミングが合えばコスプレも出来ます。

次回予告
謎の島に到着した榛名と提督は島の探索をはじめますが、建物は草木に覆われ、人の気配は皆無です。
もしかして、ここは無人島?
次回、「第二話 」ようこそ禁断の恋の要塞島へ

追記、ネタばらしのコーナー
この話の元ネタは、きまぐれオレンジロードの、禁じられた恋の島です。
ちなみに今回のタイトルの元ネタは、ながされて藍蘭島です。
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