いんたぁみっしょんなので、短いです。
軍規で、艦娘は人を愛してはならないと決まっています。
そして、人も艦娘を愛してはならないとも。
人とは、そう、提督の事。
それは、かつて、軍の主力を担った提督と、主戦力となっていた艦娘とが愛し合った末に、提督と共に軍を逃亡し、行方をくらませた艦娘がいたそうです。
ちょうど、その時に深海棲艦の攻勢を受け、指揮する者がいない艦娘は組織的な対策がとれず、人類は壊滅的な被害を受けました。
それ以降、艦娘非人権派が軍の中枢を握り、艦娘は提督を愛してはいけないし、提督も艦娘を愛してはいけないと定められたのです。
その後、軍の中枢から離れた辺境の鎮守府の司令として、今の提督が左遷されてきました。
彼は艦娘を兵器として考える軍の首脳部たち艦娘非人権派とは真逆の、艦娘の人権を守ろうとする提督でした。
まるで牢獄のようだった鎮守府は、提督によって、少しずつ改革されていきました。
食事は豚の餌から人間の食べ物になり、入渠はブラシがけの洗浄から清潔な浴槽での入浴になり、存在しなかった休暇さえ与えられるようになり、私達艦娘は人並みの生活がおくられるようになったのです。
すると、不思議なもので、これまで、戦いに関してはさして戦果を上げようなどとは思っていなかった私達ですが、提督のためにそれなりの戦果をあげようと考えるようになりました。
今の提督がなかなか戦果をあげられなければ、提督はまた別の鎮守府に移され、また別の提督がやってくるかもしれません。
その提督が今のような艦娘人権派な提督とは限りません。
もし、軍中枢部に媚を売りたいような艦娘非人権派な人間であったなら、今のような生活は即座に取り上げられ、また、牢獄のような暮らしに逆戻りになってしまうでしょう。
それは嫌だったから、私達艦娘は提督のために、それなりの戦果をあげようとしました。
このまま、提督がここに居続けてくれるようにと。
とはいえ、大戦果をあげて、提督が昇進して、この鎮守府を去る事になっても困りますから、そこはまぁ、それなりになる程度には加減して。
提督も、それは気付いていましたが、それに反対を述べる気はなかったようです。
また、軍の中枢に戻って、艦娘非人権派との抗争をするより、ここでのんびり暮らしている方が楽だからと言っていました。
すなわち、提督と私達の損得勘定が一致した結果が、今の鎮守府なのです。
そう、すべては自分たちが居心地の良い今の環境を守る為。
提督の為なんかじゃないのです。
だって、私達は提督を愛してなどないのですから。
実はシリアスな背景があったんです、このお話。
それがこのお話の中で語られるかはわかりませんけどね。
ネタばらしのコーナー
今回のタイトルの元ネタは、スターウォーズエピソード2 クローンの攻撃の上映前のキャッチコピーの、ジェダイは怒ってはならない。憎むことも。愛さえも。です。