とあるオタク女の嶮難。   作:SUN'S

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第15話

Π月ж日

 

この前、立花さんが偶然にも起動してしまった完全聖遺物「デュランダル」の実戦データを取るためにシンフォギア装者の中でも精神力の強そうな私が選ばれた。

 

どういう感じで決めなのかと聞けば精神の不安定な子供より大人の方が安全と風鳴くんが判断したそうだ。まあ、確かに天羽さんが実験の被験者になるとか言い出したら全力で止めるのは分かるけど。

 

それに立花さんみたいな全身を真っ黒いモヤモヤで覆い尽くされるのは嫌だよ?

 

そんなことをガラス越しに私のことを見ている櫻井さんに言いながら実験室の真ん中に配置された「デュランダル」の柄を左手で握り締める。

 

まあ、予想はしてたけど。

 

すんごい殺意の高そうな言葉や意思が頭の中に流れ込んでくる。所謂、人類の悪意を束ねた器みたいなモノなのだろうか?等と思いながら鬱陶しい言葉を無視する。

 

だいたい、こんな面倒臭そうな言葉を聞き続けるとか立花さんはお人好しにも程があるよ。こういうのは適当に無視すれば解決するのに…。

 

Π月М日

 

櫻井さんの行動が予想外なのは分かってるつもりだったんだけど、あんな大胆な変身をするなんて思わなかった。雪音さんを必要ないとか言ってたけど。

 

私はクリーニング店のアルバイトとして必要だから出ていくことは許さないぞ?等と話しながら現実を受け入れきれず、そのまま逃げようとする雪音さんを捕まえてボディを殴って気絶させる。

 

まったく、雪音さんは人の話を聞くことを覚えないとクリーニング店の店番を任せることが出来ないじゃない。それにしても櫻井さんが船だったなんて意外だ。

 

もっと派手な車とか乗り回すイメージだったんだけど、人は見た目通りって訳じゃないのね。そんなことを考えながら雪音さんを渡してくれとか言ってくる風鳴くんにドン引きした。

 

こんな可愛い女の子を渡せって風鳴くんは年下好きなの?なんて冗談を言いながらクリーニング店まで逃げ帰ってきた。明日も会うんだから一日ぐらい櫻井さんと雪音さんの事情を聞かせてよね。

 

まあ、私は櫻井さんの話を聞いても半分は理解できないんだけどね?なんちゃら理論とか話されても脳が理解できずに拒否反応を起こす。

 

とりあえず、雪音さんが起きるまで待とう。もうちょっとだけ優しく殴れば良かったかな?強く殴ると痛みが長続きするって聞いたことあるし…。

 

Π月★日

 

早朝、私と雪音さんは重要参考人として二課の尋問室で洗いざらい話すように言われたけど、そこまで雪音さん達と違って詳しいことは知らないし、なにより誰が主犯とか私は知らない。

 

そう、ハッキリと風鳴くんの顔を見ながら話しているところに櫻井さんが黄金聖闘士みたいな甲冑を着て暴れていた。

 

あんまり言いたくないんだけど、自分の年齢は考えるべきだと思うわよ?なんて言いながら宝石を連ねた鞭を振り下ろしてきた。

 

ねえ、今のは私じゃなかったら死んでるよね?

 

そんなことを言いながら床に転がっていたドライバーを装着しようとした瞬間、ドライバーが爆発して見るも無惨な姿に成り果てた。

 

ふむ、櫻井さんは親友を爆死させようとする最低最悪のヤツだったとは知らなかった。どうりで雪音さんを要らないとか簡単に言えるわけだよ…。

 

とりあえず、ぶん殴ってやるから覚悟しとけよ。

 

 

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