とあるオタク女の嶮難。   作:SUN'S

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第23話

⊥月∀日

 

ふと頭の中を過った疑問を櫻井さんに尋ねると驚いたような表情を浮かべたかと思えば「やはり、お前さ突拍子もない発想を言い出すな」と溜め息を吐きながら笑っていた。

 

私のことを貶しているのだろうか?

 

それとも誉めているのだろうか?

 

そんなことを考えながら「竜宮の深淵」に保管されているデュランダルを取りに櫻井さんと一緒に階段を降りて「竜宮の深淵」へと向かう。

 

そういえば夕飯を作り忘れていたような気がするけど、二人とも料理ぐらい出来るわよね?

 

そう一人で勝手に納得したように頷いていると「おい、そんなところに突っ立てる暇があるなら運ぶのを手伝え」と言ってきた。

 

なんか櫻井さんも口調が悪くなったりと忙しい人になってきたよね。まあ、猫被りしてた時より本心で話し合えてるみたいで私は嬉しいんだけど。

 

なんてヒールを鳴らしながら前を歩く櫻井さんに言えば「なあ、少し黙ってくれないか?」と耳まで真っ赤にした櫻井さんが振り返って言ってきた。

 

もう、照れちゃって可愛いわね。

 

⊥月&日

 

早朝、私は櫻井さんの所有する研究室にてデュランダルの切っ先を少しだけ砕いて磨り潰したモノを飲み込んだ。この前のネフィリムとか気色の悪い化け物に私と立花さんが腕を食われた。

 

その後のことは覚えてないけど、私と立花さんが聞いても返答してくれる人はいなかった。あの櫻井さんも「知らないわよ…」と顔を反らし、誰も腕のことを教えてくれなかった。

 

なにより私や立花さんは理由は不明だが、気が付けば食われたと思っていた腕が生えている。ついに私はナメック星人の能力を得たのかと思ったが、どうやら聖遺物の影響だそうだ。

 

まあ、予想していたとはいえ人間の作り出したモノとは思えない性能を持っているな。

 

流石は櫻井さんの作ったシンフォギアだと称賛すると「お前達は通常のシンフォギア装者と違い、聖遺物と完全に同化している」と話し始め、私の身体に関することを詳細に教えてくれた。

 

なんと言えば良いのか、これは櫻井さんのせいじゃない。偶然にも私が聖遺物を食べたとか、そんな感じに誤魔化せば行けるはずだ。

 

それより私はデュランダルとネフシュタンの両方を同時に使えるようになるだろうか?

 

そんなことをパソコンを眺める櫻井さんに聞けば「まだ、十分も経っていないぞ」と言われた。成る程、櫻井さんは何時間で人体と聖遺物は同化するのかを測っているそうだ。

 

⊥月±日

 

今朝、目を覚ますと沸き上がるような力を感じたので屋根の上でかめはめ波を出せるか試したら極太のビームが両手のひらから出てきた。

 

どうやら私は全人類を超越した存在となってしまったようだ。あとで立花さんと風鳴くんにかめはめ波を撃てるようになったって自慢しよう。

 

そんなことを考えながら全身を駆け巡るエネルギーを足の裏に集め、自分の身体を持ち上げるイメージでジャンプすると数秒だけど、確かに空中に留まることが出来た。

 

私はかめはめ波だけじゃなくて舞空術も頑張れば使えるようになりそうだ。とりあえず、朝御飯を作ってから舞空術の練習を始めるとしよう。

 

しかし、風鳴くんなら普通に舞空術とか使えそうに見えるのは何故なのだろうか?なんて思いながらもベランダに飛び降りると天羽さんが立っていた。

 

私の放ったかめはめ波からシンフォギアと同質のエネルギーを感知したと電話が来ていたらしく、私は天羽さんと雪音さんの睡眠を邪魔してしまったようだ。

 

とりあえず、私は二度寝するために必要な枕の代わりとして二人を寝かし付けないとダメになったけど、二人とも可愛いので役得と思えば大丈夫だ。

 

 

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