とあるオタク女の嶮難。   作:SUN'S

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第3話

Å月∽日

 

今朝、私のお店の前で店内を覗こうとするサングラスを掛けた二人組の女の子が見えた。どうして、クリーニング店なんて覗こうとしたのだろうか。

 

そのことを尋ねるためにドアを開けると脱兎の如く逃げてしまった。私って怖そうな顔なのかな?等と櫻井さんに聞けば「まあ、目付きは悪いわね」と言われた。

 

そういうハッキリと教えてくれるのは櫻井さんの良いところなんだろうけど、もう少しだけオブラートに包んでくれると嬉しい。

 

まあ、櫻井さんはズバッと言ってくれるからダメなところを直しやすくて良いんだけど。他の人にもズバッと言い過ぎると勘違いされるかもしれないから気を付けなよ?

 

そんなことを話しながらコーヒーを飲んでいると魔改造してしまったハイブリッドの見た目を戻すために預けてくれないかと言われた。

 

今後は勝手に改造するのはやめておこう。

 

Å月∈日

 

昨晩、櫻井さんのお手伝いをしている雪音クリスと名乗る女の子が訪ねてきた。どこかで見たような気もするけど。

 

たぶん、他人の空似だ。

 

あんな訳の分からない言動を繰り返す女の子を櫻井さんが傍に置いておく訳がない。それに櫻井さんが寄越すってことは良い子なのは確かだ。

 

そんなことを考えていると「なんか言えよ」とエプロンの裾を引っ張って主張してきた。うん、あざと可愛いので許しちゃう。

 

それじゃあ、雪音さんもお店の覗き見してる二人組の女の子がいるのは分かるよね?なんて言えば「ああ、あたしも入るときに見た」という言葉が返ってくる。

 

はあ、マジですか。

 

今日も覗き見してるとは思いもしなかったけど、雪音さんが見付かってるのに逃げなかったのは可愛いせいだな。

 

そっと使わずに棚の中に仕舞っておいたペイントボールを雪音さんに手渡し、危ないヤツだって感じたら思いっきり投げ付けてくれないかと伝える。

 

とりあえず、謎の視線の正体は二人組の女の子だってことは分かったけど。か弱い女の子を思いっきりボコるのは気が引けるんだよね。

 

Å月:日

 

早朝、なぜかハイブリッドの形状を変更しようと櫻井さんが言ってきた。確かに著作権という北斗神拳より強いのがいるし…。

 

あんまり櫻井さんの意見に口出しするつもりはないけど。そのハイブリッドの形状を変えるって、どういう感じに変えるのだろうか。

 

そんなことを聞けばグランシャリオのフォルムを滑らかにしたような感じだと言われたが、私は錫色のカラーリングは気に入っているんだけど。

 

とりあえず、再登場する時は宜しくね。

 

それとスーツを着る時なんだけど、なんかチクチクすることが多いのは改善出来たりする?なんて他愛ない話で盛り上がっていると赤カブトみたいな男の人が入店してきた。

 

よく見ると藤尭くんも一緒に入ってくるところを見るに藤尭くんの上司かな?等と考えながら「いらっしゃいませ」と営業スマイルを浮かべる。

 

それにしても筋肉の城壁みたいな身体してる人を見るのって漫画やアニメ以外だと初めてなのではないだろうか?そんなことを思っていると「了子くんの友達とは君のことか?」と聞かれた。

 

まあ、そうですね。

 

櫻井さんとは飲み友達のような関係だったり、仕事の愚痴を聞いてあげる関係だったり、いろいろと仲良くしてますけど。

 

 

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