この作品は自分の初の三次創作となっております。
今回のお話は前日譚に位置するお話ですので、この作品の参考元と同一展開・同一表現がございます。
参考元作品の作者様にはこのお話を書くにあたって許可を得ておりますのでご安心してお楽しみください。
それでは
2022年11月5日土曜日の昼下がり。
埼玉県川越市にある中学校。そこでは午前中の部活を終えて帰宅する生徒でごった返していた。
そんな中、栗色の髪でアクアブルーの瞳をした女子生徒が校門までの道すがらにある赤いベンチに腰掛けていた。
女子生徒の傍らにはショルダー型の防具袋と竹刀袋がある事から彼女はどうやら剣道部の所属のようだ。
女子生徒はやたらに周囲を視線で追っている。彼女はどうやら誰かを待っているらしい。
彼女がベンチで待つこと数十分。周囲の部活帰りの生徒の波もまばらになった時だった。
「お待たせ、なーちゃん」
「悪い。随分と待たせたな」
女子生徒は自分と同じ剣道部の男子生徒2人に声をかけられた。彼女は男子生徒と面識があるらしく、溜息をついた。
Non_Side_Out……
Side_Kanaho
「ホントに待ったわよ。何してたのよ、
私……
「僕は巻き込まれたんだ。文句なら和人に言ってよ」
「なっ……確かに遅れた原因は俺が殆どだけどその要因はそもそも颯樹だろ!?」
「僕がそうなったのも元を辿れば和人じゃないか!!大体、小さい事気にしてると
「なんでそこでスグが出てくるんだよ!? ってか、そういう颯樹の方こそ……」
颯樹と和人は何時の間にか言い争いに発展していた。
何故に直葉ちゃん……和人の義妹、桐ヶ谷直葉ちゃんが出てくるのだろうか。毎度毎度この2人の喧嘩の引き合いに出されるが、本人が居たら大変なことになるだろう。……というかなってたな。
以前……半年位前に今回と同様の喧嘩が私と直葉ちゃんの眼前で勃発し、喧嘩の引き合いに出された直葉ちゃんの羞恥心がオーバーフローし、颯樹と和人は直葉ちゃんのお説教を受ける羽目となった。その光景をその時の私は止めもせずただただ苦笑いするしかなかったのである。
その光景を今思い出して、心の中で苦笑した後に現実に戻る私。その眼前では颯樹と和人の喧嘩はまだ続いていた。
「これ……何時になったら終わるんだろう」
そう心の中で思考がよぎった私の行動は迅速だった。
「……あのさ、何故に私は待たされた挙句に2人の喧嘩まで見なきゃいけない訳?……巫山戯んなよ」
ドスの効いた声で颯樹と和人に一喝した。私の威圧感に気圧された颯樹と和人は
「「マジですいませんでした……」」
即座に綺麗な土下座を決めていた。それを見た私は再び溜息をついた。
「良いから、二人共行くよ? 早く買いに行かないと売り切れちゃうわよ?」
「うん。そうだね……。折角βテストに当選してプレイしたのに製品版入手できなかったらシャレにならないもんね」
「だよなぁ……。ってか事前予約と取り置き位してくれれば良いものの……」
「仕方ないわよ、和人。あそこのおじーちゃんはそういう事に疎いんだから」
「そうそう。あーちゃんの言うとおりだよ。こればかりは仕方がない事だよ。だから愚痴る前に足を動かそうよ、和人」
「わ、解ったよ……」
そんな会話を交わしつつ、私、颯樹、和人の3人は明日……2022年11月6日の13時から正式サービスが開始されるヘッドギア型のインターフェース『ナーヴギア』対応のVRMMORPG『ソードアート・オンライン』のバッケージ版ソフトを購入すべく、近所のゲームショップへと急いだのであった。
如何だったでしょうか。
次回より本格的に物語が始動します。
奏茄鳳ちゃんのアバター名も次回判明いたしますので、お楽しみに。
最後に奏茄鳳ちゃんの簡単なプロフィールを載せておきます。
2008年7月25日生まれ AB型
埼玉県川越市在住
和人・颯樹とは幼馴染で腐れ縁。よく3人でゲームにのめり込んでいる。
和人の義妹(従姉妹)の直葉からは『なー姉』と慕われている。
直葉が剣道始めたキッカケの人物で直葉の師匠でもある。