曰く、俺は美女三人に殺されるらしい。   作:ジェスタ

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いつの間にか評価とか感想とかしてくれててありがとうございます!
ここまで、興味を持ってくれるとはやっぱり皆さん、絶対可憐チルドレンが好きなんですね!

後、あまり期待しないでください(泣)

プ、プレッシャーで押しつぶされそうです!

今回もあまり話、進んでないです。


第2話

「もーっ!いつもより帰りが遅いから、ウチ心配したんやで!!」

 

「え、えーっと、ごめんね野上さ「葵!!」・・・・あ、アオイ、さん?」

 

「さんはいらへん!葵って呼んで!折角、二人っきりなのに・・・・・徹のいけず」

「イ、イケズ?」

 

現在、なぜかメガネ女子こと野上 葵さんと対面で宿題をやってます。

その前は彼女が作っていたご飯を一緒に食べていました。

なんか、俺の好きなものを作るし、みそ汁もいつもスーパーで買っている味噌とは違うのを使っている。『実家のおかあはんに色々教えてもらったんや!』て言ってたけど、それじゃどこに住んでるの?

 

 

正直美味しいすぎて、怖い。

こっちは野上さんのことをまったく知らないのに野上さんは俺のことを知っている。

好物に嫌いなもの。好きなゲーム、漫画。学校行事を把握しているらしく俺が早帰りのときでも家にいる。

俺にはプライバシーの権利がないのだろうか?

 

 

 

「あっ!この問題、ここの所計算間違うてる。ほんま徹はウチがいないとだめやな~」

 

宿題をやっている最中に、間違っている箇所を指摘してくる。

向い合わせで座っているのにわざわざ右隣にテレポートしてくるしそこから更にすり寄ってくる。

 

て言うか、顔近!顔を見るな、俺!こっちの動揺を悟られるな!頭だ。頭を見ろ!・・・・・・・・髪サラサラしてるな~ってなにしてんだ俺!?

 

 

 

 

「と、徹?そ、そんなに見つめられるとウチ、は、恥ずかしい・・・・」

 

「あっ、すいませんでした!!」

 

 

大きくてきれいな青い瞳でこちらを見てくる。

ぶっちゃけ、野上さんはめちゃくちゃかわいい。美少女って本当にいることを初めて知った。

でも、どうしても好きにはなれない。

なぜなら、

 

 

『ごめんな、さぁ・・・・い! ごめんなさい、ごめんなさい!ウチが、ウチが!もっとちゃんとしてたら、こんなことにならへんかったぁ・・・・!』

 

予知に出てくる眼鏡の女性。泣きながらいつも死にかけている俺に謝り続けるあの人が野上さんだとなんとなくだが、わかってしまった。

 

俺を殺す三人の一人が、毎日家にいる。

 

 

・・・・・・・・ヲワタ。

 

 

もう詰んでる。油断したら背中に包丁突きさしてくるかもしれない。テレポートで俺の体から心臓だけを取り出して殺すのも造作ないはずだ。

 

完璧に“死”確定案件だ。もうムリゲー!

 

 

「なぁ、徹?」

 

「ウン?ドウカシタ?」

 

落ちつけ俺!ポーカーフェイスだ!こっちが考えていることを知られるな!相手はこれまでの雑魚チンピラとは格が違う。もし倒したとしても残りの二人が殺しに来るかもしれない!そうなったら即終了!俺の人生ゲームセット!(泣)

 

 

 

「まだ、夜な夜な悪い奴倒してるん?」

 

訊きづらそうにしながら、訊ねてくる。

野上さんは俺がナイトウォッチであることを知っている。監視されているけど、いつもは能力で作った分身と光の屈折を使った光学迷彩、透明スーツ?ていうのか、それを着ている人がいたら、催眠も使ってごまかしている。

 

 

 

 

 

だというのにこの子はいきなり、

 

『やっと、やっと見つけた!徹!!・・・・やなかった!特務エスパー ザ・チルドレン! 野上葵や!ナイトウォッチ 北条徹!正体ばらされたくなければ、ウチのいうこと聞いてもらうで!』

 

いきなりリビングにテレポートして脅迫してきた。

はっきり言って、マジふざけんなって思った。監視された中で俺がナイトウォッチってことがばれそうだった。

まぁ、監視カメラから制御室とシステムに侵入してデータと監視していた人たち全員の記憶を書き換えたけど。

 

彼女曰く、ナイトウォッチは国内だけでなく外国にも狙われている。

その護衛に特務エスパーの彼女が派遣されたらしい。今も監視生活送っているのにこれ以上縛られるのはきつい。ていうか、護衛なのに脅迫とかヒドイ。

 

特務エスパーていうのは政府公認で超能力を使って災害や犯罪を防いだり解決することが出来る超能力者だ。

簡単に言うとハイレベル能力者かつ国家権力。

この人達に歯向かったら俺、日本じゃ住めなくなるな。

 

 

「あ、うん。そう、だよ・・・・」

 

家でその会話止めてよね。

現在進行形で、映像と音声の捏造と記憶の改変してるから疲れる。

 

その時、肩を強く掴まれ、グイっと上半身を右方向に向けさせられた。

 

「アンタにはウチがいる!!ウチが、アンタを守る!()()()()()()()()()()()()()()!約束や!!だからもう、危ないことしいひんで!!」

 

「あ、・・・・はい。ありがとう、ございます」

 

野上さんのあまりの気迫にそれしか言えない。

てか、『今度こそ』ってなに?俺、あなたと会ったの数カ月前よ。

 

そもそもなんで、野上さんは俺がナイトウォッチであることを知っているのか不明。俺を監視している人たちもB.A.B.E.L.っていう特務エスパーを運用している政府機関らしい。

つまり、野上さんも俺を監視している奴らの一人ってことだ。

 

だけど、俺を監視しているB.A.B.E.L.の人は俺がナイトウォッチであることは知らないことは頭覗いてわかっている。

じゃあなんで監視されているかと言えばうちのおばあちゃんが関係しているっぽいんだよな。

AFO知ってるのあの人くらいだし。

ていうかやべぇ、俺の周り国家権力ばっかだ。

 

だいたい、将来殺されるかもしれないからエスパー狩りなんてやる羽目になった。

きっと強くなれば、あの三人に殺されないで済むと思ったから、痛い思いをしないで済むと思ったからやってこれた。

 

「・・・・・ホンマ?ホンマにもう、危ないことしいひん?」

 

「えっ?あ、善処しま「しいひん?」・・・・ハイ、シマヘン」

 

つい、関西弁?らしき言葉が出てしまった。ここで否定したら、まじで通報されそうだし、仕方ない。

 

 

 

とは言っても止めるつもりはない。8歳の頃からあの夢を見続ける限り、俺の死は変わっていない。催眠でも何でもしてしまえばここを抜け出すことくらい簡単だ。

未来を変えるには力がいる。そのためにもっと強くならないと。もっと、もっと強く!

 

死にたくない。痛いのは嫌だ。生きたい。

そのためなら、俺は何でもできるし、何にでもなれる。

たとえそれが、誰か傷つけても、苦しめても、生きるためならなんでもする。

 

 

「ホンマ?約束できる?」

 

「ハイ、約束します。なので、秘密のことは「じゃあ、腕を出して」・・・・はい?」

 

「腕、出して」

 

「え、あ、ハイ」

 

言われるがままに右腕を出す。

 

 

すると、ガシャッという金属音がなった。

 

「え?ナニコレ?」

 

右手首に嵌められたのは青いブレスレットみたいなもの。三日月みたいなデザインもされておしゃれ?なものだが俺にはその正体が分かってしまった。

 

 

 

「リミッ、ター・・・・?」

 

それは超能力を制限することが出来る携帯型機械。でも、俺は戸籍上ノーマルということになっているから使わない。試しにつけたことはあるが外出中につけたことは一度もない。

 

 

「そうや!ウチのリミッターと、その・・・・・お、おそろいなんやで!ウチのはイヤリングやけど、ぺ、ペアルックや!」

 

少し恥じらいながら、髪をかきあげ隠れて左耳を見せる。耳に付けられたのは同じく三日月みたいなデザインがされたイヤリング型リミッター。

別にリミッター付けたとしても俺には効かないし、能力には問題がないけど・・・・・

 

 

「それ、皆本は・・・・知り合いに頼んで作ってもろうた特注品なんや!これ、徹がどこにいるかも知れせて、能力使ったこともわかるんや!なんかあったら、ウチがすぐに飛んで守ったる!」

 

 

え、死んだ。逃げ場無くなるじゃん。

追い詰められて、殺されるのが落ちじゃん!この人、俺の殺害計画もう始めてんじゃないの!?

 

 

「そ、そんなことしなくても大丈「いややの?」えっ?」

 

当然断ろうとした瞬間、野上さんの雰囲気が変わった。

 

 

「ウチ、徹のためにせんだいきばってきたけど・・・・・イヤなの?ずっとずっと、徹のことを想ってきたのに、空回りやった?お節介やった?邪魔やった?ウチのこと面倒な女って思うた?・・・・・・・ウッ・・・・ウチ、徹のためおっ、想って、がん、頑張ってきたのに・・・・・!ウッ、グスッ・・・・・!」

 

 

今一番そう思ってます!

何て言ったら、自分の死期を早めるだけなので言いません。そんなひどいこと言えません!だから、泣くのやめて!このまま泣き落としなんてされてたまるか!

 

何とかしなければ!

 

 

 

「そ、そんなこと思ってないよ。俺のこと、本当に心配してくれてありがとう。ただ、葵さんは全部抱え込んじゃうのが心配なんだ。葵さんはもっと自分のことを大切にしてよ。俺は、大丈夫だから」

 

「・・・・徹」

 

なんかいい感じの言葉を言ったんじゃない!?ここから一気に切り崩す!何としても俺の移動の自由を守るために!

 

 

「だから、これは嬉しいけど外してくれない?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは出来ひん」

 

 

 

 

 

「・・・・・・は?」

 

 

「ウチ、それの外し方、わからへん」

 

「で、でも!葵さんはテレポーターだから外せるんじゃ・・・・」

 

「リミッター解除してもらわないと出来ひん。ウチじゃ出来ひん」

 

 

「じゃ、じゃあ、その作った人に外してもらうよう頼めば・・・・」

 

「皆本はん、当分せわしないから無理やで」

 

「・・・・・・」

 

「大丈夫や徹!能力が使えなくても、ウチが守る!絶対に守る!約束や!」

 

「・・・・・・・・」

 

 

 

拝啓 天国のお父さんとお母さん。

 

どうやら俺は、もうそろそろ、そちらに行くかもしれません。




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