番外・とある侍の一方通行〜坂田兄妹の異世界物語〜 作:ネルゲル
なんだ?真っ暗?つーか前もこんなんあったような…
一方通行に転生し、学園都市で第二の人生を送る坂田銀時は今の状況に覚えがあり嫌な予感しかなかった。
ただ一つ違うのは
「んー…」
隣でグッスリと眠っている
「…オマエもかよ。ここちゃーん」
今回は妹、坂田心理と二人のみ。
「オイ、起きろ」
優しく揺さぶると目を擦りながら起き上がる。
「何よ?銀兄さん。てか、ここどこ?」
暗闇の空間を特に何でもないかのように冷静な妹に感服する。
(まぁ、暗部だし。こんなんじゃ驚かないわな)
「…どうせ、どこぞの逆さま野郎が呼び出したんじゃねーの」
「…?」
そんな事を思いながら答える銀時に対して、彼女には何の事がサッパリだった。
「その呼び方はやめてくれないか?坂田銀時。そして初めまして坂田心理…私は統括理事長のアレイスター=クロウリーだ」
ブゥン、と突然現れた逆さま野郎、アレイスターが話しかけてきた。
「………銀兄さん」
「あ?」
じっくりと見つめる彼女に銀時は「あー」と何かを察知し、ニヤニヤした。
「あの人がトップなの?」
「正真正銘のアレイスターさんだよ。ここちゃーん」
「…へぇ、あんな逆さまでいかにも変態ですって言ってるような人がねぇ…」
同じくニヤニヤと笑っている心理にアレイスターは
(やはり、兄妹だな)
内心、ショックを受けていた。
「で、何の用だよ?」
「あぁ。それなんだがね…」
銀時は怪訝そうに聞く。漸く本題に入れるとアレイスターは話し始める。
「君達は私がこの空間で生み出した所謂、分身体。本体とはまた別の存在だ」
「「は?」」
兄妹はこの逆さま野郎が何を言っているのか分からなかった。
「せっかく存在した訳だし、君達には異世界に行ってもらいたい」
「え、は?待て待て!」
「…唐突すぎて頭痛いわ…何を言ってるの?」
勝手に話を進めるトップにさすがに困惑した。
自分達は本体とは別の存在で?異世界に行ってこい?
意味がわからなすぎる。
「あっちではなかなか進まないし、出番もないのでね。暇つぶしに」
「オィイイイ!!!!メタいし、それが本音だろテメェ!!?」
「暇つぶしで何くだらないことしてんの?!このクソ野郎!!」
アレイスターの本音に銀時はツッコミ、心理は口調が悪くなってしまった。
「くだらないかどうかは自分の目で確かめてくるといい。世界観は頭に入れておいてある」
喚く二人の足元に問答無用で空間を開く。
「「え?」」
気づいたときにはもう遅い。
「「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!!!!」」
その空間に落ちていった。
「私は、出番を待ちながらこっちで楽しむか」
アレイスターは異世界用の銀時達の様子が見れるモニターを出現させて楽しそうに笑った。