不死身の提督の見た地平線   作:消えずの金剛石

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どうも、最近今更ながら艦これ改を始めました陽炎といいます。
稚拙、矛盾点も多々あるかと思われますが、お楽しみください。




鎮守府就任編  不死身の提督
壱日目 最悪な初対面


 さんさんと輝く太陽がじりじりと地面や工廠を照らす7月のある日のこと、ここ横須賀鎮守府にある一人の提督が就任しようとしていた。

「うぅん……暑いな……」

 そう言いながら額から零れる汗を拭いてら愚痴をこぼす一人の男性、藤原優斗(ふじわらのゆうと)は今回この横須賀鎮守府に提督として就任する訳だが、彼は知らなかった。その鎮守府は曲者揃いで曰く付きであると。

 

 最寄りのバス停から歩いて一時間、既にかなり疲労が溜まっていた僕はそろそろ限界かなと思っている所に唐突に()()()姿()()()()()

 

「えぇ……噂には聞いていたけどさぁ、これは……」

 俺の視界に入ってきた()()は外装はかなり朽ち至る所に草が生い茂っている自分の傍にそびえ立つ門には植物の蔦が巻き付き道路はヒビだらけであり、見るからにここは廃墟に見えるだが、よく見ると奥に誰かがいるようにも見えるが流石に視力の良い僕でも500m先にいる人が誰かなんて解らない。

 それよりもいい加減歩き疲れたから執務室で休憩する為に歩を早めようとした時、不意に()()()()が背筋を走った。僕はその予感に考えるよりも先に全力で前にダッシュした直後に砲撃音が鳴り、一秒後に背後から爆発音。

 

「……何故かは知らないけど歓迎されてないみたいだね……一体どうしたものか……」

 いやまぁ理由は僕の上司である上白沢元帥からは聞いていたけれどさ。

 気を抜いて考え事をしているとすぐさま()()が走る。先程と同じく前方に走るが自身の勘が『まだ油断をするな』と警鐘を際限なく鳴らしている。

 

「兎にも角にもどうにかしないと話もできなさそうだなぁ……」

 

 _____________しょうがない、出し惜しみは無しだね_______

 僕はそう決心し、全力で走りながら頭の中の引き金を引いた。

 

「___我が偉大なる祖先よ、今一度、この我が身に力を貸し与え給え」

 

 やけに冷めた口調でその祝詞を告げる、瞬間。優斗の瞳の色が赤から()()に変化し、髪の長さも肩から腰の位置まで伸びていく。

 英霊憑依、かつて藤原の一族がその権力を永遠のモノにする為に生み出された技術。尤も、現在の地球上で唯一でそれを使えるのは藤原の末裔である優斗だけである。

 

「……久々に使ったが、この状態なら何とかなる」

 

 優斗と意識を入れ替わった()は遥か先にいる女性らしき敵と話し合うために全力で地を蹴る。その距離およそ150m。その後ろで大爆発と轟音。

「何だとっ……ただの人間風情がなぜ……」

「何ですカあのBoyは!?」

 憑依したことにより強化された聴力が僅かに前方にいる俺に撃って来たであろう奴らの驚きの声が聞こえた、伊達に藤原の末裔やってねぇんだこんなのは朝飯前だ。

「さぁて、どいつが俺に喧嘩を吹っ掛けてきやがったんだ?」

 そろそろ拝見させてもらおうか、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()『艦娘』の力をなぁ!! 

 全力で地を蹴ったからかやや身体がふらつきながら挑発をかけると声が聞こえてきた。

「ハッ、それはオレの事だ、クソ人間!!」

「近いっ……!!」

 声のした方に目を向ければ学生服を着て眼帯を付けた女性が俺を殺さんがために突撃しながら腰に差した日本刀と似た形の剣を引き抜いているのが見えた。

「これで終いだッ!!」

 俺の首がこのままでは跳ね飛ばされるだろう。____そう、()()()()ならな。

 

 女の刃は優斗の首を跳ねれなかった。ガキンッと鋭い音を立てて目の前の男が持つ軍刀に阻まれたからだ。

 

 あり得ねぇ……さっきの回避や突撃も人間離れしすぎだ。それに何故だろうか、目の前のコイツからどうしてオレと同じ気配がしやがるんだ? 

「テメェ……! どうやってオレ様の攻撃を防いだ!?」

「悪いが急に砲弾飛ばしたり切りかかってくる輩には教えれないなっ!」

 鼻で嗤いながら女の日本刀もどきを弾き飛ばして飛び退きサマーソルトで着地。我ながら完璧……ッ!? やべぇ、そういやさっき二人の声がしたんだった、もう一人は――――

「これで終わりネー!!」

 俺が気付く前に彼女は既にその主砲をこちらに向けきっていた。

 やばい、この距離じゃ避けれない……!

「まずっ――――」

 その直後、爆音と共に俺の体は文字通り()()()

 至近距離からの砲撃、しかも()()の一撃となればただでは済まない、故に砲撃を放った少女、金剛(こんごう)と優斗に切りかかった少女、天龍(てんりゅう)は油断した。

「Yes! これであの化け物も……deadデスネ?」

「冗談はよしてくれ、金剛さんや?」

 その炎の中で、何かが起き上がっていることに気付かずに。

 

______________________________________痛い、痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛いいたいいたいいたいいたいイタイッ!! 

 先程のゼロ距離砲撃で内蔵の六割が一瞬で消し飛び、遅れて声にもならない痛みが襲ってくる。

「っッ!!」

 普通ならここまでここまで吹き飛ばされたら即死だ、思考する暇もなく死に至る。だが、生憎自分は一族の呪い(加護)のお陰で不死身だ。治りかけの耳だが、確かに俺に鉛玉(特大)をぶち込んできた奴は油断しているし、ここで寝首を搔いてもいいのだが、優斗の奴は殺すために憑依した訳だしな……隠密に終わらすか……

 

「はぁぁぁ……幾ら不死身だとしても思い切り撃ってくるとか……しかも上司だぞ俺……」

 ようやく傷が完治したので消え始めた黒煙から出ると物騒な連装砲を四門構えた少女が化け物を見たような顔で驚いていた、解せぬ。

 

「へ……ッ!? 何でアナタはあの砲撃を受けて平気なんですカ!?」

「死ぬかと思ったよ、いやまぁ一回()()()()()()。後言っておくけど今日付けでこの鎮守府に着任する事になった藤原だ。返事は別としてよろしく」

「は、はい……じゃなくテ! 一体どうなってるんデスカ! なんで身体が吹き飛んだのに生きてるんですカ!」

「そうだな、それにさっきの見切り、あれは人間の範疇を軽く越えていたぞ」

そう言って近づいて来たのは先程俺に切りかかって来た少女だった。

「……アンタが新しい提督か?オレは天龍(てんりゅう)ってんだ、さっきはその、いきなり斬りかかってきて悪かった……」

「そうだな、次からは気を付けてくれ、よろしく」

 天龍はうぐっ、とバツの悪い表情を浮かべてから苦笑いでよろしくと言った。

「正直納得はできないけど…それじゃあ今度はmeの番ね!私は英国帰りの帰国子女、金剛デース!!」

私が目の前の男と握手を握手した時、不思議な感覚がしたのだ。

(何故なの、なんでこの男から()()()()()()()()()()()?)

「あぁ、よろしく頼むよ」

()()そう言って握手しながらちらりと金剛の顔を見ると先程の仕打ちと関係があるのだろうか…()()()()()()()()をしていたのが無性に頭に残りつつも天龍と金剛に鎮守府内を案内してもらったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




割と見切りな感じではありますが、如何でしたでょうか?

感想など戴けるととても励みになります。
それでは、また次回!!
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