不死身の提督の見た地平線   作:消えずの金剛石

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お待たせしましただぜ!!
モチベ低下だから文字数が低下しています。(恐らく精神疲労が蓄積による過度のダメージ?)


伍日目 初期艦と金剛の激昂

 昨日は急な出撃と深海棲艦に堕ちていた山城を救い出した後に敵艦隊をボコボコにたたいたのは良いが、そのせいでただでさえ乏しい資材を消費してしまったので今後の大まかな予定を金剛と天龍、そして大和を交えて話し合った。(山城はもしもの為にしばらくは療養させることにした)

 

「はぁ……、やることが多いね、四大鎮守府の一つを任されるにあたって覚悟はしてたけど」

 そう言いながら右手で持つカフェオレを啜りながら左手で手元にある書類を手元まで持って来て見るとその書類には昨日の出撃に関する内容が記されている。尤も、山城の件に関しては伏せてはいるが。それに今この鎮守府には戦艦の金剛、山城、大和と軽巡の天龍という余りにもアンバランスすぎる構成なので遠征で集めようにもとても効率が悪い。そのため今回の迎撃戦の戦果で駆逐艦を寄こすように書類をまた用意しなくては。あぁ、本当に面倒……じゃなくて大変だな。

「でもまぁ……大変だからこそ成し遂げないとな」

 そう言って僕は手に持ったコーヒーを飲み干して今日分の書類を片付ける事にした。とは言え、流石に一人で終わる量では無いので金剛を今日の秘書艦として手伝ってもらうことにしたが、その時に

「提督はこんなEasyなこともできないのですカ?」と軽い小言を吐かれてしまったのは悔しいが、それが今の彼女から見た僕の評価なのだろう。

 反論したい気持ちを呑み込つつ書類に印を付けていると僕の隣で書類を整理している金剛が不意に問い掛けてきた。

「一つ、質問しても……いいですカ?」

 金剛の問いに〝別に構わないよ"と言うと、金剛はこう問いかけてきた。

「どうして貴方はこんな場所(堕ちた横須賀)に回されたのですカ? この鎮守府は言ってしまえば堕ちた艦娘の行き着く墓場なんて呼ばれているんですヨ?」

 それを聞いた僕はその話に思わず笑ってしまった。

「あははっ! 金剛は()()()()を気にしていたのかい? お生憎様、僕はそう言う偏見には興味なくてね。それに『堕ちた』なんて言われてるのは先代がいらない事をしてきたツケだからそれに引っ張られてるようじゃこの先の戦いで生き残れないよ?」

「そんな事……ですって?」

「うん、そんな事だよ」

 僕が馬鹿正直に思った事を言うと、彼女から戦艦だからか、それとも艦娘だからこそなのか、その場から逃げたくなるような殺気を僕に向けてこう言った。

「shutup!! ふざけないでクダサイ、貴方は私たちがどれだけ嫌な思いをしたのか知らないからそんな事を言えるんでしョウ!? 貴方みたいなぽっと出の素人が理解できる訳が無いでしョ!? 私と天龍なんかは特にどんな思いで()()()()()()()()()()()()を……ッ」

 金剛は激昂し怒りの声と共に僕の提督服の胸倉をその細けれど強力な右腕でつかみ上げた。

 全く、服が悪くなるし面倒だから勘弁してほしいものだなぁ、と何とか胸倉を掴む金剛を引きはがした。

「金剛たちがどんな目にあったのかこの前この鎮守府に着いた日の夜に調べたから知ってるよ。とは言っても上っ面の情報しか得られてないんだけどね」

 全くもって面倒仕事だよだと肩をすくめて笑った。

「……よく調べてるのネ、それはそれとして、()をあまり怒らせないでくださいね?」

 彼女は少しは僕の事を認めたのか、ぶっきらぼうにそう言って元の仕事に戻って行った。

 はぁぁぁぁ……死ぬかと思ったぁ、それにしても実験……ね。これは忙しくなりそうな予感がするね、無性にだけど()()()()()()()()()()()()()() ()し、そろそろ僕の初期艦も到着するだろうし、この鎮守府の設備の問題も山積みだし、今日分の業務をちゃっちゃか終わらせると僕は意気込みながら机に向かった。

 

 ただただ書類にハンコを押しているとある一枚の書類が目に入った。

「ねぇ、金剛、この書類ってどういうのだい?」

「これデスカ? huum……これは鎮守府の予算関係の書類ですネ、これの場合はワタシ達の給料とかの書類ですネ」

「なるほど、ありがとう金剛」

「まぁこれも秘書艦の務めだからネー、ホントはワタシと天龍にかかればJust timeで終わる仕事量なのですがネ?」

 うぐっ、そこを突かれると痛いな、だって仕方ないだろ、本来ならば僕はこんな所で提督なんて仕事をやるような人間ではないんだし。とか言ったところで何か変わるわけではないので書類の山に立ち向かった。

 

 

 それから数時間後。

「やっと終わったぁぁ!!」

途中で天龍が暇そうに様子見に来たり金剛にに解らないところを呆れられながらも教えてもらったりしてようやくなんとか午前中に今日分の業務を終わらせた勢いでガッツポーズをしている僕の横で金剛がぼそりと呟いた。

「まだまだ詰めがsweetですガ、まぁ…及第点ですネ。」

そう言った彼女は懐かしそうに、だけど少し悲しそうな笑みで僕を見つめていた。そのアメジスト色の瞳には一体どれだけの心が込められているのだろうか、その瞳を見ていると不思議に吸い込まれそうな気持ちになっていると、だんだん外の廊下から足音が聞こえ、その直後にバァンと盛大に執務室の大扉を蹴り開けてそいつはこう言った。

 

「随分と遅れてすまないね、私は響、その活躍から不死鳥とも呼ばれているよ。遅れたけどよろしくね司令官」

駆逐艦 響、かつて第六駆逐隊として数々の戦いに参加し、ついた異名は不死鳥。その後ロシアに賠償艦と引き渡されヴェールヌイ(信用出来るという意味)に改名された。

「……そうか、よろしく頼む……って外にいた天龍はどうしたんだ響?」

「あぁ、天龍さんなら脚力で逃げてきました」

あぁ……哀れなり天龍……

何処かで息を切らしているであろう天龍に合掌した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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