現在ライダー達が使えるカードは?
ブレイド ♠︎A、2、3、5、6、8、9
カリス ♥A、2、3、5、6、8、9、10、Q
レンゲル ♣︎A、2、3、4、5、6、7、9、10
ギャレン ♦︎A、2、3、5、6、8、9、J
陛下 ♠︎J ♥K
1
ギャレンにフュージョンイーグルのカードを奪われた翌日。
午前中でバイトを終えたブレイドは昼食を取りにサレンディア救護院に帰る所だった。
(ん? あそこに居るのは…ハジメ?)
救護院の門の前、昨日自分とユイを強襲した2人のうち1人、四条ハジメが入ろうか、入るまいか、と言った感じでうろうろしていた。
「た〜〜!どうしたもんかなぁ…」
「取り敢えず人ん家の前でウロウロすんなよ。」
「うひゃあ!ぶ、ブレイドお前か。
脅かすなよヒヨリ嬢かと思ったじゃねぇか。」
「ヒヨリなら空手教室の師範代の仕事で暫くは戻んないぞ。」
「そっか。ならそれまで待たせてもらうか。」
そう言ってブレイドは続いて入ってくるハジメにどう対応すべきか迷ったが、またユイに襲い掛かられるより近くで監視してた方がいいと思い、部屋に招くことにした。
「で、ヒヨリに会うだけなのになんでそんな緊張してんだ?告白でもするのか?」
「ば!ち、違うわ!ただこの前の戦いで恐がらせちまったから謝ろうと思っただけで!」
「じゃあさっさと入れよ女々しいな。」
「煩え!普段快活気丈なヒヨリ嬢を本気で怯えさせちまったら普段のギャップとか諸々で、罪悪感半端ないんだよ!」
「謝る気があるならさっさと謝りゃいいじゃん面倒臭い。」
「めんどくさいって言うな!」
僕本当に昨日こいつとマジで殺しあったんだっけ?と思いながら部屋に入る。
そして、2人はランドソルに来て以来、最高に最悪な光景を目の当たりにすることとなった。
2
「………え?」
「は?いや、、はぁ?」
つい今朝まで普通だったはずのブレイドの部屋が、
異様に鉄臭い赤黒い何かで天井も床も壁も、
元の色がわかる程度に色を塗り替えられていた。
そしてその部屋の中央には、
胡座をかいた誰かが首に剣を当てている。
「これ、まさか僕?」
その顔はブレイドと瓜二つだった。
着てる服も持ってる剣も寸分変わらない。
ただ一点、死んでいるということを除けば。
「なあ、これ冗談だよな?」
「冗談ならどんなによかった事か……」
臭いに反して部屋の物が全く壊れていないのもホラー演出に一役買っていた。
「しかも見ろよベッドを。」
そっちではハジメそっくりの青年がベッドにぶっとい杭で固定されて死んでいた。
割れたサングラスをかけられた顔は目がカッと見開かれ、口を小さく開けて固まっている。
…今口からハエが出て来たのは見なかったことにしよう。
「いい男が台無しだぜ……」
いつもの調子でやろうとしてるんだろうがハジメは目が泳いで頬が引きつってる。
「これどうする?」
「どうにか出来るか俺たちだけで。
てかいつからこの状態なんだ?
臭い的には2、3日じゃこうはならないレベルで臭うぞ。」
しかし誰かに手伝わせるにしてもこれは……。
一先ず警察に連絡しようと入り口に向かうが
「何この匂い!?ちょっとブレイド!
アンタ何やってるの?」
「この声は、キャル?」
「おい不味いぞ今この光景見られたら俺たち暫定で犯人じゃねえか!」
隠れようとしたがそんな時間は無い。
「!?……!!!!!?????」
あたふたしてる間にキャルは見てしまった。
(さ、最悪だ。)
(まっずい。どうみたってまずいよこれ。)
2人はキャルを説得しようと口を開こうとしたが
「ブレ、イド?アンタ、何、してるのよ?」
「そ、それは…」
「こんな部屋で、よくす、座ってられるわね?
き、気味悪く無いの?」
(ん? 座って?)
キャルはそう言って恐る恐る、部屋の中央に座る死体の肩を叩いた。
「え?きゃ、キャル?」
「もしかして、俺らが見えてないのか?」
普通の声量で喋ってるにも関わらずキャルは静寂な空間にいるかの様に中央の死体しか見ていない。
「ねえ、ブレイド?
悪ふざけなんでしょうねえ!」
二チャリ…と粘つく嫌な音を立てながら血の糸を引き剣がバックリ開いた首の傷口から離れる。
剣が床に転がり、身体がキャルにもたれる様に倒れる。
「あ、ああ……ああああああああああああああああああああ!!!!!いやぁああああ!!」
全力で後ずさったキャルは、これは嘘だとでも言いたい様に荒い呼吸で涙を流し続ける。
「ハジメこれどうしたらいい?」
「俺に聞くな!てかこのタイミングで見えない何かに触られるとか俺だったらションベン漏らすわ!」
「キャルちゃん?
この声はキャルちゃんですか?
待ってて下さい今助けに行きます!」
「ペコリーヌ!?」
「本当に行動が読めねえレディだなおい!」
「キャルちゃん!だい、じょう……」
部屋の惨状を視界に入れた瞬間。
ペコリーヌは硬直。
それから3泊ほど間があってよた、よた、と部屋に入り、ベッドに固定された偽ハジメを一瞥した後、偽ブレイドの亡骸を抱き寄せると。
(な、泣いてる!)
亡骸を胸に抱き寄せるポロポロと声一つ上げずに涙を流し、涙と一緒に光も流れ落ちた様な目でキャルを睨みつけた。
「裏切り者…」
「ヒッ!」
地獄から響いてくる様な声に直接睨まれてないブレイドとハジメも生命の危機を覚えた。
「やっと…居場所があるって思えたのに。
美食殿が、帰ってくる場所になッダド思っだのに!
裏切り者!キャルぢゃんの裏切り者!
ナンデ、アンデウラギッタンディスカ!
ワダヂダヂドキャルチャーハ、ドモマジャナカッタンデェズカ!
嘘付き!キャルちゃんの嘘付き!」
「わ、私じゃ、ない……」
ベクトルは違うが身に覚えが有りまくりのキャルは弱々しく言い返しただけだった。
(ま、不味いぞ。このままだとキャルが殺さねかねない!)
「なあハジメ!こうなったら2人を気絶させて夢だと思ってもらうってのは」
「生身の俺たちにそんな力はない!
それに変身したらしたらで力加減できるか!
その気になりゃアンデッドを貫けるんだぞ!無手で!」
「なんだなんだ!?一体何事だ!」
「ペコさん!大丈夫?」
「あの声はレイにヒヨリ!」
「どうする!?ドアでも塞いでみるか!?」
結果から言うと無駄だった。
ヒヨリは2人が想定していたより力持ちだったらしく、勢いよく開けられたドアにより2人は壁に叩きつけられた。
「こ、これは………嘘だ。
そんな、そんな馬鹿な!ブレイド!ハジメ!」
「や、やだ!やだやだやだやだやだよこんなの!
まだ、まだハジメ君にごめんなさいも言えてなかったのに!
仲直りできてなかったのに!
こんな、こんなの無いよぉ!」
「……マジでどうする?
もし万が一この場で俺たちの姿が見える様になって悪質な悪戯とかと勘違いされたら俺たち殺されない?」
「逃げちゃおっか。」
「だな!」
もう知らん。そう思うと途端に心が軽くなった。
今までにないぐらい意気揚々と部屋を出て行く2人。
「主様に、ハジメ様?これからどちらに?」
「ブレイド君!今日は午後バイトないよね?
ちょっと頼みたい事が…どうしたの?
笑顔のまま固まって?」
(……終わった。)
と、奇しくもブレイドとハジメは同時に心で呟いた。
そしてそのまま事情(誤解)を知ったコッコロとユイに勘違いされたままゴミを見る目を向けられながら4人に嬲られるところまで想像できてしまった。
(あーあ、つまんねえ人生だった。)
(出来ることなら最後までコッコロのカッコいい主様でいたかったな……)
潔く殺されようと思い部屋に戻ると
「え?」
「は?」
なんて部屋は元通りになっていた。
壁の汚れも死体も綺麗に消えていた。
「な、なに、が?一体何が?」
「な、なんでこんな一瞬で?」
「まさか今までの、夢?」
「本当に何が…! ハジメ君!」
困惑していた4人だったが、ブレイド達に気付くと駆け寄り、ベタベタと身体を触る。
「どこも痛くないですか?
本当にブレイド君とハジメ君ですか?」
「本物だよ?」
「幽霊とかシャドウじゃないわよね?
身体とか透けてないわよね?」
「この通り脚もある。」
「私達のこと、分かるよな?」
「勿論。釣り好き剣士のレイに、
お腹ペコペコのペコリーヌに、キャルにヒヨリ!」
「本当に、本物?」
「本当に昨日ヒヨリ嬢をめちゃくちゃ恐がらせちまった四条ハジメ君です。」
一泊おいて4人は再び涙を流し始めて
「うわぁああああああ!
良かった!良かったですよお!」
「ああああ!ああああああ!
無事だった!無事だったぁあ!」
「夢だ!夢でよかった!
夢でもやだったけど夢でよかった!」
「ハジメ君!ハジメ君ごめんなさい!
昨日逃げちゃ散ってごめんなさい!
仲間なのに怖がってごめんなさい!」
こりゃ収集つかないな…と訳がわからず困惑するユイとコッコロを他所に2人はされるがままだった。
3
「忌まわしい。」
持っていたグラスを投げつけると陛下こと、
覇瞳皇帝はサレンディア救護院を映した映像を消した。
キャルの入れ込み具合を確かめる為に仕掛けた事だったが、まさか無事を泣いて喜ぶ程にとは。
(それに、あの2人。仲間にあんなに愛されて!)
投げ捨てたグラスを踏みつけ、憎々しげに顔を歪ませる。
「アンデッドのなり底ない風情が!」
こうなればこちらもそろそろ相応の手札を切るべきかも知れないと、覇瞳皇帝は1人思案した。
レイ「レイと!」
ヒヨリ「ヒヨリの!」
2人「仮面ライダー図鑑!」
レイ「今回紹介するのはこいつだ!」
<TURN UP ♠︎A>
ヒヨリ「本作では騎士クンが変身するの仮面ライダーブレイドだ!」
レイ「仮面ライダー剣、ジオウ、小説ブレイドでは剣崎一真が、仮面ライダーディケイドでは剣立カズマが変身したライダーだ。」
ヒヨリ「専用武器は醒剣ブレイラウザー。
専用バイクはブルースペイダー。
名前の通り剣がメイン武器だけど、無手の戦いもかーなーり強いぞ!」
レイ「私の剣とヒヨリの拳、どちらが優れてるか試してみるのも一興かもな。」
ヒヨリ「次回もお楽しみに!」