仮面ライダー剣 サンドリオンウォーリアーズ   作:伊勢村誠三

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カウント・ザ・ラウズカード
現在ライダー達が使えるカードは?

ブレイド ♠︎A、2、3、5、6、8、9
カリス  ♥A、2、3、5、6、8、9、10、Q
レンゲル ♣︎A、2、3、4、5、6、7、9、10
ギャレン ♦︎A、2、3、5、6、8、9、J
陛下   ♠︎J ♥K


♣︎2

1

閉所だと同士討ちになるからか、ラルク、ランス、レンゲルはラウザーを構えずにカリスに挑んだ。

 

カリスは背後の2人を斬りつけると出口の方に飛び出す。

 

追ってくる4人に時折牽制で矢を放ちながら階段を駆け上がり地上の開けた場所に出た。

 

「さあ、行くよ!」

 

グレイブはブレイラウザーに似た醒剣グレイブラウザーを、ランスは槍型の醒杖ランスラウザー、

ラルクはボウガン型の醒銃ラルクラウザーを構える。

 

<RUSH ♣︎4>

 

まず先陣を切ったのはレンゲルだ。

突進力を上げたラウザーを突き出してくる。

 

「ふっ!」

 

その隙間を縫う様にラルクが矢を放った。

どれも的確にカリスのアーマーに炸裂する。

 

(不味いな。カリスベイルは他のライダーのオリハルコンアーマーと違って生体鎧。

痛覚を無視した戦いはできない!)

 

それが狙いらしく怯んだところグレイブ、ランスもレンゲルに続く様に畳み掛ける!

 

<<MIGHTY ⊕>>

 

まずグレイブの斬撃技マイティグラビティが、

続いてランスのマイティインパクトがカリスベイルを深々と切り裂きながら通過する。

 

『グハァ!!!』

 

膝をつくカリス。余力は殆ど残ってない。

 

<SCREW ♣︎3 BLIZZERD ♣︎6 BLIZZERD GALE!>

 

<MIGHTY ⊕>

 

赤い死の矢とレンゲルの絶対零度の拳が迫る。

 

(一か八かだ!)

 

<TORNADO ♥6 REFLECT ♥8>

 

突風の壁がカリスを覆った。

反射鱗粉を纏ったそれは寸分狂わずラルクの矢をはね返し、レンゲルを風力で吹き飛ばした!

 

「な!うわぁああ!!」

 

矢を角度も違わず跳ね返されたラルクは自分の矢でラウザーを撃ち抜かれ爆裂したボウガンに吹っ飛ばされ叩きつけられた。

 

変身が解除され転がる。

なんとか頭を上げて辺りを見回したが、カリスの姿はどこにも無かった。

 

 

 

 

2

「う、ゴホゴォホ!ゲッホゲホォオ!」

 

カリスが離脱したのを確認するとレンゲル、

キャルはその場に倒れて自動的に変身が解除された。

激しく咳き込み、余程苦しいのか目には涙が浮かんでいる。

 

(喉、て言うか体の芯が痛い!何?なんなの!?)

 

口を押さえた手を見ると、そこには真っ赤な血がついていた。

 

(嘘!? やだ、なにこれ!?

死ぬ?アタシ、死んじゃうの?ヤダ!

ヤダよ!助けて!たす、けて……ブレイド…。)

 

立ち上がって、何かをキャルはしようとしたのだろうが、その瞬間に偏頭痛に似た酷い耳鳴りと目眩を同時に起こして倒れ込んだ。

 

「ちょっとは面白いかと思えばあの程度か。」

 

残念だとでもいいたげにクリスティーナはバックルを外す。

どうやらカリスやブレイドを倒した後はレンゲルと戦いたかったらしい。

 

「あんまいじめちゃ可愛そうッスよ、おばさん。」

 

「いじめ?正しく評価しただけだよ。

さあ撤収!もうここに用は無い!」

 

「いいんですか?

結局カリスを逃しちゃいましたけど。」

 

「逃す?トモちゃん、あなた前提が間違ってるわよ?

カリスは逃げれたんじゃ無い。

一番怖い仮面ライダーの所に追い詰められたのよ。」

 

 

 

 

3

「はぁ、はぁ、はぁ……クッソ!

この俺が、仮面ライダーカリスなんてザマだ!」

 

なんとか外に出たハジメは×字に斬られた胸を押さえながら夜の細道を進んでいた。

 

(この先に確か、幽霊屋敷になってる家があった筈。

そこに隠れて今晩は……)

 

壁に手をつきながら通りに出た時

 

<TURN UP ♦︎A>

 

一番聴きたくなかった音を聞いた。

一番見たくなかった緑色のオリハルコンエレメントを見た。

それを潜って現れたのは

 

「ギャレン……どいつもこいつも、、。

覇瞳皇帝の犬どもが!」

 

「陛下の犬、か。否定はしない。

我々王宮騎士団は陛下の命に従うのみ。」

 

ギャレンラウザーを構え、

ハジメの両足と肩をを撃ち抜く。

 

「ぐあ!かああああ!」

 

「これでカードは使えまい。」

 

「ぐがぁぁああ!!あ、ああああ!」

 

肩の傷口を踏みつけられ、銃口を突きつけられる。

正直痛みで喋るのもだるいが、ハジメはなんとか口を不敵に弓形にして

 

「ラウズカードだけが、切り札じゃないぜ?」

 

「私を動揺させれるような口がお前にあるのか?

見栄を張って笑うのが精一杯のお前に?」

 

「演技下手自覚して、ギルドに殆ど、

顔出さないお前よかマシさ、タチハラ嬢!」

 

ギャレンの傷口を踏む力が強くなる。

仮面の下で内心タチハラ、王宮騎士団長ジュンは焦った。

 

(普段繊細な癖に悪ぶって飄々としてるふうに見えてよく観てる。今後の任務の為に消さねば。)

 

「が、ぁああああ!言わない!

ブレイド達には言わねえよ!」

 

「言わない?そんな保証はできないだろ?」

 

「いや出来るね!何故ならなぁ………。

尻尾振る相手間違えてるような頭悪い駄犬が何匹混じっていようと!

アイツらの裏をかくなんて無理だからだ!」

 

「何?」

 

一瞬の同様をハジメは見逃さなかった。

ギャレンラウザーを掴むと、一瞬だけカミキリムシの様なおぞましい怪人に変身してギャレンを押し除ける。

 

<SPIRIT ♥2>

 

直ぐに人間態に戻り逃げようとするが

 

「逃さん!」

 

<SCOPE ♦︎8>

 

追尾弾がハジメの足元に着弾し、転ばせる。

そこに接近したギャレンは

 

<UPPER ♦︎3>

 

生身のハジメに容赦なくアッパーカットを浴びせた。

吹っ飛ばされたハジメは用水路に落下し、夜の闇に消えた。

 

 

 

 

4

そんなハジメの闘争劇の一部始終をある1匹のトンボが見ていた。

暗闇に紛れていた事もあって流石のギャレンも気づかなかった。

 

それは用水路の上をゆっくりと進んで行く。

火が登り始めるまでそれを続けた。

やや離れた場所でズリ、ズリ、と何かが這いずる様な音がする。

 

陸に上がったずぶ濡れのロングコートの男は、濡れてる服からでもわかる酷い出血をしながらも立ち上がると

 

<RECOVER ♥9>

 

腰に出現させたジョーカーラウザーにカードをラウズ。

なんとか止血と死なない程度に回復した。

 

「あ……」

 

しかしもう気力もなかったのかその場に倒れ込んで動かなくなる。

 

それを見届けるとトンボは踵を返してランドソルの外のとある池に向かった。

 

「ソウカ、カリスハ人間ノ鎧に手傷ヲ負ワサレ満身創痍カ。」

 

今なら叩き潰せるかもしれない。

そう考えてトンボを使役していた怪人、

ドラゴンフライアンデッドは更に多くの使い魔を放ち、

生き残ってるアンデッドのもとに向かわせた。

 

 

 

 

5

ランドソルの広場、ギルド向けの依頼などが貼られた掲示板に向けて3人の少女が向かっていた。

 

1人は大人しそうなピンク髪のウサギの獣人、

もう1人は快活そうなサイドテールの人間、

最後の1人は眠たげな紫髪ツインテールのエルフ。

 

3人とも年の頃は10歳ぐらいで手には何か広告の裏に書いたらしいチラシを持っている。

 

「ホントに来てくれるかな?」

 

「だいじょうぶだよ。1人ぐらい来てくれるよ!」

 

「て言ってこの前はチラシはがされて終わっちゃったけど?」

 

なんて言いながら歩いているとグチョ、グチョ、と水を染み込ませた何かを引きずる様な音が背後から近づいて来た。

 

「ね、ねえ。こ、こ、これ聞こえるのミミだけ?

違うよね?2人も聞こえるよね?」

 

「うん。け、けどへいきだよ。

きっとだれかのイタズラだよ!」

 

「どうする?せーのでふりむく?」

 

「そうしよっか。」

 

「「「せーの!」」」

 

3人が同時に振り向くと、そこにはボロボロの服を着たサングラスの若い男が水浸しで立っていた。

 

3人ともしばらくポカンと男を見上げるだけだったが、男が前のめりに一切受け身を取らずに倒れると流石に動き出した。

 

まずはじゃんけん。

「じゃんけんをして、勝った人がやりたい遊びをみんなでする」

それが彼女達のルールだ。

 

「ミミの勝ち!」

 

勝ったのは獣人の少女だ。

 

「じゃあこの人を助けよう!」

 

「それはいいけど、どこに運ぶ?」

 

「たい焼きのおじさんのところは?」

 

3人はひーこら言いながらずぶ濡れのサングラス男を引きずって行った。

 

「…………ここからアンデッドの気配がした様な気がしたが、気のせいだったか。」

 

入れ替わる様に女がその場にやって来た。

肩が露出した黒い服に肩にかかるよりやや長い髪の美女だ。

 

(しかし思いの外バトルファイトは順調に進んでるらしいな。

この前会った♣︎のカテゴリーKを信じるならもうカリスやイーグルにパラドキサまで封印されてるらしいし…)

 

もう終盤と言ってもいいのか?

と思いながら歩いていると唐突にビクリと肩を震わせ、大通りに出た。

 

人混みの中で青いマントに短髪の少年を見つける。

 

「ははははははははは!!!!!

まさかこんな形で出会えるとはな。

随分気配の隠し方が上手くなったじゃないか。」

 

短髪の少年、ブレイドを見つけた女、♦︎のカテゴリーQ、サーペントアンデッドは使い魔の蛇を呼び出すとブレイドを追跡させた。




レイ「レイと!」

ヒヨリ「ヒヨリの!」

2人「仮面ライダー図鑑!」

レイ「今回紹介するのはこいつだ!」

<OPEN UP ⊕A>

ヒヨリ「本作ではトモが変身するボウガンの仮面ライダー、ラルクだ!」

レイ「劇場版仮面ライダー剣では三輪夏美が、仮面ライダーディケイドでは三輪春香が変身したライダーだ。」

ヒヨリ「武器は醒銃ラルクラウザー。専用バイクは名称不明だけどディケイドで登場したね。」

レイ「今作の変身者であるトモは剣の達人でもある。遠近隙のない難敵だな。」

ヒヨリ「次回もお楽しみに!」
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